FC2ブログ

記事一覧

To be, or not to be: that is the question

4月初旬からショートステイに行ったきりの父が、今週、2泊3日で実家に帰ってきた。
先月末、特養の入所をいったん「保留」にした後も、そのままショートステイを継続してきた。
いわゆるショートステイのロング利用というのは、最近、制度が変わって、認められなくなったそうだ。
ショートステイは、原則、半分の日数までしか認められない。
けれども、「理由書」を役所に提出することによって、特例的に認めてもらってきた。
つまり、我が実家の場合は、
「介護者の入院(介護者が要支援と認定され在宅で十分な介護ができない)という事情があり、自宅で他に介護者がいないため、特養入所の待機待ちの間、ショートステイをロングで利用させてもらいたい」
という趣旨の「理由書」を出せば、ショートステイのロング利用も可能だ。
けれども、特養から「入所できますよ」との連絡が入った場合、今度は「入所を保留にしてください」というわけにはいかない・・・ということだ。

さて、いったい、どうすべきなのか?
To be, or not to be: that is the question.

心情的には、母も、父には自宅に戻ってきてもらいたいと願っている。
しかし、果たして、それが現実に可能なのか、どうか?

父が帰ってくれば、デイサービスをフルに使ったとしても、基本的に、夕方から夜間就寝中、朝起きてからデイサービスに送り出すまでは、母が一人で介護することになる。
もちろん、デイサービスを減らして、ヘルパーを朝夕派遣してもらうとか、そういうことも考えられるが、夜間のシモのお世話などは「突然に来る」。
ヘルパーさんが来るまで「待てる」身体介護というのは案外少なく、待ったなしの身体介護が実際には多いと思う。
ショートステイ先で父は夜中に「トイレに行きたい」と言って何度も起きるので、「在宅で介護するのは大変なのでは?」と言われている。
母の睡眠時間が削られるようであれば、免疫力が落ちて、また感染症が再発するおそれがある。
実際、どうなのだろうか?
とにかく、お試しで、2泊3日父に実家へ帰ってきてもらって、様子を見よう・・・
と、キーパーソンである私自身の目で確認するために、実家に2泊することになったのだ。

母が、介護保険ではなく自費で借りたベッドを父に貸して、母と私が、そのベッドを囲むように布団を敷いて寝た。ベッドサイドにポータブルトイレを置いて。

そして、父に
「お父さん、寝る前にトイレに行って、おしっこをしてね。その後は、寝ている間はトイレには連れて行かないよ。お母さんが寝不足になったら困るからね。もしトイレに行きたくなった場合は、このポータブルトイレでしてもらうからね。」
と言い渡した。もちろん、リハパンとパッドは四六時中、常用している。

結果、2日間、父は夜間トイレに行くことはなかった。
これなら、母が夜間に、父のシモの世話のために何度も起こされることはなさそうだ・・・

と言うか、逆に、トイレに行く回数が少なすぎて、心配になった。
トイレに行きたくならないのだと言う。
父は、糖尿病から来る慢性腎不全になっているため、これ以上、腎機能が悪化するのを遅らせるために、低タンパク食にしている。
しかし、腎機能が落ちてくると、尿量が少なくなってきて、身体の中に老廃物がたまってくるようになる。そうすると、傾眠がちになったり、食欲が落ちたり・・・と、いろいろな尿毒症の症状が出てくる。
実際、父は、傾眠がちだし、食欲も落ちており、高齢者健診で体重を測ったら、4月からの3ヶ月の間で3~4キロ減少していた。
日中もトイレに行かず、一日に2回しかおしっこをしなかった。
尿量は、500ccも出していないのではないか?
3日目、ショートステイに帰る日の朝、私は、用事があり、午前中に実家を出る予定だったけれど、父の様子が心配になって、予定を変更し、父を総合病院へ連れて行き診てもらうことにした。

その結果、腎機能は、eGFRが21と低い値だが、これは4月時点と変わらず、急激に、悪化しているというわけではない。医師は、「eGFRが30を切った場合、人工透析を勧めるケースもあるが、高齢でもあるし、どうするかは、かかりつけ医と相談してください」とのことだった。(一般的には、eGFRが15未満で人工透析を検討し始める。)
泌尿器科で、お腹にエコーをあてて、膀胱の尿の溜まり具合を見てもらうと、250cc~400ccぐらい貯まっているという。
父に「おしっこしたくないの?」と訊いても、「したくない」と言う。
泌尿器科の医師からは、

