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「ま~あかん!袋」が欲しかった日

NHK朝ドラ「半分、青い。」の鈴愛の発明品(?)「ま~あかん袋」が欲しかった日。

夫をトイレに連れて行き、便座に座らせ、パッドを取り替えた。
本人がトイレに行きたいと言って連れて行っても、90%は既に出ているのだ。
さらに、便座に座って、残りの(?)おしっこをした。
ぷ~っとおならも出た。
 の気配あるが、すぐには出なさそう。
トイレに座っている夫に向かい合って、じっと夫を見ていると、
夫は、普通に椅子に座っているような気になるらしい(重篤な記憶障害ゆえ)。
それに誰だって、じっと見られていては、出るものも出ないのではないか?
・・・と思い、トイレの扉を閉めて、扉のすぐ近くで朝の片付けを・・・
しばらくして、トイレから ドンッ! という大きな音が! 
どうした?! と駆け寄って、トイレのドアを開けようとしたが、鍵がかかっていて開かない。
ドン、ドン! と扉を叩いてみても、夫は聞こえないし、声で返事なんかできない。
落ち着け! 大丈夫。
実家のトイレに閉じ込められた時とは違って、我が家のトイレは外からでも開けられる。
財布からコインを持って来て、非常解錠装置の溝にコインを差し込んで回すと・・・
開いた! トイレのドアはもちろん外開きになっている。
夫はトイレの中で斜めに倒れていて、起き上がれないでいた。
正確に言うと、トイレ室内が狭いので、立ち上がってトイレタンク側を向いた体勢で前のめりに倒れたようだが、トイレの壁にひっかかって止まった状態なのかな?と思われた。
夫を助け起こす。
「大丈夫? どこをぶつけた? 頭を打った?」
夫の返事はムニャムニャと曖昧。たぶん、直前に起きたことを忘れているのだ。
「どこか痛い? どう? 痛くない?」
う~ん、痛いとは言っていないので、大丈夫なのか?
・・・ぷ~んと臭うような・・・
トイレの床を見ると、夫の足下に  が落ちている。
はぁ~ん 
私の推察はこうだ。
私がトイレの扉を閉めると、夫は、すぐにトイレの鍵をかけた。
そして、便座に座っているうちに  を催した夫は、
「大変だぁ~ トイレに行かなくっちゃ!」とばかりに立ち上がり、
その刹那・・・
  は既に床の上に鎮座していた。
それを見た夫は、驚いて、  をトイレに流さなくちゃ!と思い、
トイレタンクの水洗レバーを引っぱろうと向きを変えようとしたところで
バランスを崩して、前のめりに倒れ込んだ・・・
(教訓)やっぱり、トイレ中は扉を開けたまま見守らなければならない。
  見られていたら、やりにくいだろうと言う思いもあるし、
  いつ出るかわからないのをずっと見守って待っているのも大変だけど、
  少し待ってみて出ないようだったら、いったん撤退して、
  リハパンを履かせて出直したほうが安全だな。

その日の夕方、夕食の調理をしていた時のこと。
夫が椅子から立ち上がって、ウロウロし出した。
トイレとはあらぬ方向でウロウロしているが、
これは絶対にトイレだ。
たぶん「トイレに行きたい!」と感じて立ち上がったけれども、
その刹那、どこへ行くのかを忘れたのだ。
そこで、夫の手を引いて、トイレに連れて行く。
・・・が、トイレをトイレと認識していないようで、
すんなりと便座に座ってくれない。
はい、はい、座ろう。座ろうね。
夫の両肩を下に押して、便座に座らせるように促すと、
便座に座ったが、若干、前のほうに来すぎているような?
でも、いったん座ったものを、ちょっとだけ後ろ側に座り直して・・・
というのがなかなか難しいので、「まぁ、いいか」と思ったのが判断の甘さ。
しばらくすると、じょ~ ぼとぼとっ!
ほら、やっぱりおしっこだったね。
でも、何だか、今日のおしっこはやけに勢いよく音を立てているなぁ。
「はい、終わった? 終わったねぇ。
 じゃ、立とうか。立って~。」
とリハパンを穿かせて、ズボンを上げて、夫がトイレから出てきたところで、気がついた。
夫の靴下の足が何だか濡れているじゃないか?
トイレの床を見ると、大きな水たまりが出来ている。
えぇ? ど~して? ちゃんと便座に座っておしっこをしていたのに。
おかしいなぁ?
眼を便座の高さまで下げて横から見てみると・・・
な、なんと! 便座の蓋と便器の間って結構大きくあいているのね!
測ってみたら、1.5センチぐらい開いている。
便座の前のほうに座ってしまったせいだろうか、おしっこの放物線がちょうどこの1.5センチほどの間に入って、床まで到達したようだ。
(教訓)便座のちょうど良い真ん中あたりに座らせましょう(当たり前のこと)
    前過ぎ、後ろ過ぎに座ってしまったら、一度立たせて、やり直しましょう
    (ま、これが大変なんだけど)

