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一人で家に置いておけない

 2014年5月のある日、
夫は夕方4時半頃に小規模多機能居宅介護センターの
デイサービスから自宅まで送ってもらった。
 私はその日、役所の手続きに行き、
帰宅時刻が5時ぐらいになりそうだった。
 わずか30分ぐらいだから、大丈夫だろうと
思ったのが、甘かった。
 5時近くになり、家路を急いでいると、
自宅まであと70メートルといったところで、
鞄を肩にかけ帽子を被った夫が、
女性二人に囲まれて立っていた。
 女性の一人は携帯電話で何かを話している最中。

 あら~、どうしたの?

 夫が「あぁ」と、パッと嬉しそうな顔。

 ここの植え込みの中に倒れていたんです。

たまたま通りがかった女性二人が、
夫を助け起こしてくれたようです。

 ところが、夫の話がトンチンカン・・・というわけで、
110番通報されているところだったのです。

幸い夫は擦り傷程度の模様。

 ありがとうございます!!

 夫を連れて歩いて自宅まで行こうとしたが、
全然足が前に進まない。
 転んだというショックもあったかもしれない。
 心配そうに見ていた近所の人に、夫を頼んで、
急いで自宅に駆け戻り、車椅子を持ってきて、
夫を車椅子に乗せて帰りました。

 夕方になると、夫はいつも夕食の心配をします。
この日も近くのコンビニに夕食のおかずを買いに
出たようです。
 コンビニは坂を下りて、幹線道路を渡った先にあります。
 ついその1ヶ月ぐらいまでは一人でこのコンビニに
買いに出掛けていました。
 サンドイッチを何度も買ってきたりしてはいましたが、
まだ、一人で買い物に行って帰ってくることができるんだ~
と思っていました。
 しかし、この日を境に、
夫を一人で自宅に置いておけなくなりました。

 夕方になると、夫はいつも、そわそわ、夕飯の心配をし始めます。
 最近は今いるところが自宅であるという認識が薄く、
心の中にある家は50年前の実家なので、
家から出てしまうと、もう帰って来れないでしょう。

 不幸中の幸いというべきか、認知機能が低下し、
見当識障害が進むとともに、歩行障害が顕著になったので、
あまり遠くまでは一人で歩いていけないだろうと思います。

 それでも用心が必要です。
 妄想にとらわれている時は、普段は歩けなくても、
何かに憑かれたようにどんどん歩けてしまうことが
ありますからね。

 夫が利用している小規模多機能居宅サービスは、
送迎の時間や利用日時について、可能な限り柔軟に対応
してくれます。
 帰宅が予定外に遅くなりそうな時や急用がある時も、
延長保育(じゃなくて延長介護)や臨時の預かりも
やってくれるのです。
 今回のような時にも、送りの時間を4時半ではなく
5時以降の時間に変更することも可能でした。
 他の利用者さんも、一人暮らしの人や、
夫婦ふたりだけの人、ご家族が仕事に出ていて
日中独居という人が多いようです。
 いつも馴染んだところに、そのまま宿泊することも
できるのです。

 利用料は、デイサービスや訪問介護の利用回数に関わらず、
要介護度ごとの定額となっています。
 これに食費やおやつの実費、宿泊料は1泊3000円
かかります。
 夫の場合「要介護2」で、昨年までは私が仕事をしていた関係で
月~金まで毎日デイサービスを利用し、昼食とおやつを食べて、
月額3万3000円ぐらいでした。

 夫の見当識障害や妄想が激しくなり、いろいろ悩んだ末、
私が仕事を辞めて専業主婦?になってからは、
週1~2回の半日利用をしています。
 利用回数が少ないと、逆に割高になりますが、
私たちは二人家族ですから、万一、何かあった時に、
夫をみてもらえるという安心感には替えられません。

 短所だと思うところは、介護保険のサービスは全部この
小規模多機能で賄わなければならないことです。

 夫の場合、もう少し身体を動かす体操や筋トレ、
あるいは最近できた脳トレやゲーム等をやるような
デイサービスを利用したいと思うのですが、
小規模多機能居宅介護サービスを契約していると
これらを利用することはできません。

 ちなみに、昨年4月までは、「要支援2」で
1回1時間半ほどの筋トレを週2回利用していました。
この筋トレは結構良いもので、夫はかなり長く
5年近く利用していたのです。

