FC2ブログ

「毎日がアルツハイマー ザ*ファイナル 最期に死ぬ時」を見る

私が通っている体操教室が休みだったので、
見たかったドキュメンタリー映画を見に行くことにした。
日本語字幕は付いていないけど、
夫も、デイサービスを休ませて、連れて行った。
 
夫と一緒に映画を見に行くときには、
以前は必ず、
字幕付きの洋画か、
日本映画の場合は日本語字幕上映日を選んで、
劇場に足を運んだものだった。

けれども、最近は、字幕があってもなくても同じだから。
ただ、私が見たい映画を、夫にむりやり付き合ってもらっている。

  デイサービスに行っても、
  耳の聞こえない夫は手話が通じない中で一人で居るわけで、
  映画館で字幕がない中で居るのも同じだし、
  それに、何と言っても、
  映画館の私の隣の席に座っていれば、
  私がずっと手を握っていてあげられるしね 

今回は、ドキュメンタリー映画を専門に上映している
「ポレポレ東中野」へ初めて行った。

「毎日がアルツハイマー ザ*ファイナル 最期に死ぬ時」


関口祐加監督が、脳血管性+アルツハイマーの実母を撮った
ドキュメンタリー映画の3作目だ。
1作目はDVDで見た。2作目は私はまだ見ていない。
そして、3作目は、主に「最期をどのように迎えるのか」をテーマに
監督自身の手術のこと、入院中に知り合った友人の死、
「託老所あんき」に通所しながらゆっくりと老衰していく方々、
誰よりも一番健康に気を遣っていて元気だった友人の癌発病と余命宣告、
スイスの合法的に自死幇助をしている病院の医師へのインタビュー
イギリスのパーソン・センタード・ケアをやっている施設にも訪ねる。

映画終了後にトーク企画も用意されていた。
この日は訪問診療をやっている医師のトークだったのだが、
まったくの偶然、その医師は、なんとなんと・・・
夫が今お願いしている在宅診療専門の医療法人の理事長!
理事長と言っても、40代ぐらいじゃないかと思う。
この人は、アルバイト医として訪問診療でかかわった
ASLの患者さんとの出会いをきっかけにして、
勤務医を辞めて、訪問診療所を立ち上げたのだそうだ。

司会の「病院と訪問診療の違いは何ですか?」
という問いに対して、
「病院というのは、病を治してくれるところ・・・
 だけど、訪問診療というのは・・・
 もう病が治らないとなった時に、
 その人の生活に寄り添って支えるもの」
という趣旨の話をしていた。

在宅介護を続けていくには、
訪問診療は不可欠だと、
私も思う。

いつも夫を連れて映画を見に行くと、
車椅子者はたいてい夫一人だけだが、
今回は珍しく夫以外に二人の車椅子者が居た。

映画終了後に、昼食を食べに駅近くのカフェに入ると、
その二人の車椅子の方々も来ていた。
他にもう1名が車椅子の先客がカフェに居て、
合計4名車椅子。
申し合わせたわけでもないのに、
車椅子の人に居心地の良い街なのかな。

IMG_1722.jpg 

海老とアボカドのパンケーキセットと
サーモンとチーズのフレンチトーストセットを頼み、
1枚ずつ交換っこして食べたランチ↑

久し振りに我が家の猫たちのお目見え。
 モカとミルク。
 私が夫の世話をしていると、必ずモカがやって来て、
 私の背中に抱きつき、
 「ママ、モカちゃんもいるよ! モカちゃんのお世話もして!」
 と猛烈にアピール。
 モカから見ると、夫は同輩 or ライバルらしいのだ。

IMG_1713.jpg

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

不思議な術(わざ)

今朝起きると夫は調子が悪そうだった。
目が細くなっている。

「なんか目の前が暗~くなっている・・・」
と、心配にさせるようなことを言う。

右眼が見えなくなっているせいかと思うが、
「頭が痛い」と言ったりもするので、
もしかしたら、目の奥が痛いのかな?
急性緑内障の発作ではないか?
と心配になる。

でも、見た目、そんなに重篤なことが
起きているようには見えない。
どうしよう? 
今日、デイサービスを休ませるか?

朝ご飯も食べず、「眠い」と言うので、
しばらくベッドに寝かせておいた。

午前9時をまわる頃には、
だいぶ調子が上向いてきた様子で、
朝食も食べられた。

その後、午前11時から訪問リハビリ。
自宅に理学療法士(PT)さん(男性)が来て、
夫のリハビリをやってくれる。

私は夫のリハビリにいつも付いて、
PTさんと夫のコミュニケーションの手助け。
PTさんも、夫のリハビリをやりながら、
少しずつリハビリに必要な手話を
覚えてくれている。
夫にとっても、自分と一対一で向き合ってくれる
このリハビリの時間は、なかなか良いものみたい。

いつもは室内で行うのだけれども、
ここのところ暑くもなく、寒くもない
外で動くにはちょうどよい季候なので、
家の前の路上に出て、
PTさんと私とで夫の両脇を支えながら、
歩いていた。

一方の手で、夫の手を握手するように軽く握り
もう一方の手で、夫の肘の下を軽く支える
いわゆるユマニチュードでの歩行介助の方法だ。
ところが、歩行中、夫は、
手にぐぅっと力を入れてしまい、
支えられている手に頼って
へっぴり腰のたどたどしい歩き様。

路上に止めた車の側で何か作業をしていた男性が、
私たち3人の様子を見ていた。
その男性が「こんにちは!」と声を掛けてきたので、
夫もまた、手を挙げて、それに応えた。

と、その男性が私たちに近づいてきて、
「おもしろいものを見せてあげましょうか?」

えぇ?
なんだろう? おもしろいものって?