夕食後、また夫をトイレへ。
おしっこが無事出た。
くん、くん・・・ちょっと、臭う感じがしたけど、立たせてみると、便器にはおしっこだけ。
あれ? 空鼻だったかなぁ?
リハパンを上げ、パンツを履かせて、トイレから出して、ドアを閉め、夫の後ろに立ったら・・・
くん、くん・・・やっぱり、やっぱりちょっと臭うよ。
ズボンとリハパンをひっぱって後ろから覗いてみると、 が窮屈そうに鎮座している。
え~ん  いつのまに? 
(教訓)私の鼻に間違いはない。
    便器に落ちていなくても、念のため、お尻を拭いてから、リハパンをあげましょう。

夜、お風呂から出る時のこと。
我が家はバスタブの外にも中にも滑り止めマットを敷いている。
でも、バスタブの底面にも一応の凹凸が滑り止めに施されているから、滑り止めマットが無くても大丈夫なんじゃないか? 滑り止めマットを外して、夫をバスタブから立ち上がらせようと・・・
つるっ!
 うわぁぁぁ~・・ 大丈夫じゃなかったぁ。
なんとか抱き留めたけれども、夫ははずみで腕をどこかにぶつけて皮が剥け出血 
浴室から出て、夫を椅子に座らせ、バンドエイドのキズパワーパッドを取りに上階へ。
急いで戻ったが、夫が椅子から立ち上がって歩き出し、トイレのドアの前で固まっている。
・・・・・
じょろじょろじょろじょろ~
 (なすすべもなく、終わるまで見ているしかなかった。
床に敷いてあるコルクタイルマット(転倒時の衝撃を和らげるための)の上に盛大にやってくれた。
コルクだからおしっこをしっかり吸ってくれる。このまま乾いたら臭ってしまう。
うぅ、うぅ~   
 だ、だ、だいじょうぶだ、ワタシ! 
 このコルクタイルマットは、1枚ずつ外して洗えるんだから。
(教訓)バスタブの中でも滑り止めマットは使いましょう。
    フルチンでいる時間は極力短く、可及的速やかにリハパンを穿かせましょう。

「ま~あかん!袋」に叫びたい出来事が日に何度もあった。

昨日テレビで見た「たけしの名医が見つかる診療所」で、衝撃的な出来事があると、そのストレスで血管の中に血栓ができやすいという実験をやっていた。子どもが食事中にコップの水をぶちまけちゃったり、台所でゴキブリを発見!といった事柄が起こった時に、すかさず採血し、血液の固まりやすさを確認すると、こんなことでも血液の流れは滞り、血栓ができそうになっている。
そうだとしたら、「ま~あかん!袋」が欲しくなるような出来事が頻発する日々を送る介護者の身体は、相当蝕まれていそうだ。

