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故人を偲ぶ会への出席

先日、夫の友人(昨年末に逝去)を偲ぶ会が都心のホテルで行われ、
夫婦で出席した。

会の数日前に、夫に「献杯の挨拶をして欲しい」とメールで打診された。
夫はかつて話がとても上手だったのだ(勿論、手話でですが)。
挨拶でも、司会をやらせても、講演もまた、人を魅了させるものがあった。
献杯を夫にと打診してきた実行委員の方は、夫が認知症であることは知っているはずだが、夫とその友人との関係からして、出席する以上は、当然、挨拶をしてしかるべきで、声をかけないほうが逆に失礼だろうと考えたに違いない。
それに「献杯の挨拶ぐらいならば、できるのではないか?」とも思ったのだろう。

でも、夫はもう数年前から、人前で、時と場に応じた適切な内容の挨拶をすることができなくなっているし、現在では、日常の簡単な会話のやりとりさえ困難なのだから、到底ムリ。
「お申し出の献杯の件ですが、

 今の○○にはそれさえも行うことができません。

 座って皆さんと一緒に食事をするのが精一杯です。

 お察し下さいませ。」

とメールを返した。


さて、会場は都心の大きなホテルなので、服装が問題だ。

「平服で」ということだけれども・・・

スーツは、胴回りが入らなくなっていた。

体重自体は変わらないのだが、腹筋が落ちて、内臓を支えられなくなって、お腹が出てきてしまっているのだ。

仕方がないので、ゴムのズボンをはかせた。
このズボンにはベルト通しがついていなかったけれども、Yシャツの裾をゴムのズボンの中に入れてしまうと、ゴムの胴回りが見えておかしい。
ゴムの胴回りを隠すようにベルトをつけて何とか格好を保った。
それにジャケットを着せ、ネクタイをしなければ・・・

世の妻は夫のネクタイぐらいは結んであげられるのだろうが、
私は、夫のネクタイを締めてやったことがないまま来てしまったので、
夫がいつまでネクタイを結べるだろうか?とひやひやしてきた。
今回、夫はネクタイを襟に回すところまではやれたが、
その後は、ネクタイを持ってくるくる回すばかりで、結べない。
さあ、大変! 
私だって、ネクタイ結び方なんてわからんわ~。
でもね、今は、いいものがあるんですねぇ。
YouTube でネクタイの結び方を検索。
一番簡単そうなシングルノット(?)という結び方で

necktie (2)

 後ろに写っているのは夫の教え子。
 ジャケットの襟についているのは「アイラブユー」の手話バッジ

偲ぶ会には、故人の恩師が90歳でかくしゃくとしてご出席。
恩師、友人らの思い出話をいろいろ聞かせていただき、
とても良い会だった。
夫の周りにも、友人・知人・教えがが取り囲んで旧交を温め、
手を握りあい、写真を撮り・・・
夫がどれだけわかっているかは疑問だけれども、
心温まる和やかな雰囲気を味わうことができたと思う。

ひとつ困難は・・・ホテルのトイレだった。
こんなに大きな一流の(たぶん)ホテルなのに、
各フロアーに車椅子用の多機能トイレがないのだ。
車椅子で入れるトイレは、1階の国際会議場のフロアに1個。
ホテルに到着してすぐにこのトイレへ案内されたが、
遠い、遠い、遠~い・・・100メートル以上あったのでは?
最初、ホテルの係の人が押してくれたのだが、
押し方がゆっくりなので(丁寧とも言う)、
開会の時間が迫っている私としてはイライラしてしまって、
「すみません、私が押します」と代わり、
ほとんど走らんばかりのスピードで車椅子を押した。
トイレを済ませ、また、来た道を走るようにして戻り、
建物の一番端っこにあるエレベーターで3階へ。
午前11時~午後3時までの会の間に、もう1回トイレへ。
「また、国際会議場まで行くのは遠いなあ~。普通のトイレでできないかしら?」と考えつつ夫の車椅子を押して会場の外に出ようとすると、係の人が「お手洗いですか? ご案内します」と来てくれた。
なんとエレベーターで下りた地下1階に車椅子用のトイレがあると言う。
でも、同じ建物内ではなかった。地下1階で下りて、隣の建物まで、ふっかふかの絨毯の上を車椅子を押して歩く。
ふっかふかの絨毯は、車椅子の車がめりこんでしまい、とても重くて動かしにくいのだ。
車椅子トイレは、やっぱり端っこにあるので、走らんばかりになってしまう。
  ま、通常トイレというものは、だいたい端っこにあるものだが・・・
ここのホテル・・・改装されて新しくはなってはいても、もともとの建物はかなり古いのかも。
これだけの規模の大きなホテルなのだから、各フロアごとに多機能トイレを設置して欲しいものだ。

会の最後に記念撮影。
出席者が多かったので、近しい関係者だけ前の列に座り、後ろの席のみ3回入れ替えて撮影。
夫は近しい関係者になるので前列の真ん中あたりに座らされた。
写真撮影をしているということがよく分からない夫は、手をひらひらさせたりして動くので、隣に座ったお偉いさんに、「動くな~」とばかりに手を押さえられていた。
後日送られてきた写真を見みると、
みんな両手を膝の上にきち~んと載せて座っているのに・・・
 1枚目は、夫だけ踊っている(ように見える)。
 2枚目は、夫ひとり体幹が傾いでいる。
 3枚目は、夫はすっかり横を向いている。
なんじゃ、こりゃ~
いかにもヘンな人が居ますって感じだなあ~  (ノ_<)

撮影をしてくださった方には罪はないです。
ふらふら動いてしまう夫がいけないのです。
プロじゃあないから、たくさんの枚数の写真を撮っていたわけではないので、しかたがないです。
でも、ちょっと残念。まあ、しょうがないねぇ。

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子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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