「この状態のまま帰すわけにはいきません。尿意がないのなら、尿道カテーテルをつけて帰るか、導尿して出して、後は、自宅で自分で導尿をするかです。導尿のしかた、娘さんにお教えしましょうか?」

えぇ~、それは大変だ。いや、ちょっと、私が毎日、父と一緒に居るわけではないので・・・

「お父さん、おしっこが出ないんなら、おちんちんに管をつけて袋をぶら下げるって。
 だから、もう一度、トイレに行って、おしっこしてみようよ~」

採尿カップをもらって、車椅子用トイレに行く(父も外での移動は車椅子)。
しばらく待つと・・・
ちゃ~んと出ました。とっても濃い!おしっこが、100cc 超ぐらい。
その後、もう一度、お腹にエコーをあてて、残尿量を測定。
う~ん、90cc~100ccぐらい残っているそうだ。
残尿が多いと、尿路感染症になりやすい。
しっかりと水分を摂って、しっかりとおしっこを出すことが大切だ。
とにかく、父は水分の摂取量がそもそも少ない。食べる量も少ない。
水やお茶だとなかなか飲んでくれず、唯一、アイソトニックゼリー(水分補給用のゼリー飲料)は飲んでくれるので、これを活用していくのが良いようだ。
1か月後に予約が入っているので、とりあえず、様子見とする。

病院受診に時間がかかり、病院から帰宅したのが、午後2時半。
当初、この時間にショートステイの迎えが来る予定だったが、時間を遅らせてもらって、午後4時迎えに変更してもらい、父はショートステイ先へ戻って行った。

2日間のおためし実家お泊まりを経験しての結論。
やはり、父には在宅に戻ってもらう。
今だから在宅に戻れると思う。
今でなければ在宅に戻れない。
もしかしたら、1か月先はわからないかもしれない。
父の体調はいつ悪化してもおかしくはない。
母の認知機能も、時間が経てば、ますます悪化していくだろう。
既に、単純な老化とは言えないような明らかな記憶障害が生じている。
でも、今なら、在宅に戻れると思う。
腎機能が悪化して尿量が少なくなったことは良いことではないが、トイレに何度も連れて行く必要はなくなり、下の世話という意味では楽になるだろう。
歩行の程度は、一時、全然動けなくなった時と比べると、だいぶマシになってきた。
ゆっくり、手引きか伝い歩きだが、ちょっと介添えすれば、力を入れて支えなくても、歩ける。
ベッドからも、サイドレールを持って、自分で起き上がれる。

ケアマネさんに、7月から父に実家に戻って来てもらい、以前と同じようにデイサービスを利用するという私たちの希望を伝えた。
ケアマネさんからは、ショートステイは月の半分までなら理由書を上げなくてもよいので、母が休養をとれるように、週末だけでもショートステイを使ったほうがよいと勧められた。これについてはもっともなので、その方向で調整してもらうことにした。

「お父さんは、どうしたいのかなぁ? 家に帰りたい?」

自分で言っておきながら、こういう訊き方って、どうかと思う。
父は「自分は誰かの介護を受けなければ暮らすことができない」ということを十分承知している。家に帰りたくても、家族が受け入れてくれなければムリだということもわかっている。

父はこの問いかけに対して、しばらく黙った後に、

「お父さんは、どちらでも、いいよ。どちらでも、いいんだよ。
 ○子さん(母の名前)が、よければ、いいんだよ。」

と応えた。

そうだよね。「家に帰りたい」と言ったところで、家族から
「お父さん、ムリです。お父さんの介護はもうできません」
と言われてしまえば、従うより他に選択の余地がないのに。
どうして敢えて訊くのか? あんまりじゃない?

私たちの選択は、賢い選択ではないかもしれない。
けれども、今なら、父が帰ってきても、やれそうな気がする。
1ヶ月後のことは、わからないけれども、今、やれそうだと思っているのに、やらなかったら、きっと後悔すると思う。
今、父と母とが一緒に暮らせる時間を大切に積み重ねよう。
できなくなったら、また、その時に考えよう。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
スポンサーサイト

コメント

No title

こんにちは!私も、自分が後で後悔しないように、母の介護をしようと思っています。
アワキビさんが、ますます忙しくなりそうですが、応援していますよ。
お父様は、食事は介助無しで大丈夫なんでしょうか。