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トイレにバリケードを築いた夫

毎日、夕ご飯の準備をし始める頃になると、夫はウロウロ落ち着かなくなる。

「誰かがボクを呼んでいる。もう、行かなくっちゃ・・・
 ボクのすべきことは、何だっけ?
 ボクの行くべき所は、えっ~と、何処かな?」

いわゆる「夕方症候群」というやつだ。
水分をしっかりと摂ると(一日1500ccぐらい)、「夕方症候群」も起きにくくなるらしいが、夫の場合、それほど目に見えるような効果はない。
ちょうど夕食の調理中だったりするので、夫が立ち上がったり、あれこれ右の物を左へ、左の物を右へ、あらぬ物をあらぬ所へ移動して行方不明にさせたりするので、目が離せず、私のイライラもマックスに。
まさか、ウロウロ uro uro だからではないだろうが、泌尿器 urology が原因であることが多い。
まさに Nature calls me!というわけだから、調理中であろうと待ったなしだ。
調理の手を止めて、火を消して、どこかあらぬところへ行こうとする夫を、トイレへ誘導する。

無事にトイレに誘導して、済ませたのだが、トイレから出てきた夫は、まだ何やら落ち着かない。
座った椅子から立ち上がり、その椅子を両手で持って、ガタガタ動かし始めた。
どうするつもり?と思って見ていると、トイレのドアの前にその椅子を置いたのだ。↓ 
右側に見えるのがトイレのドア。
左手に見えるドアの向こうは洗面・脱衣所&浴室。
間に見える茶色の縦棒は、トイレから洗面所への移動の時に使うために取り付けた手すり。

トイレ前のバリケード 

椅子を指さして「あれ、何?」と夫に訊くと、
「水がいっぱいになって溢れてきたら、ドアが開いちゃうから・・・云々」

夫にはどうやら 水の妖怪 水虎(すいこ) でも見えるらしい。
水虎が出て来て、万一にも扉を開けてしまわないように、椅子でトイレのドアをバリケード?

う~ん、なんだか意味深な・・・
最近の水害の映像をテレビで見たのが残っていて、このような想いに駆られたのか・・・?
はたまた、みずからに降りかかる水害(トイレトラブル)を防ごうという深層心理なのか・・・?

いずれにしても、第三者から見れば、訳の分からない行動にも、夫なりに意味があってやっているのだなぁ。

この夜、いつものようにお風呂から上がって、身体を拭きながら椅子に座らせた途端、
 放尿~ 
慌てて持っていたバスタオルで押さえた・・・
翌日は雨  自宅近くにコインランドリーが欲しい、私。
昨日のブログで、「可及的速やかにリハパンを穿かせよう」なんて書いたけれども、全然、間に合わない。まさか濡れた浴室の中で履かすわけにはいかないだろうし・・・
どうやら、夫のトイレバリケードは、水妖怪「水虎」には効かなかったようだ。
つきあっていくしかないなぁ。

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記憶障害が進む母

両親宅へ一泊してきた。
夫は小規模多機能へ宿泊。猫2匹はお留守番。

父のシャワー浴を介助し、髭を剃り、足の爪を切った。
ショートステイ先では、スタッフに、髭が伸びすぎてシェーバーでは剃れなくならないように、こまめに剃るように依頼してある。
自宅へ帰ってからは、デイサービスでシャワー浴はしてもらうが、髭剃りは自宅でやらねばならないのだが、私が実家へ行くと、父の髭は伸び放題に伸びている。

母にそのことを言うと、
「そうなのよ。お父さんに髭を剃るように言っているんだけど、ちっとも剃らないのよ~」
「口で言うだけでなくて、お父さんに、シェーバーを手渡してやって、「これで髭を剃ってね!」と言ってる?」
「やってない。シェーバーはどこにあるの?」
「お母さんが、シェーバーのある場所をわからないんだったら、お父さんが自分でシェーバーを探し出して髭を剃れるわけないじゃな~い。」

父は、シェーバーを出して、電源を入れてやれば、自分で髭を剃ることはできる。
しかし、シェーバーがどこにあるのか? どのボタンを押したらシェーバーが動くのか? は、わからないので、その部分でサポートが必要なのだ。

けれども、母は、父ができないということが分かっていない。
もっと言うと、母は父のシェーバーがどこに置いてあるのかわからないのだ・・・というか、関心がない。
シェーバーは、ショートステイの時に持って行くので、ショートステイ用の鞄の中に入れているのだが・・・