私と夫だけだったら、見知らぬ人から
「おもしろいものを見せてあげる」と言われたら、
怪しすぎる~、怖いから断ったと思うけれども、
今日は男性のPTさんと一緒だったから、
あまり警戒心もなく、

何を見せてくれるのかな?
手品かな? それとも珍しいモノかな?

と立ち止まった。

男性は、夫に、
「目をつぶって」と言う。
夫に「目をつぶって」と私が手話で伝えたが、
夫は一瞬は目をつぶるけれども、ずっとつぶっていることができない。
だって、夫は耳が聞こえないから・・・
目をつぶってしまうと外界からの情報が遮断されてしまうから、ずっと目をつぶっておくことなんてできないもの。

「あの~、耳が聞こえないんです。
  ずっと目をつぶっていることができないみたい。」

すると、その男性は、
「そうか、じゃいいや」と言って、夫の後ろ側に行き、
何かやりだした。

な、な、なんだろう? 

男性は、夫に向かって、両手をくねくね動かし
 たぶん「気を送っている」のだと思うけれども、
  そういうこと10数秒ぐらい続けた。

私とPTさんがあっけにとられて見ていると、

PTさんと私に両脇を抱えられていた夫が、
 
突如、

  しゃき~ん

曲げていた膝を伸ばし、腰をぐっと伸ばして、
両手をばっと挙げて、跳ねた(ように見えた)。

男性が、どうだい?という表情で見ている。

夫は、PTさんと私と両脇を支えられながら、
また歩き出したのだが、
なんだか、スタスタ、歩いている。
先ほどまでと違って、歩幅も広くて、
軽々と自分の力で歩いている。

PTさんも「あっ! 軽いですね。」
 
私も「え~? 不思議ですねぇ?」

男性は、そうだろう、そうだろうと満足そうな表情。

PTさんが、「えぇ? これって何ですか? 気功ですか?」

男性はPTさんの質問には応えず、

 「私だけができるんですよ」

と言って去っていった。
 
私はPTさんに
「えぇ? なんでしょうね?
 夫は、あの人が後ろで何をしていたかなんて見ていなかったし、
 だから、夫が暗示にかかっているわけではありませんよね?
 暗示にかかっているのは、私たちなのかしら?」

PTさんも
「ほんとですねぇ。う~ん、なんなんでしょうね?
 気功かなぁ? 
 うちに居る漢方の先生も、ちょっとこういうことやるけど・・・
 あの人、中国人かなぁ?」

そうしてしばらく歩いているうちに、
だんだん夫の歩みが少し重くなってきたように感じた。

注入された気(?)は永続的なものではないようだが・・・

それにしても、不思議な術(わざ)を目の当たりにした。

でも、これは、「できないことを、できるようにした」のではなく、

 本来、夫が持っている力が、
 発揮できなくなっている状態を、
 発揮できるように戻した

そういうものだろう・・・と、私は感じた。

う~ん、とは言え、やっぱり不思議!

彼は夫の身体には指一本も触れてはいなかった。
例えば、マッサージとか、整体とか、ツボとかに触れて、
整えて、動けるようになったというのはよく聞く話だけど。

数年前に夫の歩行が悪くなってきた時、
歩行改善にめざましい効果があると言われていた
コウノメソッドによるグルタチオン点滴療法を
週に1回1年ぐらいにわたって受けたけれども、
夫の場合、残念ながら、まったく効果が見られなかったのになぁ。

う~ん・・・
いや、あの人は何だったのだろう?

その注入された気の効果は、束の間だったようだけど、
1回だけではなく、続けて何回もやったら?

真昼の摩訶不思議な出来事だった。

みなさん、信じてくれますか?

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

父帰る

「父帰る」・・・
菊池寛の戯曲とは何の関係もないが、
特養に入所して1週間目に、父を2泊3日で一時帰宅させた。

え? 入所してすぐに一時帰宅?
と、いぶかられるかもしれない。

特養の順番待ちが、私が思っていたよりも早くやって来て、
まだ、在宅で暮らせるのではないか?
という思いが強く、私は悶々としていた。

今、父の状態は安定していると言えるが、
去年の冬の父の体調悪化した時のことを思うと
束の間の安定かもしれないし、
父がまったく動けなくなってしまうと、
デイサービスやショートステイを併用していたとしても、
母が自宅で介護するのは厳しい。

いざ、自宅での介護が母の手にあまるようになった時に、
特養に入りたいと思っても、そううまく順番が来るとは限らない。
そうなると、条件的に、遠方だったり、高額だったり・・・
何らかの条件で妥協した、不本意な施設に入らざるを得なくなるだろう。

今回、入所が決まった特養は、自宅から最も近いところにある。
母が自力で通うことができる場所にあることが一番。
特養だから、費用も国が定めたとおりの基準料金である。

そういうわけで、入所契約をするにはしたが、
でも、心のどこかで、
「これで良かったのか?」という思いを消すことができず、
あれこれ考えて、悩んで、
私の心の折り合いをつけるために選んだ方法が、
毎週2泊3日で一時帰宅してもらうということだった。

