FC2ブログ

記事一覧

夫、父、母

大切な家族、夫、父、母、それぞれが
現在、別々のところに居るので、
あっち行って、こっち行って、方角が全然違うので、大忙し。

父母のもとへ見舞いに行きたいが、
そのために夫を小規模多機能デイへ預けることはしたくない。

夫には見当識障害があるので、
自分がどこに居るのか?
自分は誰と暮らしているのか?
今、自分は何か仕事をしなければならないのではないか?
誰かが自分を待っているから、どこかへ行かねばならないのでは?
等々、すべてのことが判然とせず、焦燥感と不安に
常にさいなまれている。

私と一緒に居るときは、手話で何回も繰り返し、
自分の居るところ、人間関係、場所、日付・・・等を
何度も何度も繰り返し会話の中に混ぜ入れるので、
夫は「あぁ、そうだったのか~」と驚いたり、納得したり、
そして、またすぐ忘れるけれども、私と一緒の時は、
夫が不安に駆られないように繰り返し手話で話してやれる。

でも、小規模多機能デイでは、
スタッフは手話はできず、簡単な身振り程度だから、
夫の見当識障害を訂正するための情報がほとんど入らない。
ホワイトボードに簡単に「今日は○時に車で帰ります」とか
スタッフが書いて教えてくれるぐらいだ。
そうなると、重度の記憶障害者の夫は、
自分の居る所、人間関係、場所、日付・・・等が
まったく分からないため、しかたなく、自分で妄想の翼を広げて、
頭の中にふと思い浮かんだこと=現実のこと
と信じて行動するし、そのまま妄想が膨らんでいく。
あるいは、たまたまついていたテレビの画面に表示されていた文字が
夫の妄想に変化を与えながら、とんでもない誇大妄想に繋がったりする。

そんなふうな夫だから、
できるだけ、いつも夫と一緒に居てやりたいのだ。
(一緒に居ることが私にとってのしあわせでもある。)

とは言え、現在のように、父がショートステイ先で暮らし、
母が病院に入院している・・・となると、
父の側にも居てやりたい、母の側にも居てやりたい、
夫の側にも居てやりたい・・・

その3つの思いをかなえるために、
今週は月曜日と木曜日、車椅子の夫を連れて、
父のショートステイ先に面会に行き、
父のひげを剃ったり、爪を切ったり、
着替えや不足している物を届け・・・

父は、私の夫のことを認識できるので、
夫に向かって「元気ですか?」と、にこやかに
何度も何度も夫の手を握ってくれたり、
お茶で父と夫は乾杯を繰り返したりしていた。
夫のほうは、今ひとつ誰なのかは分かっていないが。

父のショートステイ先を辞して、
夫の車椅子を押しながら、見知らぬ街を歩く。
初めて入るお店で昼食をとる。
郊外型の回転寿司、タッチパネルで注文するお店に
初めて入り、寿司以外のいろいろなメニューがあるのも面白く
ちょっとしたレジャー気分。

母の入院先の病院へ行くにも、毎回、違うルートで行く。
車椅子の夫を連れているので、ちょっとした困難にも遭遇する。

バスに乗ろうと停留所で待っていると、
「この停留所ではスロープが使えません」と書かれている。
ひゃ~、スロープが使えないってぇ?
どうやら歩道がでこぼこしていて、バスから歩道へスロープを置けないらしい。
バスが到着し、夫を車椅子から立たせて、バスの高いステップを登らせ、
車椅子を折り畳んでバスに積む。
もちろん、運転手さんも申し訳なさそうに手伝ってくれるし、
周りの乗客に方々も協力的。

普通の路線バスだけでなく、街の隅々をまわるコミュニティバスにも乗った。
コミュニティバスは車内が狭い。
コミュニティバスも車椅子のまま乗ることはできるのだが、以前、バスの中で車椅子ごと転倒したことがあるので、できるだけ、車椅子から座席に座り換える。
そのほうが、私も気遣いが減って楽なのだ。
なぜなら、夫が車椅子に乗ったままバスに乗っている時は、私は車椅子が転倒しないように車椅子をしっかりと掴むために、ずっと立ったままでいなければならないから。

でも、車椅子から座席に座り換えることができると、私は夫の横に座って、夫の手を握りながら、バスの車窓から、見知らぬ街の風景を一緒に楽しむことができる。
夫と一緒にバスに揺られて、初めて通る道や街を眺めるのが楽しい。
二人で小さな旅をしているようだ。

母の入院している病院は緑の豊かな地域にある。
母は携帯電話が使えるので、私は、毎日、母に電話をかける。
そのたびに「今、どこ? 今日は来ないのね?」と訊かれる。
私に来て欲しいんだよね、母。
だから、私は夫を車椅子に乗せて、母の面会に行く。
でも、本当は、母は、私の夫を連れて行くより、父を連れて来て欲しいんだろうなあ・・・と思いながら。
(母の入院先に、父をタクシーで2回連れて行ってはいるけれども。)

夫は、もちろん、私の母を誰であるかと認識できない。
「私のお母さんだよ~。病気で入院しているの」と説明をするが、
なんだかわからないような顔をしている。
でも、母も私の夫の手を握って、「来てくれてありがとうね」と言ってくれる。
そして、私には「あんたが倒れないようにしてね。あんたが倒れたら大変だから」と繰り返し言う。

母は、毎日、抗生剤の点滴を打っている。
CRPは正常範囲まで下がったので、抗生剤が効いているのだろう。
でも、首や背中の痛みはまだ続いており、首のコルセットもしたまま。
頸椎に炎症を起こしているので、骨がもろくなっているのだろう。
「頭の重さは約7キロと言うから、その重さでもろくなった骨が潰れてしまわないように、頭の重さを分散させるためだから、邪魔で痛いコルセットも仕方がないのよ」・・・と母に言う。
退院まではまだもう少しかかるようだ。