母は4月に化膿性脊椎炎になって、1ヶ月の入院の後の退院時は、まだ頚部から肩・腕あたりに痛みや痺れが残っていて、動かしにくいという症状があった。
一人で入浴するのもままならない状態だったので、急いで介護保険の申請をした結果、「要支援1」だった。
退院後1ヶ月は、父と同じデイサービスに通い、そこで入浴をさせてもらっていたが、身体が回復してくるにしたがって、父と同じデイサービスでは物足らなくなった母。
「デイサービスに行っても、何をやったらいいのか、わからないのよ~。みんな黙って寝ていたりして、あんまりおしゃべりする人もいないし。だから、新聞を読んだり、なんだり・・手持ち無沙汰なのよ」というので、その翌月からは、スポーツクラブが経営しているマシンを使ったトレーニング等をやる半日のデイサービスに変更した。
母は嬉々として週1回このデイサービスに通っている。
その他、入院時に止めたサークル関係も復活して、現在は火曜日にハンドベル、水曜日介護保険半日デイサービス、木曜日は体操講座、土曜日は卓球クラブ、日曜日は手話ダンスやゲートボール・・・と忙しい。元気である。
でも、自分の楽しみについては覚えている母も、父の介護関係のことにまで気が回らない。

特に、父が在宅している時に、母が出掛けたい時は、あらかじめその手当をしておかねばならないのだが、そういうところまで気が回らないのだ。

毎週金曜日に私が実家へ行って、翌日のショートステイの持ち物の用意や連絡事項などの記入と、翌週の火曜日に父が戻ってきた以降に飲む薬の配薬を「おくすりカレンダー」に入れておく。
父のかかりつけ薬局は、一包化した袋に、朝、昼、夕、就寝前の区別や、日付や名前などを印刷する機械を導入してないらしく、白い半透明の袋にまとめてくれるだけだ。
これだけだと、母が、わからなくなってしまうので、1包ずつ、日付と曜日、朝・昼・夕の区別をマジックで大きく手書きして、お薬カレンダーに入れておく。母の薬についても同様に。

ところが、夜9時前に、私が実家に到着して、すぐに父のシャワー浴をし、終えて出てくると、母が、
「お父さんに夜の薬の飲ますのを忘れちゃったわ~」と言いながら、薬を父に飲ませた。
ふと、母が破った薬の袋を見ると、なんと1週間前の日付が書かれていた。
「え? お母さん、その薬、1週間前の日付が書いてあるじゃない?
 おかしいじゃない?」
毎週金曜日に、私が実家へ行き、日帰りするので、私は、行った日の夕方に飲む薬、翌日ショートステイに行く土曜日の朝の薬も日付を書いて、カレンダーに配薬しておいている。
どうやら、先週の金曜日の夕方、父に薬を飲ませるのを忘れたようだった。

また、父は低タンパク・減塩食のおかず(冷凍品、通販)を、母は減塩のおかず(冷蔵品、毎日配達してくれる)を利用しているのだが、私が行った日、ふと見ると、父が食べるべき低タンパクおかずを母が食べ、母が食べるべきおかずを父が食べていた。実は、二人のおかずが逆になっていたのは、この時だけではない。
う~ん、これではわざわざ高いお金を出して低タンパクおかずを注文している意味がないなぁ。

母はまた私が実家に行くと、
「これちょっと見て。何をどうしたらいいのか、わからないのよ。」と
郵送で届いた様々な書類の束を見せてくる。
1つ1つ説明して、返送が必要な書類を一緒に記入し、支払うべきお金を支払い、保管すべき書類をとりわけ整理し・・・
母は以前からこうした書類には一切タッチせず、すべて父任せにしていた。
しかし、父が認知症になって、封を開けても対応できなくなり、そのうち封さえも開けられていない郵便物がゴミの山の中に埋もれるようになって行った。
そこで、ようやく父の認知症に気がついて、私が介入し、ゴミの山を片付け、滞っていた書類の手続きを整理した。
ようやく母も、郵便物を父に頼んで処理してもらうのはムリだと理解したのだが、だからと言って、自分で処理することもできない。
母は一応は短大を出ていて、保育士・幼稚園教諭として働き、最後は幼稚園の雇われ園長までやっていたので、昔からこうした事務がまったくできなかったとは考えにくく、やはり認知機能が低下しているからだと思う。