父の入所前は、
ショートステイに3泊、自宅に4泊というペースできた。

それを特養に5泊、自宅に2泊という配分で、
やってみようと思う。
父がまだなんとか歩けるうちは、そうしたい。

一時帰宅した日の夜、
母がふと目を覚ますと、父がベッドにいない。
トイレかな?と思って母が起きていくと、
父は洗面所の前で水をジャージャー流しながら立っていた。

「お父さん、何やっているの?」

「入れ歯が合わないんだよ~ 

「入れ歯が合わないって、
 それ、私の入れ歯だから、お父さんに合わないの、当たり前じゃない!
 何やってるのよ~」

いったいどれくらいの時間、父がそうしていたのか分からないが、
どうもかなり長時間、「入れ歯が合わな~い、合わな~い」とやっていたらしい。
そもそも、夜中に入れ歯を入れる必要がないし!
軽~い夜間せん妄状態だったのだろう。

母が父をベッドに連れ戻そうとしたが、
父は疲れ果ててしまっているのか、寝惚けているためか、
足が全然動かず、
「ベッドまで連れて帰るのが容易じゃなかった!」
と母。
「これで倒れでもしたら、起こせないし、もう、責任持てないわ~。
 こんなだったら、やっぱり特養に入っていてもらうほうがいいわ。」
という愚痴が漏れる。
これが夜中の0時頃のことだったらしい。

朝食はいつも父にリビングまで歩いてもらっているのだが、
母は父が夜中に歩けなかったことが頭にあったので、
朝食はベッドサイドで食べさせたようだ。
そして、再び、ベッドで寝かせ・・・

私が母に電話をしたのは、朝7時半頃で、
夜中の顛末を聞いて、

「やっぱり、一時帰宅は止める?
 お父さんを特養へ戻そうか?」

等と話している間に、
父の歩行がだいぶ回復してきたらしく、
自分で尿バッグを持って、
リビングとベッドのある部屋の間を歩いていたようで、
その様子を見た母は、
「もうちょっとやってみる」と。

その日の午後、実家へ行った。
父が特養に入所したので、
介護保険でレンタルしていた介護用ベッドを返却することになったのだ。
しかし、ベッドがなくなってしまうと、父が一時帰宅した時に困ってしまう。
そこで、母が自費で別の介護用ベッドをレンタルすることになり、
そのベッドの交換作業に立ち会った。
新たにレンタルする介護用ベッドは自費で月額1800円。
普段は母がこれを使い、父が一時帰宅した時は父に使ってもらう。

母に再び、
「お父さんが一時帰宅して、どう? 大変?」
と訊ねると、
「まあ、大丈夫。
 お父さんも「やっぱり自宅は落ち着くなぁ!」って言ってるし」

膀胱留置カテーテルの蓄尿バッグから、
尿を廃棄するのは一日に原則2回でよく、
その時に尿量を測っておくことぐらいで、
馴れてくると、それほど大変ではない。
リハパンやパッドの交換のほうがよっぽど大変かも。

まあ、父が手引き程度で歩ける間は大丈夫かな。
母が、しんどいと思うようであれば、
一時帰宅は、私が泊まる時だけにする、とか、
柔軟に対応すればよい。

とにかく、父には、

 「家に帰ることができる」

と思っていて欲しいのだ。

ちなみに、父は特養に入所してから、
「家に帰りたい」とか「家に帰る」と駄々をこねる等、
スタッフを困らせるようなことはないようだ。
そのせいか、特養のスタッフからも、一時帰宅することについて反対されることもなく、
「私たちは構いません。でも、ご自宅で大変ではありませんか?」

ということで、
家での父母の様子を見ながら、当面は、毎週2泊3日で一時帰宅を。
一時帰宅には特養の車での送迎は頼めないので、介護タクシーを利用する。

介護タクシードライバーに特養の部屋まで父を迎えに行ってもらい、
自宅の玄関先まで(ベッドまでも頼めるが、今はまだ歩けるから)。
帰りも特養の父の部屋まで送ってもらう。
特養の玄関先での受け渡しでなく、部屋まで行ってもらうのは、
父の部屋が特養の一番端にあって玄関から遠い上、
前にも書いたとおりスタッフ人員がぎりぎりでやりくりしているからだ。

当面はこれでやってみよう。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

映画「ぼけますから、よろしく」を見に行った

ドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしく」を見に行った。
場所はまた「ポレポレ東中野」。
私とほぼ同年代の監督が、遠く離れて暮らす両親
(父95歳、母87歳、撮影終了当時)の姿を撮ったもの。

監督自身が乳がんになり、
抗がん剤の副作用で髪がすっかり抜けてしまった娘が、
鏡を見ながら「わたし、可哀想じゃない?」と母に訊くと
母は「うん? 可愛い。可愛いよぉ」

乳がんの手術の日、やっぱり切りたくない!と
泣きながら駄々をこね、
友人にわがままを言って困らせたりしていると
母はこっそり友人に「ごめんなさいねぇ」と謝る。

そんな母が認知症になった。
認知症になると、なんにもわからなくなると思われがちだが、
自分が以前とは違う、何かおかしい、
いろいろなことが分からなくなってきて不安だ・・・
そういう自覚がある。
この母もまた、得体の知れない
もののけに捕まってしまった自分がどうなるのか、
不安で不安で、怒り、泣き叫ぶ。

娘は泣きながら、
今まで母が自分を支えてくれたから、
これからは私がお母さんを支えるからね。
大丈夫だよ・・・

そんな場面が印象に残った。

今回の映画も夫を車椅子に乗せて連れて行った。
暗闇の中、夫が不安にならないように
ぎゅっと手を握りながら。
夫は上映中、静かに座っている。
寝ているのかなぁ?と思って、夫の横顔を見ると、
目を開いている。
画面をじっと見ているようだ。

