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関係を修復する力がある

朝ドラを見終えると午前8時半。
今朝は、父が特養へ介護タクシーで帰る日だ。
まさか、また1時間早く、父を車椅子に乗せてはいないよね?
実家の見守りカメラで確認すると・・・
その「まさか」の真っ最中。
母が父を車椅子に乗せようとしている。
早速電話をする。

「お母さん、迎えの時間は9時半だよ。
 まだ、1時間もあるから、お父さんをベッドで寝かせておいてよ。」

「え? あ、そうなの? 8時半かと思った。
 お父さん、まだ1時間あるから、ベッドで寝ていていいって。」

毎週毎週、同じ午前9時半の迎えにしているのに、記憶にまったく定着していない母。
母が週に2回通っているデイサービスの迎えの時間が午前8時半なので、「迎えの時間8時半」と刷り込まれてしまって、修正が利かないのか?
でも、認知症になると、どちらかと言うと、約束の時間に遅れがちになることのほうが多いのではないかな。母の場合、早すぎるけれども、社会生活的には、早め早めのほうが支障は少ないだろうから、よしとすべきなのかもしれない。

さて、その後、9時20分頃、
再び、実家の見守りカメラを覗いてみると、
やはり母が父をベッドから立たせて、
玄関先の車椅子へ連れて行こうとしているところだった。

「腰が痛いから、これから病院へ行きたいのよ。」

と母が父に言っているのが、カメラ越しに聞こえる。
そのうち、

「あぁ、ダメダメ、座り込んじゃったらダメよ!」

と言う声が聞こえた。
カメラの位置の関係で、床近くが見えないのだが、
車椅子に座らせるのに失敗して、
父は床に尻をつき、(長座もできないので)寝転んでしまったようだ。

あぁ、まったく!
いつもいつも、「介護タクシーのスタッフにベッドから車椅子への移乗をやってもらうように」と言っているのに!
どうして、こう、せっかちなんだろう?
恐らく、自分が早く病院に行きたいから、玄関先の車椅子に父を乗せて、介護タクシーを待とうとするのだ。
それで、床に寝転がらせてしまって、かえって介護タクシーのスタッフの仕事を増やしてしまったよ。
もう、あと5分もすれば、介護タクシーが到着するだろう。
私はカメラで見ているしかない。

ピンポン、ピンポン、ピンポ~ン

「あら? どうしましたか? 
 え? 転んじゃったわけではないの?」

いつも来てくれる介護タクシーのスタッフは女性だ。
床に寝転んでしまったほとんど身動きがとれない人を
女性の力で立ち上がらせるのは大変なことだ。
どうやって起こすのかな? カメラで見ていると、
まず、廊下の手すりのあるところまで、父を引きずるようにして連れて行き、
父に手すりを持つようにさせて(父の手すりを持つ手も、あまり力が入らないように見えたが)、
父の前側にまわって、身体を引き上げ、立たせた。
そして、母に指示をして、車椅子を父の後ろに持って来させて、座らせた。
(さすが、プロ、お見事! 

「奥さん、車椅子に乗せて待っていて下さろうとするのは、ありがたいんですけど、
 奥さんが腰を痛めたりしたら、大変なことになるから、今後はやらないで待っていてくださいね。」

と介護士兼ドライバーさんに、やさしくたしなめられていた。
私の電話とは大違いの言い方。
私のは「また、余計な仕事を増やして! 何やってんの~!!」だもんね。
身内にはどうしてもキツイ言い方になってしまう。
反省、反省。

♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪

さて、夫のほうは、まだ寝ている。
睡眠時無呼吸症候群の治療用の呼吸器を外して、
そろそろ起こす準備を・・・
まずは、水分補給のために、アイソトニック・ゼリーを、
夫の頬辺りを軽く叩いて、目覚めさせる。
夫がうっすらと目を開けたので、いつものように、
アイソトニック・ゼリーを口に含ませたら、
突然、アイソトニック・ゼリーの容器を夫が掴みとって振り回し、
私に向かって、げんこつを1発! 
ちょこっと当たったけれども、たいして力が入っていなかったので、何でもなかったが、どうやら寝覚めが悪かったらしい。
夜間、眠っている間、水分補給をしていないので、気温も上がってきているし、脱水を起こして、脳の循環が悪いせいではないか?と思われた。
もう一度、アイソトニック・ゼリーを試してみたが、同じように拒否。
いつもは「美味しいね~」と言いながら喜んで飲むのに。
意識を正常にするためにも、十分な水分補給をしたいが、この状態ではできない。
そのうち、夫がベッドからむっくりと起き、歩き出した。
トイレに行きたいのかな?
すぐにトイレのドアを開けて、トイレの電灯を点けて誘導して、トイレを見せるが、「違う、違う!」という仕草をして、玄関のドアを開けようとする。
外へ行かれては困るので、夫の目の前で玄関の鍵を閉める。
すると、夫は、「なんてひどいことするんだ!」というように、
怒りをあらわにして、私に向かって、つかむように両手を挙げて、「噛みついてやる」と言うかのように大きく口を開けて(入れ歯を外している時だったから「噛まれても痛くはないな」と一瞬思った)、威嚇するように迫ってきた。

こんなことは初めてだ。

私も、ムカッと来たけれども(こういうタイミングで介護殺人の「殺意」というものは起こるのかもしれない)、ここで私が過剰に反応しては、ますますエスカレートする虞がある。

さっとかわすと、夫は私に向かって、

「鬼!」

と言い放った(手話と口話で)。

そうか、私が鬼に見えるんだ。
今の夫は正常な精神状態ではないが(せん妄?)、それでも鬼に見えさせてしまう私にも原因があるんだ。

まあ、とにかく落ち着かせないと。
ベッドに誘導して寝かせる。

私が、

「あなたがぶった~!」

と言って、泣く真似の手話をしていると、
夫は黙り、しばらくしてから、

「仲良くしましょう」

と手話なしの口話だけで言った。
夫は口話だけで話すこともある。

それにしても、自分から「仲良くしましょう」と言って、関係を修復しようとすることができるなんて、凄いなあ。

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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰ります。
母は要介護1で、MCI? いや初期認知症かな? 最近、もの忘れが顕著になってきました。弟の家族と玄関が一緒の二世帯住宅に同居。私の家からは電車で1時間ほどの隣県です。

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