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母の病気(2)

今日、実家の隣の市にある医療センターに母の付添で行ってきた。
呼吸器外科への紹介状を持って行ったが、呼吸器外科では、
「縦隔炎(じゅうかくえん)ではないですね。縦隔炎だったら、もっと激しい症状が出るから。熱も出るし、こんなふうに座ってなんていられないですよ。」

私も昨晩ネットで「縦隔炎」を調べていた。
「急性縦隔炎」は致死性の重篤な病気であると書かれていた。
少なくとも「急性」ではなさそうだから、「慢性」縦隔炎なのかもしれない・・・などと思ってはいたところだ。

しかし、だからと言って、わざわざタクシーで遠方までやってきて(実家からこの病院までは公共交通機関の手段がなく非常に不便な所)、「はい、そうですか」と、すごすごこのまま帰るわけにはいかない!ので、食い下がる。

「でも、飲み込むときに痛みというか異和感があるようです。
 それにCRPが12を超えているし、その原因は何だというのでしょうか?
 首から背中の痛みが現にあり、それから腕の重だるさがあります。
 そういう状態なのに、何の治療もされていないのです!」

呼吸器外科の医師と話し合った結果、喉の異和感については、院内の耳鼻咽喉科で、首から背中の痛みなどについては整形外科でそれぞれ診てもらうように手配をしてもらった。

まず、耳鼻咽喉科で、鼻から喉まで内視鏡で診てもらった。
所見は2つ。扁桃腺が腫れている。それから、痰が絡んでいる(←自覚症状なし)。
扁桃腺が腫れているので、飲み込む時に異和感があるのでは?
CRP15は高いですねぇ。何も治療をしていない?
では抗生剤を出しますか。(扁桃腺以外の)他のところにも効くだろうし。
(無症候性の細菌尿があきらかになっているけれども、それに対しても効くだろうし)
3日間飲みきりの抗生剤と痰切り薬が処方された。

整形外科の担当医師は、
「呼吸器外科で縦隔炎ではないと言われたのですか~?
 でも、MRIを見ると確かにここののところ(縦隔のところ)は高輝度になっていますねぇ・・・う~ん?呼吸器外科では、違うというんですね? 何ですかねぇ? あまりないような何かなんですかねぇ?
 頸椎のところは、確かに狭まっているので、腕の重だるさというのは、そこから出てくる可能性があります。」
「では、首から背中が痛いというのは? 頸椎のところに白くなっている部分がありますね? それは何なんですか?」
「これはこのMRI画像は鮮明なものではないので、はっきりとわからないのですが、圧迫骨折を起こしているかもしれませんね。」
「あ~、ちょっと思い当たるフシがあります。
 母は、夜、動かないで寝ている分には痛みがなく、昨晩もよく眠れたようですし、起き上がる時に痛みが強いようですから。
 圧迫骨折でCRPが高くなりますか?」
「その可能性はある。けれども、圧迫骨折の時に、いちいちCRPを測ることはないのでね(はっきりとはわからない)。」
ごもっとも・・・
結局、今日は、X線撮影と、来週火曜日造影剤を使ってのMRI検査、翌水曜日に骨密度(当方よりリクエストしたもの)と再びX線撮影(圧迫骨折の場合、時間を経てから骨が少しずつ潰れてきて変化が現れたりするので)と診察ということになった。

整形外科の医師が、検査予約を入れるためにパソコンの操作をしている最中、母の様子がおかしくなった。
急に胸がどきどきして気持ち悪いと胸を押さえながら言う。
母の脈をとってみると、頻脈なっていて、拍もデタラメになっているようだ。
看護師さんに、「母が気持ち悪いと言っています、脈も速くなっています」と言うと、看護師さんが血圧計を持って来て測ってくれた。
その時には、母の胸のどきどきはおさまっていたようで、血圧も脈も正常範囲だった。

どうしたのかなあ?
その後、X線撮影を終えて、さあ、会計に行こうという時になって、再び、母が胸がどきどきする、気分が悪いと言い出した。脈をとってみると、弱くて速い。
心房細動を起こしているのではないか?
フロアに自動血圧計が置いてあるのが見えたので、車椅子に乗せている母を連れて行き、そこで血圧を測った。血圧は正常だったけれども、脈が179もあって、母自身もびっくり。今度は、胸のどきどきもなかなかおさまらないようだ。

「お母さん、ここで診てもらおうよ」
「いいよ~。そのうちおさまるよ。あんた急いでるんでしょ?」
夫の訪問リハビリが午後4時半からなので、それまでに帰れたら帰りたいと思っていたのだ。
でも、母が今まで経験のない心房細動を起こしているようだし、このまま帰っても不安になるだけ。せっかく病院に来ているのだから、心房細動起こしている今この時に調べてもらったほうが良いに決まっている。

既にその日の新患受付は終了している時間だったが、新患受付で、急に気持ち悪くなって脈が179もあるので、診てもらえないかと交渉。
循環器内科から回答が来るまで、母にはアイソトニックゼリーを飲んでもらって待つ。
飲んでる様子を見ると、かなり苦しそうに息をしながら、なんとか飲み込んでいる。
循環器内科で診てくれることになり、心電図をとる頃には頻脈はおさまっていて、心房細動は記録されなかった。しかし、期外収縮はかなり出ているのが分かった。
循環器内科の医師は、
「おそらく一過性の心房細動だったのだと思います。
 期外収縮が出ていますから、心房細動に移行しやすいのかもしれません。」
その後、心臓エコーもしてくれた。