耳の聞こえない夫に、
字幕のない映画を見るのに付き合わせて申し訳ないけれども、
自宅でテレビを見る時にいつも字幕をつけてはいても、
認知症が進んでしまった今となっては、
字幕から内容を把握することは難しい。
その瞬間、瞬間の印象が夫のすべてだ。

でも、私が夫とデートして映画を見たかった。
私の思いに夫が付き合ってくれた。
夫が私のためにしてくれたこと・・・だよね。

映画が終わった午後2時頃、遅い昼食を
ビルの1階にあるポレポレ坐というカフェで食べることにした。
二人ともキーマカレーと珈琲を注文。
1階では、監督のサイン会をやっている。
私もパンフレットを買ったから、サインしてもらおう。
でも、長い列をなしているから、
夫と一緒に食事をしながら、最後の人が終わるのを待っていよう。

キーマカレーと珈琲が運ばれて来た。
紙ナプキンで手を拭かせて、
スプーンを夫に持たせて「食べてね」と言って、
私は夫の側を離れた。
サイン会の担当者に、
列の最後の人のサインが終わったら、
カフェの中にいるので、声を掛けて欲しいと伝えに。
ほんの1~2分で、席に戻ると、
夫は口をくちゃくちゃして何かを食べていた。
ふと、夫の手を見ると、
ちぎれた紙ナプキンを握りしめている。
もしや、紙ナプキンを喰った!?
「あ~ん、して、あ~ん!」
夫は素直に口を開けてくれた。
案の定、紙ナプキンの切れ端が
小さな固まりになって舌の上に乗っていた。
口の中に指を突っ込んでつまみだした。
ほんのちょっとの間も目が離せない。

口の中に入れた時、
「これは食べ物じゃない!」
と気づかないのかなぁ?

監督に、私自身の両親のこと、
一緒に連れてきている夫も認知症であること等
話した。
夫が、ぱくぱくご飯を食べ、愛想良くしている様子を見て、
「なんか、かわいい 」と監督。
うん、私も、夫は可愛い人だと思う。

♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪。゚o。(★・ω・)人(・ω・★)。o゚。♪

別の日、月に1回の書道の時間に夫が書いたお習字。

千歳飴 (2)     柊の花

最近は、複雑な漢字が書けなくなっていたのだけれども、
この日は集中力が続いて調子よく書けた。
お手本は「千歳あめ」と1枚の半紙に書かれていたが、
半紙いっぱいに「千歳」と書いたので、
別の半紙に「あめ」と書いて繋げたもの。

右の「柊の花 ひいらぎのはな」は、お手本なしで、
手話で「木 と書いて、隣に 冬 と書く」と伝えたら、
ちゃんと書いてくれた。

「サザンカ」は昨年も書いたような気がする。

ボランティアで来てくださっている書道の先生に
「個性的な字ですね」と褒められていた。

書道の後は、お楽しみの手作りシフォンケーキと珈琲。
穏やかな日常がありがたい。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

選挙権を行使してきました

今日は自治体の首長選挙があった。
夫は要介護5なので、「郵便等による不在者投票」もできるのだが、
手続きが煩雑で時間もかかりそう。

前回の選挙(衆議院議員)の時は、夫は、期日前投票所で選挙補助人に代筆してもらったのだが、あの頃は、転倒して頭を打った後で、意識レベルが悪い状態が続いていた。
投票したい候補者の名前を指さしすれば、2人の補助人が確認して、候補者名を代筆してくれるのだが、複数の候補者の中から1人を選ぶ(差し示す)という行為自体が夫には難しかったのだ。たぶん、あの時の夫は、自分が選挙の投票に来ているということを、そもそも理解できていなかったと思う。何をしたらよいかが分からない状態だった。

さて、今年はどうかな?
先日の書道では、漢字も書けた。
それに衆議院選挙の時と違って、今回は候補者も2人だけだから、どちらかを選ぶことはできるのではないか?
投票所に行く前に、選挙公報を夫に見せたが、夫はちらっと見ただけで、何をどう見てよいのかわからない様子だった。
手話でちょっと説明してみたが、あまり関心を示さず。
ま、どうにかなるだろう。
選挙権の行使の機会を、簡単に放棄してなるものか。

夫を車椅子に乗せて、小学校の投票所の入り口に行くと、
すぐに係の人が来て、
「ここからは、私が・・・」と。
そこで、夫に投票券を渡し、それぞれ受付を済ませて、投票用紙をもらう。

夫は車椅子に座ったままで書ける低い記載台のところへ連れて行かれ、
投票用紙をテーブルの上に載せて、候補者名を見ている。
私はさっさと書いて、投票用紙を投票箱に入れて、
離れた後ろから、夫の様子を見ていた。

夫はテーブル前で考え込んでいるのか?
時間がかかっている。

立会人の中に顔見知りの民生委員の人が居たので会釈。
その人が夫の様子を見ながら私に、
「書けます? 代筆してもらうこともできますよ」と。
「う~ん、たぶん書けると思います。」

夫は、候補者名の貼られている紙を何回も見ながら、
なにやら一生懸命書いている。
なんだか時間がすごくかかっている??
候補者名以外の余計なことまで(所属政党の欄のところとかを)書いてしまっているのではないか?
心配であっても、見に行くことも、声を掛けることもできない。

でも、自分の手で(なにやら)一所懸命に書いて、
投票用紙を投票箱に入れることができた。
(正確に言うと、投票箱に入れるのは代わりに入れてくれた)。
ちょっとすがすがしい気持ちになった。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

あなたは火星から来たの?