母が退院したら、父は・・・
母が退院しても、父は、もう家に戻ることはできないだろう。
私が一緒に泊まるのであれば、外泊という形では帰れるとは思うけど・・・
80歳の母に、父の毎日の介護を強いることはできないから。
今まで母にムリをさせすぎていたのだ。
私が父を引き取って介護をすることも、何度も考えたけれども、
やはり我が家は環境的に階段の上り下りが必要なバリアアリ~住宅だし、
家の周りは坂道だらけだし、
二人の車椅子使用者を常時見るのでは、いざという時まったく動けない。
父はともかく、夫が混乱しまくるのも目に見えている。

ユニット型の特養に申込みはした。
実家からは遠い場所。
実家から公共交通機関の便がなく、タクシーで片道2000円ぐらい。
母が面会に行くにはハードルが高い。
母一人で父に面会に行けるような場所にはない。
でも、実家の近くには特養がないから、仕方がないなぁ。
優先順位は高いほうだとは言われたが・・・どうなるか?

父のショートステイは5月いっぱいまで入れてある。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村     
スポンサーサイト

コメント

No title

こんばんは。本当に大変な毎日ですね。
私は一人の介護におたおたしています。
御主人、お母様、お父様それぞれ別に暮らしているのですから何おかいわんやです。そんな中御主人を連れてお出掛け。私には考えられないのでついアワキビ様を思ってしまいます。どんな体力、知力をおもちなのかと。
お母様もまだご御心配ですね。
お体おいとい下さい。とても心配です。

mjijiさん

こんばんは。

私は元気で実家の片付けをやっていますよ。
母はまだ入院中。今日、母の学生時代の友人が、2年前に同じ病気(彼女は腰だけど)で3ヶ月入院していたということが分かりました。
ブロ友のシマウマさんの妹さんも同じ病気で3ヶ月入院だったそうで・・・皆さん長期間入院されています。
父のほうは、ショートステイ先で、穏やかに暮らしていると思います。

夫も元気に小規模多機能デイに朝から夕方まで行ってもらっています。
相変わらず妄想の翼はぐんぐん広がっていますが・・・

mjijiさん、最近、介護サービスや制度を使いこなされて、素晴らしいです。在宅介護生活の中の安心がいくつかできましたね。
ショートステイも利用されていらっしゃいますか?

ご主人、最近、ベッドサイドで掴まり立ちするのも厳しいですか?
うちの父もそうですが、ショートステイ先ではほとんど歩かず、午後も寝ていることが多いみたいです。
でも、危なくない範囲で、短時間でも立たせることは大事ですよね。

幸せは自分の心が決める♪!

「レジャー気分、小さな旅」って好いですね(~_~)

治療法が変更になる為、ちょっとバタバタしているムクロジです。
でも、いつでもアワキビさん達の事を心より案じてますよ。。
アワキビさんの、頑張りを見習って行きま~す♪

(=^・^=)ミルク&モカちゃんに、よろしく。

ムクロジ(無患子)さん

こんばんは。

治療方法が変更になるのですか。
新しい治療なのでしょうか。
ムクロジさんにとって、良い方向になりますように!

私のほうも、これからしばらくバタバタ動かねばならなくなりました~。
ここは頑張って乗り切るしかない!

ミルクやモカはおりこうさんで待っていてくれます。
癒されます~

No title

こんばんは
お忙しい中いつも御丁寧なコメント」有難うございます。
アワキビ様には次々に難題がおき私ならパニックです。

夫はどんどん悪くなって今は家ではほとんど寝たきりです。ついこの間まではベッドの柵につかまって何とか立つ事が出来ましたが今は出来ません。
ショートステイは昨年までは時々利用していましたがあまりに疲れて帰宅するのでしばらく休んでいましたが又利用し始めました。
デイでは出来るだけ歩くように心がけてくださっていますが両脇から抱えられても腰を引いてこわごわ歩き?ます。
あまりに急激な悪化に私の心も体も付いていけない状態です。

在宅介護も難しくなるのではないかと弱気になってきています。

mjijiさん

こんばんは。

ご主人のあまりにも急激な悪化に、身体も心もついていけない・・・
そうですよね、
傍らで見守っていくのは、さぞお辛いことでしょう。
周りの方々の支えがありがたいですね。
決して一人ではないですから。

私もそうですが、mjijiさんあってのご主人の介護ですので、まずはご自身の心身の健康を一番に。

私の母は、やはりムリをしていたのだと反省しています。
介護のムリがたたって、免疫力が落ちたため、病気になってしまったのだと思うのです。

在宅介護は、あまりぎりぎりまで頑張ってはいけませんね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

M.K.さんへ

こんにちは。

ご心配いただき、ありがとうございます。

5月13日付のブログにも書きましたが、おそらく父の特養入所が決まると思います。
ユニット型です。ユニット型のほうが入れる確率が高いので、そちらに申し込みました。

その特養は病院系列なので、系列病院の医師の往診があり、検査のために通院が必要な時も、系列病院へは特養のスタッフが付き添ってくれるのです。

ただ、公共交通機関の利用が不便で、実家の母が父の面会に行こうと思うとタクシーで行くしかないので、そこがちょっと残念。往復で4000円はかかるので、しまりやの母が気軽に面会に行けるところではありません。また、認知症の初期?の母が、一人で面会に行くのも心配です。
となると、家族の誰から付き添って面会に行くしかないので、月に数回も行けるかどうか?というところでしょうかねぇ。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

カレンダー

02 | 2019/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

アクセスカウンター