ケアマネさんとも話しているのだが、
母は、来年4月まで「要支援1」が継続されるけれども、次回の更新の際には、身体的には回復しているので、このままでは「非該当」になってしまうおそれがある。
それ故、次回の更新前までに、認知症のほうで意見書を書いてもらえるように、受診をしておいたほうがよいよね・・・
ということ。
ケアマネさんは「MCI(軽度認知障害)のうちに薬を飲んでいると、結構、良い状態が長く保たれるようですよ」と言うのだが、母は80歳。さらに心房細動を起こしたのをきっかけに心臓の薬も服用しているので、認知症の薬・アセチルコリン・エストラーゼ阻害薬(アリセプトやリバスタッチ等)は、母にはあまり良くないのではないか・・・と個人的には思っている。
そのことをケアマネさんに言うと、「薬をもらいたくないのなら、もらわなくても良いから」と。

父は初めからこの手の認知症の薬は飲んでいない。当初ためしてみたが、父には合わなくて、下痢や嘔吐などの消化器症状が激しく出たからだ。認知症は順当に進んだけれども、まあ、まあ、穏やかに暮らせているので、これで良いと思っている。

母についても、認知症の薬はなしで・・・行く方向に傾いている。


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父の様子

月に1~2度、実家に泊まって、両親と一緒の部屋に布団を敷いて寝る。
夜間の様子がわかる。

前回泊まった時に、父の睡眠時無呼吸症候群を確信した。
今回、父は午後9時頃就寝し、午前1時半頃、突然「う~ん、あぁ~~!」と大きな声をあげた。
私は父のベッドのすぐ下に寝ているので、すぐに起きて、
「お父さん、どうしたの? お父さん、お父さん?」
と声をかけると、
「誰? 誰だぁ?」
「○美だよ。○美!」
「あぁ、○美かぁ?」
「どうしたの? 声をあげてたよ」
「なんか苦しかったんだよ。ちょっと起きる。」
父の両手を触ると、じっとりと汗ばんでいる。寝汗?
部屋の電気を灯け、父はベッドから足を下ろして腰掛けた。
母も起きてきた。
「どこが苦しいの?」
「う~ん? 胸が?」
「お父さん、汗をかいているよ。今、暑い?」
「え・・・? 暑くない。」
「今も苦しい?」
「う~ん・・いや」
心不全による呼吸困難の可能性があるかと思って、
父の両足を見てみるが、それほど浮腫んではいない。
「なんで苦しかったんだろう? 悪い夢でも見た?」
「う~ん、見たかもしれない。」
「今、トイレに行きたい?」
「いや、行きたくない」
「じゃあ、もう一度、寝ようか。今、夜中の1時半だから。」
と、父の身体を横向け(側臥位)になるようにして寝かせた。
睡眠時の無呼吸によって呼吸が苦しくなったのだとしたら、
側臥位のほうが、睡眠中に舌根が気道に落ちて呼吸を邪魔しにくい。

その後、私は何だか目が冴えてしまい、あれこれ考えてなかなか眠れなかった。
でも、明け方には眠ったらしく、
「○美! ○美よぉ~!」
と父が私を呼ぶ声で起こされた。
朝6時だった。
父は既に起きてベッドに腰掛けていた。
私が父のベッドのすぐ足下に布団を敷いて寝ているので、トイレに歩いて行くのに邪魔だったのだろう。
母は?と見ると、布団の中はもぬけのから。台所で何やらやっているようだ。
私はいつももっと寝坊なので、朝6時だとかなり眠く朦朧としている。
しかたない。布団を二つに折って、
ベッドサイドレールにかけてある父の尿バッグを持ち、
父を立たせてトイレに連れて行く。
父は7月下旬から膀胱留置カテーテルを入れたままの生活になっている。
したがって、おしっこは膀胱から直接カテーテルで尿バッグの中に排出される。
トイレは大の時だけ。

当初は、このチューブが気になって、触ったりしていて、
「引き抜いてしまうのではないか?」と周りを心配させた父も、
今はだいぶ馴れたようで、大をもよおすと、
自分で尿バッグを手に提げて、トイレに歩いて行く。
母や私が居るときは、もちろんトイレについて行くが、
母が台所や庭に出ていて、近くに居ない時には、
一人でトイレに行って、リハパンをおろして、
便座に座っていることもあったそうだ。
でも、父はなぜか、終わった後、
自分でリハパンを穿いて出てくることはでない。
大声で母の名前を呼んで、介助してもらう。