「あなたは火星から来たの?
 ボクは地球から。」

と、夫が真面目な顔をして言った(手話で)。

え~? 私、火星人みたいな顔してる?
私は赤い蛸のような火星人を思い浮かべながら、

「ソーナノ。ワタシ火星人。
 コレハ、火星ノ猫 ↓
 アナタ地球人?」

 IMG_1736.jpg
(「火星の猫」に抑え付けられている夫)

夫の話は首尾一貫していなくて(重度記憶障害があるからね)、
話しているうちにどんどん変わっていく。
そのうち、今度は自分のことを火星人だという話になって、

「ボク、そろそろ帰らなくちゃ、火星へ。」

「ど、どうやって帰るの?」

「ちゃんと宇宙船をつくって用意してあるんだ」

 夫は手話で宇宙船の形とかを説明をしてくれた。

サンテグ=ジュペリの『星の王子さま』に似た場面があったような。

夫は本当に異星人なのかもしれない。
この世の、この地球上のいろいろな現実の事柄について会話することが難しい。
夫の目に映るものは、私が見ているものと違う何かだ。
夫が感じる現実は、私が体験している現実と違う。

「星の王子さま」は、自分の星に帰るため、
   蛇に噛まれて、ゆっくりと倒れ、消えていったけど、
「私の王子さま」は、私と一緒に手をつないだまま、違う現実を生きている。

夫は、一日中、自分の星(自分の見える世界)のことを話す。
私には見えない世界のことなので、ちんぷんかんぷん。
さっぱりわからない夫の話を見ている(手話なので)のも辛い。
うん、うん、うん・・・適当に相づちを打つ。

でも、たま~に、こんなことを言ってくれるのだ。

「ボクのね、身体の奥深~い処に、キミが居る」

 
にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村  
にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

2年後に開始される契約をしたのか?

今日、実家に行ってきた。
父は昨日の夕方4時頃実家へ帰り、
明朝にはまた特養へ戻る。
週のうち特養に5泊、自宅に2泊というペース。
週に2泊だけでも父が実家に居てくれると、
私も嬉しい。
(週に父がいる特養と、母の様子を確認に実家と2カ所廻るほうが大変だという事情もある。
 実家で父と母の様子を一度に確認できるほうがありがたいので。)

そう、母の居る実家のほうの様子も確認しておかないと、何かと心配なのだ。
先週の金曜日、実家に行った時に、母が

「契約していないのに、M新聞が郵便受けに新聞を入れてくるのよ。
 「おためし」みたいな感じなのかと思ったら、ここ1週間ずっと毎日入れてくるの。」

「そんなの押し売りじゃない。契約していないんだったら、支払う必要ないよ。
 ちゃんと断ったほうがいいよ。」

この日は、母のケアマネとの打ち合わせがあった日で、バタバタしていたため、話はそこまでになった。
その後、母がきちんと断るため新聞販売店に電話をしたという話を電話で聞いた。
母は「契約をしたというなら、その用紙を持ってきてください。と言って待ってたんだけど、その後、持って来ないのよ」という話だったから、そのまま断ることができたのだと思っていた。
ところが、今日実家に行ってみると、居間に今日の日付のM新聞が置かれていた。

「え? お母さん、断ったんじゃないの?」

「そうなのよ。それでも新聞を郵便受けに入れていくから、郵便受けに入らないように、入り口のところにテープを貼って、入れないでくださいって書いておいたら、近くに置いていた自転車のカゴの中に新聞を入れていったのよ。
 それで、翌日は、自転車のカゴの中に入れられないように、自転車を中のほうに入れておいたら、入ってなかったから、安心していたら、また翌日から新聞が入っていて。
 どうも新聞休刊日だったらしいの。
 でね、この間、認知症の講座を受けに行ったら、「新聞や雑誌を読まなくなるとよくない」って言ってたからね、しょうがないから1ヶ月は新聞をとろうと思うの。」

「え~、お母さん、それはダメだよ。だって、契約していないんでしょ?
 新聞を購読したいなら、自分であらためて契約をすればいいじゃない。
 こんなふうに押し売りをされて、泣き寝入りみたいにして代金を支払っていたら、こういうやり方がまかり通ってしまうよ。」

「なんかね、新聞販売店が言うには、お父さんが、昔、契約したみたいなの。平成28年に」

「え? 2年前? 今までM新聞とってたことがあるの?」

ど~いうことよ? 
M新聞の販売店に電話をする。

「契約していないのに、新聞を入れられているんですけど、どういうことですか?」

「先週お電話いただいた方のご家族の方ですか?
 契約はされているんですよ。」

誰が契約をしたのかと訊くと、父の名前を言う。
父は特養に入っているのに、どうやって契約をしたというのだ?

「ちゃんと28年12月に契約をしているんです。」

「え? 今は平成30年ですよ。28年の契約ってどういうことですか?