母は、介護の更新の結果、要介護5になりました。週5日のデイ利用で、在宅介護で頑張っています。

のりこさん

こんにちは。

お母様、要介護5になり、週5日のデイサービスで在宅介護を頑張っていらっしゃるのですね。

父の場合、自分で食べるには食べるのですが、ショートステイ先では、食が進まないため、スタッフが介助して食べさせて、やっと食べる時もあるそうです。
けれども、食べたくない時にムリに食べさせると、心と体が食べる体勢になっていないので、誤嚥しやすいと言われています。
ですから、手づかみでも何でも、自分の好きなものを、食べたいものを、自分で食べることができるように、工夫したいと思います。

後悔したくない。できるところまでやって、できなくなったら、その時に考えればよい。

でも、「まだ、できる」と思っても、第三者から見ると、既に「限界を超えている」ということもよくあるそうですよ。

そういうことも知った上でも、やっぱり、今は、もうちょっと、もうちょっと・・・と思ってやるんですよね。

のりこさん、お互いに「よい加減で」在宅介護をやっていきましょう!

No title

アワキビさんのお身体の方は大丈夫ですか?
自分の事を忘れてしまいそうな毎日ですね。

「今」しかできないかもしれない事。
だから大切にしたい時間。

自分も年を重ねて「今」という時間がどれほど大切なものかわかるようになってきました。


お父様の言葉、切ないです・・・。
どちらでも良いわけがないですよね。

養父もちょっとだけ頭がはっきりしている時に
病院のベッドの上で窓の外の空を見上げながら
ポツリと一言・・・。
「家はどうなってる?もうあそこには帰れないだろうな・・。」と。
だから家を処分して良いと・・・。
養父が踏ん切りをつけた瞬間を切ない気持ちで聞きました。

思った事を養父は
・・・・・数分後には忘れていましたが(笑)・・・・。



管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

こんばんは
在宅介護を選択なさったのですね。ほんとに迷う気持ち痛いほどよく分かります。
我が家も何時まで続けられるか分かりませんが5月在宅を選択してから1ヶ月。メマリーを服用するようになった事が関係するかどうかは分かりませんがこのところ食欲も出てきてお粥から普通食に、笑顔が出るようになり言葉に反応が見られるようになり私の心もそんな何気ない事で嬉しさが溢れます。
排泄の処理が大変ですが食べないより食べたほうが、出ないより出た方が安心があります。
ただここ1ヶ月介護を続けてみて次に大変になってきた時は施設を選択する決心が出来るのではないかという思いが強くなって来ました。
アワキビさまの御家族も今は今の選択が最善なのだと思います。
御家族皆様の健康が第一ですが・・・。

母の入院

アワキビさんへ

本当に、どうするべきか迷いますね。

今日も私の愚痴で済みません、コメント欄を拝借してこぼします。

大阪北部地震、6月18日、自宅と実家はまさに、震源地の近くで、
ゆれました。激しく。
自宅はマンション、実家は一一戸建て。でもどちらも食器が粉々になり、
半分はごみになりました。

自宅は、本棚の扉もはずれ、本棚のゆれで壁に穴があきました。重たい箪笥も数センチずれ、全ての家具が5~10センチ動いていました。

揺れ直後、呆然としていられず、自宅の惨状を無視して、母のところへ。すでにヘルパーさんとケアマネさんが来てくれていて、割れた食器を片付けてくれているところでした。バトンタッチし掃除。
母親は横になってうとうと。最近はずっとこうです。

よく聴くと台所に立っていて転んだと。
6回目の腰椎圧迫骨折。痛みとショック?で食事もとれず、午後に病院へ。余震も怖いし、築52年の高度経済成長期に断てた我が家は、耐震構造などなし。
入院させてもらいました。夜中のトイレはもう一人では無理なので。
その日から、普通のパンツが、リハビリパンツとパッドになりました。
母は抵抗もせず、何がどうなったのか良くわからない様子。

地震で腰が痛くなったということを覚えられないので。
ここ数日、体調も悪かったようで、ますます食べられなくなっていた矢先の出来事。
そろそろ一人暮らしは限界かなあと思いながら、頑張ってもらっていましたが・・・
あきらめる時期が来ました。
体重もすっかり軽くなり、気力も落ち、食欲も落ち、オムツに抵抗もせず、ほとんどうとうとし、一日を過ごしている母。

腰の痛みはひどいものの、翌日からリハビリを開始しました。
口では「帰りたい」といいますが、次の瞬間そのことを忘れています。
89歳で、体力はもう老衰状態。

私自身が諦めをつけるまでに時間がかかりましたが、
このまま痛みが引くまで入院させてもらい、ずっとお世話になっている、老人保健施設にうつり、特養の順番待ちをすることにしました。

