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腎臓病の運動療法:公的医療保険の対象に

今日は、夫が小規模多機能居宅介護サービスセンターへ行っている間、
隣県に住む私の両親宅へ行った。
我が家から両親宅までは電車でおよそ1時間。

まず、父のリハビリを担当している理学療法士さんから、
「娘さんとお話をしたい」と言われて、呼び出された。
現在、父は、医療保険で、運動器のリハビリを週1回受けている。
それが、今後のリハビリは、介護保険を使っている人には、
医療保険ではなく、介護保険を使ってもらうようになる・・・云々。
もちろん、入院などの後のリハビリは医療保険が使えるが・・・

父は現在要介護2で、週5日デイサービスを利用しており、
点数はいっぱいいっぱいなので、もし、介護保険でリハビリとなると、
デイサービスを減らすか、あるいは自費でリハビリをするしかない。

たまたま一昨日、腎臓病の運動療法の一部が
今年年4月から公的医療保険の対象になったという
朝日新聞の記事を読んだ(2016年10月12日付)。
曰く、

 新たな保険適用の対象は、
糖尿病で腎機能が落ちた患者で、
一定条件のもとで医師が透析予防のための
運動指導をした場合だ。
 まだ透析が必要な段階にはなっていない
CKD患者(うちの父がこれに該当する)が
運動することで、腎機能を改善したり、
透析などに移行する割合を減らせたりできる・・・云々。

うちの父は、昨年、糖尿病で入院した際に、
腎機能が落ちていることが判明し、以来、
低タンパク食(タンパク質一日40gまで)に
することになった。

タンパク質というと、肉や魚や玉子・・・をイメージするが、
実は、ご飯でもパンでも蕎麦でも、
結構タンパク質が含まれているので、
低タンパク食で肉や魚を食べようとすると、
普通のご飯やパンを食べていては、
タンパク質量がオーバーしてしまうので、
低タンパクご飯や低タンパクパンに変えたりしないといけない。

父の場合は、デイサービスで提供される昼食やおやつは
みんなと一緒に普通に食べることにし、
朝食と夕食でタンパク質量を調整している。
朝食は低タンパク食パン+ちょっとしたおかず。
夕食は低タンパク食で調整されたおかずセット(冷凍宅配)と低タンパクご飯。
母には、腎臓病食のためにの食品ごとのタンパク質量の一覧が載っている
ガイドブックを買って渡している。
しかし、母にこれを見ながら、タンパク質量を計算して調理をするというのは無理なので・・・

ただ、低タンパク食にしたときに、カロリーを十分に摂取できていないと、身体の筋肉を分解してしまうので、筋肉がやせ細ってしまう。
そこで、きちんと高カロリーな低タンパク食を摂りながら、
筋肉量を維持できるように運動療法が必要なのだ。

とりあえず、現在の運動器のリハビリは12月までは継続できると。
その後は、医師に、この腎臓病運動療法の指導をしてもらえないか
相談しようということにした。

帰宅後、あらためて、父の担当のケアマネに、この件を報告すると、
腎臓病運動療法の医療保険適用の件を調べてみます、と。
また、通院先の理学療法士さんに連絡をとって、
事情を詳しく聞いてみてくれることになった。

認知症だと、リハビリなどの運動療法を
自主的に取り組むことが困難なので、
一定程度、週1回でもいいから、
半強制的に身体を動かすような
プログラムを組んでおきたいのだ。

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コメント

アワキビさん、こんにちは。

腎臓というと、薬や人工透析、食事療法しか知りませんでしたが、
運動療法で筋肉量を維持することも大切なのですね。

私の知り合いにも糖尿病から腎臓の数値が危ないことになっている人がいるのですが、栄養管理が十分にできないようで、今後が心配です。
職場に頂き物のお菓子なんかあると、うっかり食べちゃうらしいです。
(うっかり?って感じですけど)

お父様はアワキビさんのような頼りになるご家族がいて、リハビリも受けられて良かったと思います。
今後も医療保険でリハビリを続けられると良いですね。

mikomonaさん

うちの父は、長年、血糖値のコントロールが不良でした。
母も、私も、父の糖尿病については、本人のやることに任せてきてしまいました。
認知症になって初めて、血糖値の推移が書かれていたノートを見て、長年HbA1cが10(!)等と言う高い数字のまま、放置されていたことを知りました。
こうしたつけで、透析一歩手前まで、腎機能が悪化しました。
けれども、いつも通院している病院では、何の手も打ってくれず、アドバイスもないままで、足のむくみが悪化。
昨年、別の総合病院に入院して、はじめて「低たんぱく食」の指示が出たのです。本来は、いつも通院している病院で、そのような指示が出されるべきだったはずなのに・・・
「低タンパク食」に変更しただけで(薬は同じ)、足のひどいむくみはみるみる改善しました。

うちの両親は、医療についての知識や情報を積極的に利用したり、判断したりすることが難しいので、今通院している病院の医師では、不安が大きい。
本当は、訪問診療に切り換えることができたらと思うのですが、実家の眼の前が病院ということもあり、訪問診療の必要性・・・という点で、今イチ難しい(東京に比べて、訪問診療医が少ないこともある)。

腎臓の運動療法も、医療保険でなんとか父のプログラムに組み入れられたらと願っています。

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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰るという生活も、コロナ禍でずっと特養のみの生活に。特養での看取りも視野に。
母は要介護1で、認知症。弟家族と同居していたが、コロナ禍を期に、我が家に同居することに。記憶障害がだいぶ進んできていて、話したそばから忘れるが、身体は元気。

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