「私どもは、この契約書を大切に保管して、2年間ずっと待っていたのです。」

「ずっと待っていた・・・? どういうことですか?」

「今年の11月から新聞の購読をする契約になっていたのです。」

「えぇ? 
 平成28年12月に2年後の平成30年11月から新聞を購読するという契約をしたという意味ですか?」

「そうです。」

「それでは、契約は解除します。」

「解除するって、それは一方的過ぎませんか?」

「一方的って! とにかく日割りだってできるでしょう? 解除します!」

「いや、いただいた購読契約は半年間になっていますから。
 それに、クーリングオフの期間は過ぎていますし。」

なんだとぉ~?
クーリングオフ期間って・・・
2年後に新聞を購読する契約よ?
もし、新聞がすぐに配達されていれば、
「あれ? 契約した覚えはないのに、どうしたのかな? もしかしたら、お父さんが一人で留守にしている間に契約でもしちゃったのかな~?」
とか気づいて、それこそクーリングオフによる解除ができただろうけれども、
2年後に新聞の配達が開始される契約では、家族が気づくこともできないじゃない?

2年前、父は既に認知症だったし、新聞の勧誘員が家族の留守中に来て、そういう契約をしたなんてことがあっても、父はすぐに忘れるし、家族にそんな話もなかった。契約の紙切れが家の中にころがっていたかどうかも、今となってはわからない。

電話では埒があかないので、夕刊の配達が終わってから、担当者が実家へ来ると言う。

どうしよう? とりあえず消費者センターに相談してみよう。
え~と、電話番号はテレビで宣伝していた。
確か「イヤや=188」だった。
188に電話をすると、管轄地域の消費者センターにつないでくれる。

で、これまでの経緯を相談員に話す。
そこで、期間の定めのない契約はいつでも解除できるけれども、期間の定めのある契約は、その期間は解除できない・・・みたいなことを言われた。
ああ、そうだったかも・・・

でも、父は認知症ですよ!
しかし、認知症でも、成年後見人が付いているかとか、認知症の程度にもよる・・・云々。

「クーリングオフは契約書面が交付されてから、期間の計算をするんですよ。
 契約書面は交付されていたのかしら?」

「う~ん、なにせ2年前のことですから、契約書面が交付されていたかどうかは、今となってはわかりません。」

「契約書面は再交付してもらうことができますから、その書面の解除条項を確認して、どうしたら解除できるかを確認してみて・・・」

さすがにこれはちょっと不当な販売方法では?と相談員さんも思ったようで、調べてから、また来週こちらに電話をしてくれると言う。

来週かあ・・・今日、販売店の人は来るって言ってた。確か夕刊を配り終えてから・・・
そんな時間まで実家に居ることはできないんだよなぁ。
夫がデイサービスから帰ってくる時刻に間に合うように実家を午後四時半には出ないとならない。
母が一人で新聞販売店の人の対応をするのはムリだし、危ない。
う~ん・・・
再び、新聞販売店に電話をすると、先ほど電話で話した事務員が出た。

「先ほど電話をした者です。
 今日担当者が来るというお話でしたけれども、私は、契約したとされる者の娘で別に暮らしていて、今日はもう帰らないといけないのです・・・」

「あぁ、先ほどの電話で確認をしていなかったので、確認しようと思っていたのですが、●●様(父)はご在宅ですか?」

「いえ、父は特養に入っています!(ま、今日は一時帰宅しているけど)」

「あ、そうなんですか? 
 え~、でも、2年前はお元気でいらしたのでしょう?」

「2年前も、既に認知症でした。」

「あぁ、そうでいらしたんですか。
 ●●様以外のご家族が読んでいただければいいんですけど」

このやりとりで、先方の態度が少し変わったのが、電話越しに察せられた。

「いえ、家族も新聞は読まないのです。
 まあ、でも、1ヶ月分はね、購読しますからね、
 だから、12月分からは解除してくださいよ。」

「あ、それで、よろしいんですか?」

「まあ、こちらも今まで配達された新聞を保管していないのでね・・・
 1ヶ月分だけですよ。」
 (クーリングオフする場合、受け取った商品は先方に返さなければならないのが原則)

・・・というわけで、12月からの新聞購読は解除できた。

帰宅してから、自分のブログで、2年前の12月頃の両親の様子についての記述を確認した。
2年前より以前は、父は自分で歩いて買い物をしたり、使いこなせないスマホの契約をして、あとで私と一緒に契約解除のためにショップへ行ったり・・・という日々だったが、ちょうど2年前ぐらいから歩行が困難になってきて、外を一人で出歩くことがなくなっていた。そのため、母は父を一人で家において外出するようになっていた。そんなふうにして父が一人で家に居た時に、新聞の勧誘が来たのだろう。

若い人たちはネットで情報を得るようになり、新聞をとらなくなっているし、
営業のターゲットは主としてシニア層なのだろう。
そして、おそらくは厳しいノルマが課せられている新聞の営業員が
苦し紛れにムリに契約をとっているのではないかと想像するが、
判断力の低下した弱い立場の人を狙ったと思えて、
腹立たしいことこの上ない。

久し振りに怒り過ぎて、胃が痛くなってしまった。


 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

母、振込詐欺の被害にあう

母が振り込め詐欺の被害にあった。

昨夕、役所の職員を名乗る者から電話があり、
すっかり役所の職員だと信じ込んだ母、
還付されるお金がある・・・云々
で、銀行のキャッシュカード2枚と
それぞれの暗証番号を書いた紙を封筒に入れて、
自宅に訪ねて来た男に渡してしまった。

母は弟家族と同居してはいるが、
みんな働いて出ていて、夕方のその時間
母しかいなかった。

そして、今朝、某警察署から母に電話があり
逮捕した振り込め詐欺の「出し子」が
母名義のキャッシュカードを持っていたと。
その時になって、
母、初めて詐欺にあったことを知った。

既に遅し。2つの銀行の預金は、
2日間数回にわたって、
ほぼ全額が引き出されていた。

今日、警察官が自宅に来て、
母の事情聴取をした。
夜勤明けで帰って来た弟のお嫁さんが
立ち会ってくれた。

出し子は捕まっても、
引き出されたお金は既にどこかに
(暴力団とかだろうね)渡ってしまっていて
被害が回復されることはない。

電話に出た母は「戻ってくるようだよ」と
自分に都合の良い解釈をしているが、
弟に話を聞くと、ほんの一部だけで、
ほとんどは戻ってこない。

ああ~、もう、
せこい信用金庫や、新聞の勧誘どころの話ではないわ!