 昨年5月に転倒して、「要介護2」になってから、
小規模多機能居宅介護サービスに契約変更することになりました。

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緊急時の連絡先

 私は週1回、近くの体操教室に通っている。
 通い始めてまだ半年ぐらい。
 激しく動くような体操はないのだが、1時間半しっかりやると、結構ヘトヘトになり、その日はよく眠れる。
 しかも、翌日からはいつも筋肉痛。
 本来は、教室だけでなく、毎日自宅でも続けてやるべきものなのだけれども、なかなか一人ではできていません。

 さて、その体操教室で、参加者全員に、緊急時連絡用カードを書くように言われた。
 教室参加中に、具合が悪くなって、救急車を呼ぶとか、そういった事態になった時に、家族に迎えにきてもらったりする必要があるので、緊急連絡先を届け出てくださいね・・・という趣旨。

 う~ん、私が具合が悪くなっても、迎えに来てくれる家族はいないんだけど…困ったな。

 そこで、第1の緊急連絡先として書いたのは、夫の通っている小規模多機能居宅介護サービスセンター(「夫が認知症のため」と書き加えた。)

 私が体操教室に参加する時、夫には必ず小規模多機能居宅介護センターのデイに行ってもらっている。
 もし、私が、具合が悪くなって、救急車搬送→入院等になった場合、夫は一人で在宅生活できないので、小規模多機能居宅介護サービスセンターの方では、夫をそのまま宿泊させてくれるだろう。

 体操教室だけでなく、私が病院で胃カメラで鎮静剤を使って検査するときも、歯医者で麻酔を使って治療する時も、必ず、夫を小規模多機能に預けて、事情を説明しておく。
 もし、私が何かの間違いで、そのまま意識不明になって連絡ができなくなった(行方不明状態?)としても、
小規模多機能では、夫が無事に暮らせるように、まるごとめんどうを見てくれるはず(たぶん)。
 
 現在、小規模多機能の定期利用は、私が体操に行っている間の週1回午前中のみ。
 あとは、不定期に月に2~3日、半日だけ利用するといったところ。
 この利用回数だと、通常のデイサービスを利用するよりも、だいぶ利用料はお高いものとなってしまう。
 けれども、利用回数が多い場合はお得?だと思う。
 一昨年は私が仕事をしていた関係で、月~金の朝から夕方まで連日利用していた。
 急な仕事の都合で夜になってしまった時にも、すぐに延長対応をしてもらえて、とても助かった。
 小規模多機能居宅介護サービスの利用は、我が家にとっては、いざという時に備える「保険」のようなもの。
 私に何かあった時に頼れるのはここだけです。

 緊急連絡先の第2は、一応、私の高齢の両親宅。
 ただ、父は認知症で判断力なし。そもそも歩けないし。
 母は足腰はまだ大丈夫だけれども、MCI?で、知らない東京の街まで一人で電車に乗って来るなんてことは、とてもできそうにない。
 めんどうを見なければならないのは私のほうで、両親が私のめんどうを見にくることは、まあ、ムリだけれども、一応、緊急連絡先として記す。

 こんなわけで、緊急時、私を迎えに来てくれる人なんかはおりません。

 でも、世の中、一人暮らしの人は、たくさん居るんだから、ちっともめずらしいことではありませんよね。

 夫の通っている小規模多機能居宅介護サービスの利用者さんも、一人暮らしの方が結構います。
 認知症になって、一人暮らし・・・とっても不安だと思います。
 その生活を支えているのが、小規模多機能居宅介護サービスです。
 顔なじみのスタッフに、訪問介護やデイ、あるいは宿泊してのお世話をやってもらえるので安心です。頼りになります。

 私も将来的は、小規模多機能居宅介護サービスにお世話になるのかな~。
 まだまだ、だいぶ先の話・・・?
 いやいや、明日はどうなるかわからない?


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小規模多機能居宅介護サービスの利用料

 昨日のブログで、「顔なじみのスタッフに、訪問介護やデイ、あるいは宿泊してのお世話をやってもらえるので安心です。」と書いた小規模多機能居宅介護サービス。
 利用料は次のようになっています。

 月額利用料=(「介護保険適用料金」+「法定加算」)+食費(利用実費)+宿泊費(利用実費)

★月額定額利用料
 上記数式の( )内が月額定額分で、介護度ごとに「介護保険適用料金」が一律に決まっており、この中に、デイサービスと訪問介護の利用料が含まれています。以下、1割負担の場合の料金です。

  要支援1  3,778円
  要支援2  7,634円
  要介護1 11,456円
  要介護2 16,386円
  要介護3 24,489円
  要介護4 27,029円
  要介護5 29,803円