循環器内科医師と話し合った結果、ベータ遮断薬(心拍を押さえる薬)と心臓に血栓ができにくくする薬の服用を開始することにした。
心房細動が出ると、血液が心臓の外へ出て行かず、心臓内でぐるぐるまわっているうちに大きな血栓ができ、それが心臓から外へ出て脳に飛ぶと脳梗塞になる(心原性脳梗塞)。
心房細動の治療をしなかった場合に、心原性脳梗塞を起こす確率は、100人中5~6人だと言われている。5~6%という数字を少ないと思うかも知れないが、医師からしてみると、それはかなりの高率だと感じるので、一度、心房細動を起こしたのを確認したのなら、服薬開始をしたほうが良いとの話で、同意した。

ちなみに、私の夫も心臓の期外収縮が多く、心房細動も起こしたことがあり、ベータ遮断薬を飲んでいる。ベータ遮断薬を飲むとあきらかに期外収縮の数が減っていて、夫が飲んでいる薬の中で、私的には一番重視している薬なのだ。
ただ、夫の場合は、血栓ができにくくなる薬については、一時服用していたことがあったけれども、尻餅をついて転倒した時に、腰椎の圧迫骨折とともに、時間の経過とともにじわじわ出血して両方の臀部にもの凄く大きな血腫ができ(それが筋肉を圧迫して痛みが強く出て大変だった)、それですっかり怖くなってしまったのだ。
つまり、その時は、打撲して内出血したのが臀部だったから大事に至らなかったけれども、もし頭部を打っていたら、大変なことになっていただろうと想像がつくからだ。
転倒しやすい夫には、この血栓ができにくくする薬は危険過ぎる。
心房細動で血栓ができるか、転倒して脳内出血を起こすか、どちらのリスクを取るか?を考え、血栓ができにくくする薬は飲まないことを選択したのだ。

母についても、将来、認知症が進行して、足下がおぼつかないというような症状が出てきた時には、その時点で服用を中止するだろうと思う。当面足腰がしっかりしている間は、血栓予防の薬も服用する。

その他、もっと重大な問題があったけれども、それについてはまた追々書いていこうと思う。

  
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コメント

こんばんは!

ちょっとお邪魔しない間に大変なことになっていましたね。
患者側にしたら、藁をもつかむ思いで時間を作って受診したのに、何もないと言われて「ハイ、わかりました」と納得するはずがないですよ。
アワキビさん、よくぞ粘られました。
お医者様は、高齢者の身体が不調になった不安な気持ちをなんと思っているのでしょう!!
お母様が胸がドキドキしながら娘のことを心配されているのを読んで涙が出てきました。私の母も、認知症になるまではそうだったことを思い出しました。
お母様、何事もないことを心よりお祈りします。

アワキビさんの活躍、病院の医師は総合的に診てくれない・・・

アワキビさんへ

歳を重ねて、体中、何年も使い続けると、あちこちに不具合が出てきてしまうのは、何と言ったらいいのか。

少しでも、できることはしておきたいですよね。
それも知識がないと分からないことが多くて・・・
アワキビさんの情報量のすごさを、毎回垣間見る思いです。

何とお声をかけてよいのか・・・。
アワキビさんにお疲れがでませんように。

気温の乱高下の毎日。
くれぐれもお大事になさってください。

sue

シズコさん

そうですね。
親というのは、自分の身体が辛くても、子どものことのほうを心配してくれるのですね。
ありがたいです。親が自分を育ててくれた恩に比べれば・・・ねぇ?

でも、もう在宅介護が難しくなってしまいました。

これからは父の通院と母の通院も私の仕事になります。
夫は訪問診療を利用しているとはいえ、訪問診療でカバーされていない部分の通院もあるので、日程の調整がきつくなってきました。でも、ある程度の目途がつけば、もう少し楽になるかなあと思っています。
今、いろいろ、あちこち、細々と調整をしなければならないので、大変です。

sueさん

親の医療については、かかりつけ医が、もう、残念な医者で・・・
もっと高齢者に寄り添ってくれたらいいのに、全然、頼りにならず、いつも苛立ちを感じてきました。

本当は、訪問診療に切り換えたいのですが、実は我が家は、そのかかりつけ医の病院の向かい側にあり、歩いて1分で行けるという便利さが捨てがたく、こんな位置にありながら、果たして訪問診療を別に依頼できるのか?とか躊躇もありで、手をこまねいてきてしまいました。

余力のなくなっている高齢者が、主体的に、医療の内容をきちんと理解して、どんな医療を受けるのか、どんな薬を飲むのか、自分で選択するなんて、非常に困難です。

変化が起きている今が調整がつくまでは大変かなあ。
方向性が決まって、落ち着けば、楽になるかと思います。

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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰ります。
母は要介護1で、MCI? いや初期認知症かな? 最近、もの忘れが顕著になってきました。弟の家族と玄関が一緒の二世帯住宅に同居。私の家からは電車で1時間ほどの隣県です。

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