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ぱっか~ん!

耳のきこえない人たちの敬老会へのご招待があったので、
夫を連れて行って来た。
けれども、当日の朝、出掛ける予定時刻になると、
夫は「めまいがする」と言って、ベッドに横になってしまった。
暑い日だったので、ムリして出掛けて体調を崩しても・・・と
そのまま様子を見、1時間後に再び、夫に訊いてみた。
「敬老会があるけれども、行きますか?」と。
夫の答えは「行ってみようか・・・」だったので、
開始30分前だったので、急いで着替えて、
車椅子で表通りまで出て、タクシーに乗った。
到着したのは、開会から20分後ぐらいだった。
でも、受付に入ったところから、
夫は、たくさん人たちに声をかけてもらい、
手を握ってもらい、たくさんの笑顔に囲まれて・・・良かったねぇ。

昼食会は、夫の幼馴染みの同窓生3人と同じテーブルに座った。
毎年、もっと多くの同窓生が参加しているのに・・・
みんな、あちこち不調だったりして、来れなくなってきているようだ。
そういう夫も、幼馴染みたちを前にしても、
会話を楽しむことは、もうできない。
「久し振りだね」程度の挨拶をするのがやっとで、
それ以上の、誰彼の消息とか、何があったとか、
夫はみんなの話についていけず、黙っているばかり。
もっぱら私が夫の代わりに話をし、情報交換(もちろん手話で)。

昼食後のアトラクションは、若手の聾者ユニットの手話コント。
一番前の列に座っていた夫は、舞台のほうを見てはいるが、
目が役者を追っているようには見えない。
目が宙をさまよっている。
コントは手話で語られているけれども、たぶん夫は理解できていなかったと思う。
(夫にとって)複雑過ぎる話、早すぎる手話・・・
そのうち、夫は一番前で舟をこぎ出した。
いやぁ、申し訳ないなぁと思ったけれども、
周りを見回すと、他にも何人かの人たちがこっくり、こっくりやっている。
まぁ、いいか~。

認知症が進んでしまって、
芝居や落語、コントなど楽しめなくなってしまった。
それが手話によるものであっても、ダメなのだ。

美術館や博物館に連れて行っても、
展示品を見ようともせず(目が見えにくいこともある)
本はもちろん、テレビを楽しむことも、ない。
相撲中継ぐらいは見て楽しめないかな?
と思って見せても、ほとんど興味を示さず。

ところが、
NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」をつけていたら、
夫が珍しくテレビ画面に見入っていた。
そして、えらくうけた 

「イタヤガイ」が、ぱっか~ん って開いた時!

たまたまだったのかなぁ?
でも、コントの最後にもう一回、ぱっか~ん!
と開いた時にも、また、大笑い 

話の筋がわかったわけではない。ただ、
この衝撃?の映像(↓)に、夫はうけていたのだ。



      (ぱっか~ん!)(画像お借りしました 

認知症がだいぶ進行してしまった夫だけど、
  テレビを見て、笑うことが、まだあったんだなぁ・・・

    ちょっと嬉しかった。

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コメント

No title

こんばんは
そうです。そうです。少しでも反応があると嬉しくなりますね。
私も同じです。
当たり前の事が出来ただけなのにちょっと嬉しくて幸せな気持ちになれます。このまま良くなるのではないかと期待までしてしまいます。
夫はクラッシク音楽が大好きで元気な時はしょっちゅう聴いていましたが今はほとんど興味を示しません。
お相撲も野球も動きがありますしその時が楽しめればいいのかと思いますが全く興味なし。
この映像衝撃的ですが面白いですね。
赤ちゃんが思いがけない映像に大喜びをする姿が思い出されました。

No title

こんにちは。

よく「テレビばかり見ていて、何にもしない」と言いますが、私たちからすると「テレビを見て楽しむことができるんだなぁ!」となりますよね。

「何かに集中する」ということが、とても難しく・・・
1カ所を注視することができないのですが、瞬間的に見てわかるおもしろさなら、わかるということなんでしょうね。

本文には書きませんでしたが、このおもしろさのタイプは、
「いない、いない、ばぁ~!」と同じものなのかも・・・
mjijiさんがお感じになられているように、赤ちゃんが思いがけない映像に大喜びする姿と同じですよね。

近頃は、世の中のことがすべて「不可解」であるらしく、眉根をひそめて困惑した表情でいることが多く、側で見ていても辛いです。

笑ってくれるとほっとします。

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アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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