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父の認知症の発症(6)- 脳梗塞発症・・・帰ってしまった救急隊



 2011年12月に認知症の診断が出て、介護保険の認定調査の結果、要介護1が出て、介護サービスの利用を開始した父。

 その後、約2年が経過したある金曜日の晩、私がいつものように母に電話をかけて、父の様子を聞くと、

 「今日は、お父さんと一緒に町会の日帰り旅行で浅草に行ったんだけど、お父さんたら、なんだか急に歩けなくなったみたいで。みんなと一緒に付いて歩けないんだもの。途中ではぐれちゃって・・・そしたら、集合場所に集合時間になってもなかなか来ないから、心配していたら、お父さんたらタクシーに乗って来たのよ。
  さっき、帰ってきたんだけど、お父さんたら、足をひきずっていて、あんまり歩けないのよ~。疲れたのかなあ?」

 「急に歩けなくなった感じなの? 足をひきずっている?」

  うちの夫が脳梗塞を経験しているので、その時のことが頭に浮かび、母に、

 「あのね、お父さんに、目をつぶって、両腕を前に上げさせてみてくれる? 
  それでね、片方の腕が下がってこない?」

 「どれどれ、お父さん、お父さ~ん、ちょっと来てぇ~。
  目をつぶって、両腕を前に上げてみて~」

 「どう? どっちかの腕が下がってこない?」

 「うん、下がる。」

 「えっ? 腕が下がっちゃう? 目をつぶって、両腕を前に上げたままにしてって言っても、腕が下がっちゃうの?」

 「うん、片方の腕が下がる。」

 「え~! それは大変だ それは、脳梗塞起こしているわ!
 お母さん、すぐに救急車呼んで。今すぐに!
 私、今から、そっちへ行くから。
 わかった? 今すぐに救急車119番だよ!」

 もう夜9時を回っていたが、3年前の夫は、まだ、家で一人で留守番ができたので、夫を置いて、私はすぐに実家へ走った。

 実家に向かう電車の駅から、ケータイでまだ、救急車要請をためらう母を説得。
 また、途中で、救急車を要請したかを確認。さらに、また途中で電話をしたところ

 「今、救急隊員が到着した。」

 というので、実家に着く頃には、既に病院に搬送されているかも・・・と思いながら、実家に到着。
 ところが、父も母も家に居る。

 「えっ、どうしたの? 救急車来たんでしょ?」

 「うん、でも、お父さんが大丈夫だって言うから・・・それで救急隊も帰ったの。」

 「え~?! 救急隊が帰った? そんな馬鹿なぁ。なんで、帰らせちゃうの?
 だって、お父さん、日頃からこんなふうな歩き方をしているわけではなくて、今日、突然こんなふうな歩き方になったんでしょ。
それをちゃんと言わなくちゃ。お父さん、全然、足が前に進まないじゃない。」

 「いいわよ。明日、●●病院(家から徒歩2分の例の病院)で診てもらうから。大丈夫よ。」

 父も、「わざわざ、夜に来てもらって悪いね。お父さん、大丈夫だからさ。」

 私はとても納得できない思いだったが、認知症の夫を家に一人で置いているし、その晩遅くに自宅に帰った。

 翌朝の土曜日、電話をして、母に病院受診の結果を聞くと、

 「うん、点滴を打ってもらったわ。しばらく毎日点滴を打ちに来るように言われた。」

 「え~、入院させてくれないの? 脳梗塞でしょ? 通院して点滴? おかしいなあ?」

 私は、昨晩からの経緯を、父のケアマネに電話で相談。
 ケアマネも心配になったのか、これから、訪問して、父の様子を見に行くと言う。
それで、母に電話をして、「ケアマネと一緒にもう一度お父さんの様子を見に行くから」と伝えて、私も実家に向かうことに。
 私が実家に到着したところ、ケアマネはまだ来ていなかった。

 「あれ? お父さんはどこ?」

 「それが、さっきまで居たのに、いなくなっちゃったのよ~(;゜0゜) おかしいなあ。」

 「えぇ、Σ(゚д゚|||) お父さん、歩けないんでしょ? 歩けない人が、どうしていなくなるのよ?」

 すぐにケアマネが到着し、歩けないはずの父が、いなくなったことを伝えると、ケアマネが父が行きそうなお店(たぶん買い物だろうと)を自転車で探してくれることになった。
 私と母は取り敢えず、警察に父が行方不明になったことを電話をした。
 警察への電話を切って、まもなく、ケアマネから電話が来た。

 ナント、我が家から徒歩10分ぐらいのところにあるスーパーの100円ショップで、父が動けなくなって、床に座り込んでいるところを発見したそうだ。
 今、100円ショップのお店で椅子を借りて休んでいるので、迎えに来て欲しいとのこと。
 私と母で、「歩けないのに、足をひきずりながら、よくもこんなところまで来たわ」とブツブツ文句を言いながら、父を迎えに行き、タクシーで自宅まで連れ帰った。

 ケアマネも自転車で自宅に来てくれて、あらためて父の身体の様子を確認した。
 ケアマネの意見も、どうも脳梗塞を起こしているように思うということだった。

 「昨晩、救急車を呼んだのに、帰ってしまうなんて・・・」と私が言うと、

 「きちんと病状を訴えないと、高齢者だと、これくらいの歩行の人はよく居るからね。
 普段とは違っているのだということを、強く言わないとダメなのよ。」

 もう、土曜日の夕方になっている。
 ケアマネが、家から徒歩2分の病院に電話をしたが、既に診療時間は終了しており、救急外来もなく、対応不可だと。
 ケアマネは、救急で受け入れてくれそうな地域の総合病院に次々に電話をしたが、
 「只今、緊急対応中。3時間後ぐらいならいいけど・・・」
 等で、なかなか受け入れ可能な病院が見つからない。

 隣の市の脳外科病院にケアマネが電話をしたところ、今から救急で診てくれるということだった。
 そこで、私と母が父をタクシーで(片道5000円ぐらいの距離)、その脳外科病院へ受診。
 すぐにCTとMRIを撮ったところ、脳梗塞を発症していることが判り、そのままICUに入院となった。

 やっぱり、脳梗塞だった!
 昨晩の救急車を呼んでから、丸一日も経ってしまっていた。

 なんだかな~ (ノ_<)

 ちょうどこの頃、両親の住む県では、救急車が到着しても、受け入れ先の病院が決まらず、患者が死亡するという事件の報道が何件かなされていた。
 父のもとに来た救急隊も、受け入れ先を探すのが困難であることが判っていたので、本人や家族が「大丈夫です~」等と言っているのをよいことに、帰ってしまったんだろうか?
 でも、ちょっとひどくない?
  患者や家族は、脳梗塞の症状について、素人なんだから、きちんと訴えることができない。
 せめて、救急隊員が、父の身体に触って容態を確認してくれていれば、脳梗塞を起こしていることが判ったんじゃないかと思う。

 父は、それから約2週間入院。
 幸い、多少、足の動きが悪くなったぐらいで、大きな麻痺は残らなかった。
 退院後、父は要介護2となり、現在に至っている。

 つづく・・・


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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰ります。
母は要介護1で、MCI? いや初期認知症かな? 最近、もの忘れが顕著になってきました。弟の家族と玄関が一緒の二世帯住宅に同居。私の家からは電車で1時間ほどの隣県です。

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