昨晩だって、私は母に電話をしていた。
けれども、そういう話は何にも言ってなかった。
なんてこった・・・

あぁ、預金の一日の引出し上限額5万円ぐらいに設定しておくべきだった。
そもそも、母は普段はキャッシュカードを使っていなかったから、
暗証番号がわからなくなっているとか、
使い方がわからなくなっているのだろう・・・と
たかをくくっていた。
暗証番号は、ちゃんとどこかにメモをしていたようだ。

振込詐欺防止の録音機能付きの電話に換えようかな?
と考えたこともあったのだけれども、
実行に移さないままにしていた。

録音機能付きの電話については、
弟が探してくれることになった。

あぁ、
母ぐらいの認知機能の低下具合が
一番詐欺に遭いやすいんだなぁ。
騙される人は繰り返し騙されるものだ。
対策をしなければ・・・

がっくり・・・

弟に、
「あんまり(母に)怒らない方がいいよ。」
と言われた。

もう、電話でぼろくそに言っちゃったよ~。

母は、

「だから、●美(私のこと)黙っててって、言ったのに~」

夫に、

 「私のお母さんが詐欺にあって、お金を●百万円取られた~っ !」

って言ったら、

 「あははは~  そんなに怒らなくたって、いいよぉ」

と大いに笑われた。
夫のほうが、私より、まともだ。

皆様の親御さん方も、どうぞ、ご注意を~!!

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

生き馬の目を抜くような世の中だ

今日も実家には警察官が来ていたようだ。
そして、弟のお嫁さんが午後いっぱいかかって、
銀行への問い合わせや確認作業を電話でやってくれた。

母が、かかってきた電話を役所からの電話だと
思い込んだため騙されたというのはわかったが、
それがなぜ、銀行のキャッシュカードを渡すことにつながるのか、
母に訊いても、さっぱり要領を得ない。

昨日の警察官の事情聴取に立ち会ったお嫁さんによると、
母は、電話の主から、
どのような言葉で、何と言われたのか?
と警察官に訊かれても、さっぱり答えられず、しどろもどろ・・・
まったく要領を得なかったという。

記銘力が低下していて記憶に残っていないから、答えられないのだ。
だから、どういう経緯で、キャッシュカードを渡せとなったのか、
も曖昧ではっきりしない。
そもそも合理的な説明なんてされなかったと思うが、
相手の言っていることがヘンだと思わせないように話を進めるのだろう。

相手は、母に電話を切らせることがないように上手に仕向けながら、
母から、取引銀行名、支店名、口座番号、暗証番号を電話口で聞きだした上、
電話を切らせないうちに、家の玄関口まで別の男が訪ねて来させて、
「今、訪ねてきた人が持っている白い封筒にキャッシュカードを入れて渡して」
と電話の男に言われると、母は(まるで催眠術にかかっているかのように)
その訪ねてきた男にキャッシュカードを2枚渡してしまったのだ。
訪ねてきた男は、一言も発することもないまま、立ち去っていったそうだ。
その間30分程度のことらしい。
これが月曜日の夕方六時半頃の話。

そして火曜日の朝7時頃、某警察署から電話があり、
職務質問をした男が、母名義のキャッシュカードを持っていた・・・と。
この時、ようやく母は、騙されたらしいと気づく。
朝8時半頃家を出て、金融機関へ行き、窓口で経緯を話して、通帳を記帳してもらったところ、全額引き出されていることが判明した(1つは当座貸越契約になっていたため、預金残高を超えて、-50万円になるまで引き出されていた)。

母は金融機関へ行って、そういうふうに動くことはできるけれども、
それぞれのところでどのようなことを話したのか、どのような手続きが必要かなど説明を受けたはずなのだが、詳細をまったく覚えていない・理解できていない。
そのため、お嫁さんが、今日、各金融機関へ問い合わせをして、ひとつひとつ確認する作業を午後いっぱいかかってやってくれた。

自宅にも、警察やら銀行やらから電話がかかってくるけれども、母がその対応をするのは、まったくムリなので、窓口はお嫁さんにお願いしている。
来週月曜日には、再度、警察の調書作成がある予定で、弟とお嫁さんが仕事の休みをとって立ち会うことになった。

それにしても、
母が役所からの電話だ!と信じた理由。

「緑色の封筒が届いているはずなんですが・・・期限が過ぎてしまっていますよ」
と言われたと。
母は(そういえば、そんな封筒が来ていたかも?)とちょっと探してみると、
あった、あった! 役所から届いた緑色の封筒が・・・
母は、その封筒の通知書の内容が理解できなかったが(あとで母に、通知書の内容を読み上げさせたら、介護保険の負担割合を通知書だった)、確かにこの緑色の封筒のことを言っているのだから、今かかっているのは役所からの電話に違いない!と信じこんでしまった。