ちょうど、木曜日が要介護認定調査の日。
自宅の予定が病院になり、要介護2だったのですが、現状では3でしょうと、調査員の人がその方向で調査書を書きますとのこと。

地震に背中を押されて、一人暮らしに終止符を打った感じです。

母もよく頑張ったなあと、思いますが、この半年できないことが次々と増えて。今年はもう無理になるかもと年始から思っていました。

私自身も、地震のショックと後片付けの疲れ、仕事にも行きながらで、限界を感じます。
誰も住まなくても、ひびが入った実家のブロック塀は撤去しないわけにも行かず。
雑用に忙殺されています。

介護は心の力もいりますね。
仕事しながらには、無理があるなと、再確認した次第です。

一つの物語の結末にたどり着いたかのような感覚です。
複雑な気持ちで言葉になりません。

アワキビさんの、迷いがよくわかります。
月曜日から昨日の病院との話し合いの暇で、わずか数日ですが、決心して家族の意向を明確に伝えないといけないと、頭をフル回転させて考えました。
親の今後を決めるというのは、あまりうれしくない仕事ですね。

長くなってすみません。

また、投稿させてくださいませ。

sue@地震でへとへと

トルさん

ご心配いただき、ありがとうございます。
私の身体のほうは、まあまあ、かなぁ。
トルさんこそ、頭痛のほうは如何ですか?
私も、最近、頭痛が出るようになって。特に日光の紫外線にあたった後がどうも調子が良くなく・・・ 
養父さんも、いろいろありましたね。でも、養父さんのことがきっかけで、トルさんと、ブログで知り合いになれましたものね。v-410

ブログを閉じられたので、どうされたのかなあと思っていましたが、そういう事情があったのですね。トルさんに、お変わりなさそうなので、良かったです。

兄弟姉妹で、親の介護へのスタンス、心情は、違いますよね。

悩んでも、悩んでも、日々生活をしていかなければならないわけなので、どちらの方向へでも、自分がこうだ!っと思った方向へ、まずは一歩、また一歩と進んでいくしかありませんよね。

ではまた、コメントくださいませ~v-422

mjijiさん

こんばんは。

5月から服用始めたメマリーが効いたのでしょうか、食欲も出て、表情もよくなって、嬉しいことです。
それでも、ご主人、身体がなかなか動かせないようなので、シモの世話はとても大変なこととお察し致します。
次に介護が大変になった時には施設を選択する決心ができそう・・・とおっしゃるのは、もっともなことです。mjijiさんも、手首が痛かったり、腰が痛かったりですもの。
介護者が施設に入所させるしかないと思った時が、そのタイミングなのだと思います。

グループホームは空きがあるけれど、比較的、介護度が軽い方が入所されている様子とブログにありましたね。
特別養護老人ホームへの入所申請はされていらっしゃいますか?
順番待ち人数がかなり厳しいですか?

sueさん

こんばんは。
大阪北部地震の震源地に近いところに、sueさん、またお母様のご自宅があるのですね。
お二人とも、とても怖い思いをされたことでしょう。お母様は、地震で、転倒されて6回目の圧迫骨折で入院されたとのこと、お見舞い申し上げます。
余震もあり、ご自宅の耐震性にも問題がありそうですので、入院することができたことで、お母様の安全は確保できましたが、病院というところは、どこでも人手不足を理由に、一人でトイレに行けなかったり、転倒のおそれがある患者さんには、すぐ紙オムツとパッドにしてしまうのですよね。今まで、トイレ自立で頑張ってきただけに、地震のせいで・・・、無念です。
それにしても、sueさん、ご自身の生活もあり、仕事もされながら、ものすごく頭をフル回転させて、走り回って、あれこれ手配したご様子が目に浮かびます。
なんとか早く、少しでも落ち着いた生活が取り戻せることをお祈り致します。
それにしても、介護生活というのは、平穏な日々の上に危うく成り立っているのですね。
尋常でない出来事が起こってしまうと、健常な人にとっても、それに対処するのは大変ですが、要介護者にとっては、今までかろうじて成り立っていた日常生活が一挙にダウンしてしまうのだと、あらためて感じました。

そちらの雨の状況はいかがでしょうか。

へとへとになった sueさんが、少しでもゆっくり休めますように。

No title

こんばんは
グループホームは一応申し込みだけしてありますが特養はケアマネさんの提案?ですぐに特養は無理なので兎に角グループホームに入ってから特養に申し込んだほうが特養のほうも入りやすいという事でまだ申し込んでいません。
申し込みも入るのも色々大変なのかなと思ってます。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

カレンダー

02 | 2019/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

アクセスカウンター