家だからナースコールはないけれども、
ショートステイ先にはボタンがあるので、
それを使っているのだろう。
たいしたものだ。

うちの夫は、ナースコールは一切使えないし、
声で助けを呼ぶこともせず、
自分でなんとかしようとして、
トイレ内で転倒したり、
リハパンやズボンを上げずに、そのままトイレから出てきたりする。

母は、父の尿バッグに貯まった尿を、朝と夕とに捨てる。
その際に、尿量を測って記録する。
看護師のお嫁さんが尿量記録用にノートを用意してくれた。
時間と尿量、その他気づいた事などの項目を、
ノートに線を引いてつくってくれたのだ。

測る時間をなかなか一定にはできていないが、
なんとか、尿バッグから尿を捨てて、
記録し続けている母。
もうそれだけで十分だと思う。
また、おしっこがリハパンに出なくなって、
その分の介護は楽になっていると思う。
昨冬は、父の体調が悪い時には、夜中にまったく起きられないため、
冬の朝、起きると大洪水。
下着からパジャマから、防水シーツ、シーツも全取り替え、洗濯と
とても大変な状態だった。
母が化膿性脊椎炎になったのも、
父の介護が負担になって免疫力が落ちたことも影響していると思う。

あの頃の父は身体の動きも歩行も最悪だったが、
今はヨチヨチ歩きながら、何とか自宅室内は歩いており、
夜中のおしっこ関係の処置も必要なくなり、
母の負担も少しは軽減したのではないかと思う。

今後は、膀胱留置カテーテルを長期間着けていることの副作用・・・
感染症や膀胱結石になりやすいので、水分を一日1500cc目標で摂ること、
チューブ周りの皮膚症状が出ないように、テープの固定を工夫する等に
注意することだ。

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ぱっか~ん!

耳のきこえない人たちの敬老会へのご招待があったので、
夫を連れて行って来た。
けれども、当日の朝、出掛ける予定時刻になると、
夫は「めまいがする」と言って、ベッドに横になってしまった。
暑い日だったので、ムリして出掛けて体調を崩しても・・・と
そのまま様子を見、1時間後に再び、夫に訊いてみた。
「敬老会があるけれども、行きますか?」と。
夫の答えは「行ってみようか・・・」だったので、
開始30分前だったので、急いで着替えて、
車椅子で表通りまで出て、タクシーに乗った。
到着したのは、開会から20分後ぐらいだった。
でも、受付に入ったところから、
夫は、たくさん人たちに声をかけてもらい、
手を握ってもらい、たくさんの笑顔に囲まれて・・・良かったねぇ。

昼食会は、夫の幼馴染みの同窓生3人と同じテーブルに座った。
毎年、もっと多くの同窓生が参加しているのに・・・
みんな、あちこち不調だったりして、来れなくなってきているようだ。
そういう夫も、幼馴染みたちを前にしても、
会話を楽しむことは、もうできない。
「久し振りだね」程度の挨拶をするのがやっとで、
それ以上の、誰彼の消息とか、何があったとか、
夫はみんなの話についていけず、黙っているばかり。
もっぱら私が夫の代わりに話をし、情報交換(もちろん手話で)。

昼食後のアトラクションは、若手の聾者ユニットの手話コント。
一番前の列に座っていた夫は、舞台のほうを見てはいるが、
目が役者を追っているようには見えない。
目が宙をさまよっている。
コントは手話で語られているけれども、たぶん夫は理解できていなかったと思う。
(夫にとって)複雑過ぎる話、早すぎる手話・・・
そのうち、夫は一番前で舟をこぎ出した。
いやぁ、申し訳ないなぁと思ったけれども、
周りを見回すと、他にも何人かの人たちがこっくり、こっくりやっている。
まぁ、いいか~。

認知症が進んでしまって、
芝居や落語、コントなど楽しめなくなってしまった。
それが手話によるものであっても、ダメなのだ。

美術館や博物館に連れて行っても、
展示品を見ようともせず(目が見えにくいこともある)
本はもちろん、テレビを楽しむことも、ない。
相撲中継ぐらいは見て楽しめないかな?
と思って見せても、ほとんど興味を示さず。

ところが、
NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」をつけていたら、
夫が珍しくテレビ画面に見入っていた。
そして、えらくうけた 

「イタヤガイ」が、ぱっか~ん って開いた時!