そして、母の曖昧な記憶に残っている言葉をつなげると・・・

「お金が戻ってくるんですよ・・・・でも、期限が過ぎてますから・・・・急いで!
 銀行名、支店名、口座番号、暗証番号は?
 書き換えのためにキャッシュカードが必要です・・・
 今、人を遣って訪ねさせていますから、その人に渡してください。」

いくら役所の人だからって、暗証番号まで聞き出すのはおかしいではないか?とか、
キャッシュカードを預かるなんておかしいではないか?とか、
おそらく、早く、早く!と急がせて、疑問を抱かせる時間を持たせないように、上手く追い込んでいくのだろう。
もちろん、母が記憶力・判断力ともに低下しているから、容易にコントロールされてしまったのだが・・・

しかし、それにしても、この詐欺グループ
介護保険の該当者に送られて来る通知書のことを知った上で、電話をしているみたいだ。
電話番号も自宅の住所も、もちろん名前も知って電話をしてきている。
・・・介護保険の個人情報が洩れているのではないかと疑いたくなる。

要支援1~要介護2ぐらいまでの人は、
電話でのやりとりは何とかできるし、銀行でお金をおろすこともできたりする。
けれども、そこはやっぱり、要支援・要介護になるには理由があるわけだ。
認知症が入っている可能性が高い、判断力が低下している人達だ。
詐欺グループにとっては、「赤子の手をひねる」ぐらいに簡単に騙せる格好の相手だろう。
とっても恐ろしいことだけれども、充分あり得る話だと思う。

まったく、生き馬の目を抜くような世の中だ!と心せねばならない。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村

親の通帳を預かるタイミングをはかるのは難しい

今日は母の被害について、先週、事情聴取された内容をもとに
まとめられた司法警察職員面前調書(供述調書)と被害届の確認・署名押印が行われた。
当初は母と弟夫婦が立ち会う予定だったが、急遽、私も立ち会うことになった。

まとめられた調書を警察職員の人に読み上げてもらい、内容を確認した。
その調書によって、初めて事件の流れがわかった。
母が私に被害について話した時は、既に警察官の聴取が終わった後だったが、その時点では既に母の記憶がさらに曖昧になっていて、
なぜキャッシュカードを渡すことになったのかという点がさっぱり判らなかったのだ。

事情聴取に立ち会ってくれたお嫁さんが言うには、
「お義母さんの断片的な話を、よくまあ、文章にまとめあげてくれたわ!」
このあと被害届の受理番号が付くそうだ。
被害にあった金融機関への届け出等にこの受理番号を記載することになるらしい。

警察職員が帰った後、今後について、母と、弟夫婦と話し合った。
金融機関関係の手続きは私がやることになり、通帳やキャッシュカード等も今後は私が管理する。

父の通帳等については既に私が管理していたが、母の通帳等についても、少しずつ整理をしていき、いつかは渡してもらうことになるだろうと思っていた。
でも、そのいつかは、漠然と、数年先のことだろうと思っていたのだ。
その判断が甘かったのだと言われても仕方がない。

母は繰り返し、
「どうしてキャッシュカードを2枚も渡しちゃったのかしら?
 テレビで見ていて、知っていたのに、どうしてかなぁ?」
と言っている。
パニックになって、正常な判断ができなくされてしまうのだろう。

1つの金融機関は当座貸越契約になっていたため、
普通預金残高を全額引き出された後、
さらに定期預金を担保にして借り入れ出来る分まで
引き出されていたため、
今日、母と一緒にその金融機関に言って、
定期預金を解約して、普通預金に入金し
借り入れになってしまった分を解消。
さらに、当座貸越契約を中止。
キャッシュカードの再発行と暗証番号の再設定をしてきた。

母は、キャッシュカードはもう作らないと言っていたが、
通帳と印鑑で下ろすという方法だけでは、
本人が入院してしまったり、
文字が書けなくなったりしたら、
預金を下ろせなくなってしまう。
だから、やはりキャッシュカードはつくって、
家族が預かっておくしかないのだ。

同じ趣旨から、他に定期になっているものも、
解約して普通預金に預け替えるのもやっておかねば・・・

実は、今回、多額の被害に遭ってしまったのには、
キャッシュカードで引き出すことができる普通預金の残高が
多くなっていたことによる。
この段階で、母から通帳やキャッシュカードを預かっておくべきだったのだろう。
でも、通帳やキャッシュカードを預からせてもらうということは、
「あなたには預金の管理ができないと判断しました。
 あなたはお金を自由には使ってはいけません。」
と宣告するのと同じだから、その時期はかなり後になってから・・・
という思いがあった。

でも、多額の被害に遭ってしまった今、もう、そう躊躇していられない。
一度騙された人は、お金がなくなるまで何度も騙され続けるのが世の常だから。
母もさすがに今回の件があったので、通帳やキャッシュカードを渡すことに文句を言わなかった。

母が入院した時に、私とお嫁さんとで、様々な健康食品などの定期購入しているものを一度全部中止したのだが、最近、また、取り始めていて、いろいろなものが増えてきていた。
母は、「お得です!」とか「無料プレゼント」などの誘い文句に惹かれて、注文してしまうのだ。
これらのうち定期購入になっているもの(母自身は何が定期購入かどうかも把握できていない)を、電話をして確認し、中止の電話を入れた。

しゅんとしている母の姿
なんだか可哀想だったけれども、ねぇ・・・
仕方がないよね。

 にほんブログ村 介護ブログ 認知症へ
にほんブログ村 
 にほんブログ村 介護ブログ 在宅介護へ
にほんブログ村
プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
これまでの記事一覧
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR