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不思議な術(わざ)

今朝起きると夫は調子が悪そうだった。
目が細くなっている。

「なんか目の前が暗~くなっている・・・」
と、心配にさせるようなことを言う。

右眼が見えなくなっているせいかと思うが、
「頭が痛い」と言ったりもするので、
もしかしたら、目の奥が痛いのかな?
急性緑内障の発作ではないか?
と心配になる。

でも、見た目、そんなに重篤なことが
起きているようには見えない。
どうしよう? 
今日、デイサービスを休ませるか?

朝ご飯も食べず、「眠い」と言うので、
しばらくベッドに寝かせておいた。

午前9時をまわる頃には、
だいぶ調子が上向いてきた様子で、
朝食も食べられた。

その後、午前11時から訪問リハビリ。
自宅に理学療法士(PT)さん(男性)が来て、
夫のリハビリをやってくれる。

私は夫のリハビリにいつも付いて、
PTさんと夫のコミュニケーションの手助け。
PTさんも、夫のリハビリをやりながら、
少しずつリハビリに必要な手話を
覚えてくれている。
夫にとっても、自分と一対一で向き合ってくれる
このリハビリの時間は、なかなか良いものみたい。

いつもは室内で行うのだけれども、
ここのところ暑くもなく、寒くもない
外で動くにはちょうどよい季候なので、
家の前の路上に出て、
PTさんと私とで夫の両脇を支えながら、
歩いていた。

一方の手で、夫の手を握手するように軽く握り
もう一方の手で、夫の肘の下を軽く支える
いわゆるユマニチュードでの歩行介助の方法だ。
ところが、歩行中、夫は、
手にぐぅっと力を入れてしまい、
支えられている手に頼って
へっぴり腰のたどたどしい歩き様。

路上に止めた車の側で何か作業をしていた男性が、
私たち3人の様子を見ていた。
その男性が「こんにちは!」と声を掛けてきたので、
夫もまた、手を挙げて、それに応えた。

と、その男性が私たちに近づいてきて、
「おもしろいものを見せてあげましょうか?」

えぇ?
なんだろう? おもしろいものって?

私と夫だけだったら、見知らぬ人から
「おもしろいものを見せてあげる」と言われたら、
怪しすぎる~、怖いから断ったと思うけれども、
今日は男性のPTさんと一緒だったから、
あまり警戒心もなく、

何を見せてくれるのかな?
手品かな? それとも珍しいモノかな?

と立ち止まった。

男性は、夫に、
「目をつぶって」と言う。
夫に「目をつぶって」と私が手話で伝えたが、
夫は一瞬は目をつぶるけれども、ずっとつぶっていることができない。
だって、夫は耳が聞こえないから・・・
目をつぶってしまうと外界からの情報が遮断されてしまうから、ずっと目をつぶっておくことなんてできないもの。

「あの~、耳が聞こえないんです。
  ずっと目をつぶっていることができないみたい。」

すると、その男性は、
「そうか、じゃいいや」と言って、夫の後ろ側に行き、
何かやりだした。

な、な、なんだろう? 

男性は、夫に向かって、両手をくねくね動かし
 たぶん「気を送っている」のだと思うけれども、
  そういうこと10数秒ぐらい続けた。

私とPTさんがあっけにとられて見ていると、

PTさんと私に両脇を抱えられていた夫が、
 
突如、

  しゃき~ん

曲げていた膝を伸ばし、腰をぐっと伸ばして、
両手をばっと挙げて、跳ねた(ように見えた)。

男性が、どうだい?という表情で見ている。

夫は、PTさんと私と両脇を支えられながら、
また歩き出したのだが、
なんだか、スタスタ、歩いている。
先ほどまでと違って、歩幅も広くて、
軽々と自分の力で歩いている。

PTさんも「あっ! 軽いですね。」
 
私も「え~? 不思議ですねぇ?」

男性は、そうだろう、そうだろうと満足そうな表情。

PTさんが、「えぇ? これって何ですか? 気功ですか?」

男性はPTさんの質問には応えず、

 「私だけができるんですよ」

と言って去っていった。
 
私はPTさんに
「えぇ? なんでしょうね?
 夫は、あの人が後ろで何をしていたかなんて見ていなかったし、
 だから、夫が暗示にかかっているわけではありませんよね?
 暗示にかかっているのは、私たちなのかしら?」

PTさんも
「ほんとですねぇ。う~ん、なんなんでしょうね?
 気功かなぁ? 
 うちに居る漢方の先生も、ちょっとこういうことやるけど・・・
 あの人、中国人かなぁ?」

そうしてしばらく歩いているうちに、
だんだん夫の歩みが少し重くなってきたように感じた。

注入された気(?)は永続的なものではないようだが・・・

それにしても、不思議な術(わざ)を目の当たりにした。

でも、これは、「できないことを、できるようにした」のではなく、

 本来、夫が持っている力が、
 発揮できなくなっている状態を、
 発揮できるように戻した

そういうものだろう・・・と、私は感じた。

う~ん、とは言え、やっぱり不思議!

彼は夫の身体には指一本も触れてはいなかった。
例えば、マッサージとか、整体とか、ツボとかに触れて、
整えて、動けるようになったというのはよく聞く話だけど。

数年前に夫の歩行が悪くなってきた時、
歩行改善にめざましい効果があると言われていた
コウノメソッドによるグルタチオン点滴療法を
週に1回1年ぐらいにわたって受けたけれども、
夫の場合、残念ながら、まったく効果が見られなかったのになぁ。

う~ん・・・
いや、あの人は何だったのだろう?

その注入された気の効果は、束の間だったようだけど、
1回だけではなく、続けて何回もやったら?

真昼の摩訶不思議な出来事だった。

みなさん、信じてくれますか?

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コメント

No title

おはようございます!

信じます!信じます!
不思議な出来事に遭遇しましたね

何回もやってもらったら・・・
アワキビさんの気持ち良~く分かります!

私もその方に遭遇したいです!

さくらさん

こんばんは。

さくらさんのご主人、最近の歩行の具合はいかがですか?

うちの夫はちょっと体調が悪いとすぐに歩行に影響が出ますが、体調がよくなると歩行も良くなります。
でも、長い目で見ると、だんだんと歩く力は落ちています。

今回の体験は本当にびっくりしました。
こんな不思議なことが実際にあるのですね。
目に見えるものだけが全てではないのだなぁ!と。

「気」とか言うと、なんか「気のせい」とか「暗示」みたいなものかな?と思っていたのですが、あの時の夫は、自分の後ろで何が行われているかまったく気づいていなかったし、耳も聞こえないし、おまけに認知症だし・・・、それでも、突然、すくっと姿勢がよくなって、スタスタ歩き出したので、本当にびっくりです。

今日、私も、夫の目の前で「気」を送る真似事をしたら、夫にアハハ~と笑われてしまいました! 

自分であの術を修得して、何回も「気」が送れたらいいなぁ!

信じます

お久しぶりです。
すごいですね!
道端でバッタリそんな方に出会うなんて奇跡!

そういえば私は昔ギックリ腰の治療に「十字式健康法」という怪しい治療に通っていました。
一切体に触らず、腰の後ろでくねくねと、気?を送っていました。
クリスチャンの店なので気功とは違う雰囲気でしたが、ギックリ腰で四つん這いだったのが歩いて帰るようになるので通っていました。
ちょっと似てません?

人には不思議な力があるものですね。

だださん

こんばんは。

イエスが足萎えの人に、「立って歩け」と言ったら、立って歩けるようになったとか、そういう類のことなのかもしれません。

ほんとうに、指一本触れていなかったし、そういうことをされていること自体を夫は気づいていなかったので、暗示にかかって、一時的に歩けるようになったというのとは違うと思うのですよ。

不思議だなぁ。
でも、とにかく、普通の人である私も、「良い気」を送るようにすれば(って、どうやって送るかわからないけど、真似してクネクネ・・・)、何か良さそうな感じがする。少なくとも「悪い気」を送らないようにすることが大事。

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Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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