たまたまだったのかなぁ?
でも、コントの最後にもう一回、ぱっか~ん!
と開いた時にも、また、大笑い 

話の筋がわかったわけではない。ただ、
この衝撃?の映像(↓)に、夫はうけていたのだ。



      (ぱっか~ん!)(画像お借りしました 

認知症がだいぶ進行してしまった夫だけど、
  テレビを見て、笑うことが、まだあったんだなぁ・・・

    ちょっと嬉しかった。

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銀行の「総合口座」に要注意!

膀胱留置カテーテルの月1回の交換のために通院する父は、
デイサービスを休みにしてもらった。
しかし、その日は、母が半日のデイサービスに行く日と重なっていたため、
午前9時に母はデイサービスの迎えの車に乗る。
ということは、私が午前9時前に両親宅に到着していないと、
父が一人になってしまう時間ができてしまう。
我が家から実家までは約1時間なので、
午前8時少し前に家を出れば間に合う。
けれども、私が家を出る前に、
夫をデイサービスに送り出さねばならない。
夫は小規模多機能居宅介護サービスを利用している。
ところによっては、午前7時台など早い時間でも
送迎してくれる小規模多機能もあるらしいが、
夫が利用しているところは、
一番早く迎えに来られるのが午前8時45分。
これでは全然間に合わない。
もちろん、私が自力で夫を小規模多機能まで連れて行けば、
早い時間に受け入れてもらうのは可能だが・・・
でも、我が家から小規模多機能へ行くには、
夫を車椅子に乗せて坂道を延々と登らなければならない。
雨だったら悲惨だ・・・
まあ、どうしてもと言う時には、
タクシーを頼めばよいのだけれども、
雨の日はいくら電話をしても、タクシー会社に繋がらないし、
車椅子用の合羽を着せて、雨の中、表通りでタクシーを拾うのも、
結構大変だし・・・なので、
前日から夫を小規模多機能に宿泊してもらうことにした。
小規模多機能に夫と私と二人分の夕食を用意してもらい(私の分実費600円)、
夫とその日お泊まりの3人(泊まり定員は5人でこの日は4人泊まり)と
一緒に夕食を食べ、夫の口腔ケアをやって、
夜勤のスタッフに注意事項などを口頭で話してから、実家へ向かう。
実家に泊まる時は、だいたいいつもこういう感じ。
本音を言うと、スタッフが夫の口腔ケアをちゃんとやれていないのではないかと、
ちょっと不安だったりするからなのだ。
まあ、一晩ぐらいのことだから、多少のことは、どうってことはないのだろうが・・・

実家に夜8時半頃着いた。
・・・
実家に来て、母と話をしているうちに、
ついつい怒鳴っている自分が居て、自己嫌悪に陥る。
ほんとうにちょっと話をしているだけで、
あれも、これも・・・で、
「お母さん、しっかりしてよ~!」と、
ついつい、厳しくあたってしまうのだが、
私、夫の認知症介護を10数年やってきていながら、
まるでダメな対応の見本みたい 

まあ、いろいろあるけれども、
その中で、ひとつだけ、ここに書こう。

「ひどいな~、ほんとに、もう!
 あのね、お母さんに怒っているんじゃないよ。
 銀行の対応がひどい!って言っているんだからね。
 あんまりだよねぇ!」
・・・ということがあった。

いつものようにテーブルの上には、
母が私に見せて、内容を説明や対応をしてもらうために置いた
いろいろな会社や役所からの通知書があった。
その中の1通を見ると、
 当座貸し越し明細書
なるものがあった。
見ると、マイナス4万円弱ぐらいの数字が書かれてある。

「えぇ? 何これ?
 お母さん、どうして借金なんかしているの?」

「え? 借金なんかしてないわよ? 何のこと?」

「○○信用金庫って、この間、解約してきたんじゃないの?
 ちょっと、通帳を見せて。」

通帳を見ると、
「普通預金」の欄に
今年6月○日 残高15円。
同日 40,000円支払い。残高-39,985円。
「定期預金」の欄に
約5万円ほどの残高。
通帳は「総合口座」になっている。

つまり、5万円ほどの定期預金を担保にして、
4万円を借りたことになっている。
今回届いた通知書は、
その借り入れ利息が40数円になりました・・・
という内容だった。

「お母さん、わかってる?
 これ4万円を借金して、利息がついてしまっているの。
 40数円だけど、お母さん、利息を銀行に取られてしまっているのよ!
 なんで、こんなことになっちゃったの?」

「だって、窓口の人が
 「全部おろさないほうがいいですよ」
 って言うもんだから、4万円だけおろしたのよ。」

実は、今年5月頃、同信用金庫から通知が郵送されてきて、
母は同金庫に定期預金が残っていることを知った。
ずっと以前取引をしていたけれども、その後、取引をしなくなり、
手元に通帳も残っておらず、もう残高はないものと思い込んでいたのだ。
母は、まだ残高があったのかと喜んで、同金庫に行き、
通帳を再発行してもらった上で、解約したはずだった。
5万円ほどの金額だったので、
私も、敢えて、確認まではしなかったのだ。

母は、窓口で

「この定期預金を解約してください。
 解約金は普通預金に入れて、それで普通預金も全部解約してください。」

とは、恐らく言わなかった。ただ、単に、

「これ全部おろしたいんです。」

と言ったのだ。
普通預金の残高15円、定期預金の残高5万円ほどの通帳を前にして、
普通に考えれば、定期預金を解約したいという意味だとわかろうものを、
あこぎな信用金庫の窓口は、

「全部おろさないほうがいいですよ。」

と母に言ったのだ。
気弱な母は、そう言われると「まあ、全部おろさなくてもよいかぁ」と思い、

「じゃ、4万円だけおろします。」

と答え、
窓口は「しめた!」とばかりに、

「はい、承りましたぁ!」

と、
総合口座の普通預金残高15円から4万円を払い戻して、
母に渡した。
こうして、母は同金庫に4万円弱の借金をさせられてしまった。

母は、決して、ATMで知らずに借り入れをしてしまったわけではない。
母はキャッシュカードを持っていないから、これらは全部窓口でのやり取りだ。

あんまりじゃないか?
定期預金の金利よりも、当座貸越の金利のほうが0.5%ほど高い。
母は、総合口座の意味を知らなかった。
わかっていたら、
微々たる利息しかつかない定期預金をあえて担保にして、
わざわざ高い利息がつく借り入れをするわけがない。
同金庫の窓口担当者は、すべてわかった上で、
母に定期預金を解約させず、借金をさせた。

高齢者が「オレ、オレ詐欺」にひっかからないように、
窓口で声かけ運動をやってくれるのはありがたいことだが、
わずかな40数円の利息に過ぎないかもしれないけれども、
母の無知を利用されたようで、
腹立たしい 

「お母さん、これ借金になっているわ。
 大変だわ。利息がどんどんついちゃう。損しちゃうよ~。
 明日にでも○○信金に行って、定期預金解約してきて~。」

 ① 定期預金を解約して普通預金に入れる。
 ② 普通預金も全部解約する。

と、紙に書いて○○信金の通帳にはさみ、母に渡した。

今日、昼過ぎに、母から電話があり、
「○○信金に行ってきたよ。全部解約した。」

そう、そう!
「総合口座」って怖いもの。
普通預金の残高がなくても、お金を引き出すことができちゃうから
知らない間に借金していたってことになったりする。

中には、普通預金残高がゼロになると
無担保でも自動的に借り入れができるような
貸越契約がされている場合もある。

通帳の残高を確認しないままに、
キャッシュカードでお金をおろしているうち、
知らぬ間に、貸し越し契約で借金していることになってて、
あとで慌てることにもなりかねない。

あぶない、あぶない!

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子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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