 上記定額料の他に、諸々の法定加算が5,000円あまり、上記金額に追加されます。

 極端を言えば、毎日のようにデイサービスや訪問介護を利用しても、月に1回しかデイや訪問介護を利用しなくても、定額の同一料金です。

★実費利用料
  食 費: 朝食400円、昼食500円、夕食500円、おやつ100円
  宿泊費: 3000円/1泊
 すなわち、1泊3食おやつ付きで4500円になります。

 ちなみに、昨年、要介護2の夫が約1ヶ月入院して利用日が2日だけだった月の利用料請求額は、22,423円(2回分の昼食費込み)でした。
 一昨年、月~金週5日間(昼食+おやつ)利用していた時(同じく要介護2)の最高月額は33,277円でした。
 この利用金額の差は、実費(食費等)の差です。

 利用者の中には、1年以上の長期にわたり毎日宿泊されている方もいらっしゃいました。
 ただ、毎日の利用は、例外的なもので、恐らく、24時間の介護が必要だけど介護できる家族がいない、あるいは、家族が介護ができなくなったようなケースで、特養か老健の空き待ちの間の暫定的な扱いだろうと思います。

 普通は、介護者が突然の病気で在宅介護できなくなった場合など、緊急でのショートステイの空きを探すのが困難だったりしますよね?
 夫の利用している小規模多機能居宅介護センターの場合、利用登録者は25名。
 デイサービスの一日の定員は15名、一日に宿泊できるのは5名(個室5部屋)のみですが、緊急宿泊に備えて、原則1部屋はいつも空けておくようにしているとのことです。

 こういうわけで、私が、万一、突然入院・・・等になった場合には、部屋のやりくりをして宿泊できるようにし、あるいは、どうしてもその日の部屋の確保が難しくても、訪問介護を使って何とか、夫が安全に暮らせるように配慮と対応をしてくれるだろうと思います。

 以上を読まれて、小規模多機能居宅介護サービスを利用したいと思われる方もいるでしょう。

 注意が必要なのは、今まで別の介護サービスを利用されていらした方は、ケアマネを小規模多機能居宅介護サービス所属のケアマネに変更しなければならないことです。
 また、馴染みになって気心を知れた訪問介護ヘルパーさんにもお願いできなくなります。

 ケアマネを変えることを検討している方や、初めて介護サービスを利用するという方は、小規模多機能居宅介護サービスの利用を検討してみられたら良いと思います。

 問題は、小規模多機能居宅介護サービス事業をやっている事業者が少ないということです。利用したくとも、お住まいの地域に小規模多機能居宅介護サービスをやっている事業者がいなければ利用できません。そこがネックです。


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夫、指を挟んで流血 (´;ω;`)

 朝、夫をデイサービスに送り出し、午前中の用事を片付けてから、昼食時にデイサービスに寄った。
 すると、夫が右手中指をケガしたらしく、包帯様の白いものを巻いている。

 スタッフに話しを聞くと、送迎の車から夫が降りてきたら、夫が指からポタポタ血を流して怪我をしていたと。
 送迎車のドライバーは1人で、今朝は、夫の他にもう一人車椅子の方が乗車していた。
 デイに到着後、ドライバーは、運転席の隣に座っていた夫のシートベルトをはずしてから、
 「ちょっと、待っていてください」
 と、夫に言ってから、車椅子の利用者さんを下ろしにかかった。

 しかし、夫は一人で車のドアを開けて、外へ出てきた。
 そして、気づいたら、指からポタポタ血を流していた・・・という。

 どこでケガをしたのか、見ていたのは、夫自身と、それと車椅子の利用者さん(80代後半)のみ。

 夫に「どうしたの?」と訊いても、「???」で、状況は全然わからず。
 車椅子の利用者さんは、「ヘンな音がしたのよ。ケガしちゃって、可哀想にね」と。

 夫の指の出血している場所は、爪の脇がパックリ切れてと爪の下の辺りは剥けている。
 爪の中に青黒い内出血の跡。
 また指の先端全体が青黒く内出血して腫れている。

 ケガの状態から見て、恐らく、ドアを開けて車から降り、ドアを閉める際に、指を挟んだのではないかと思われる?

 青黒く腫れた指、爪の中(下)も青黒く内出血しているから、かなり痛かったはずなのに、夫は「ギャー!」とも「痛い!」とも声を上げなかったらしい。
 もちろん「ケガをしました」と自分から訴えることもなく(できず)、車から降りてデイサービスの建物に入る時に、初めて、血がポタポタ垂れていることにドライバーが気づいた次第。

 泣き声を上げることもせず(できず?)、
 黙って、指から血がポタポタ流れるままにしていたという、夫が不憫だ。

 夫に「待っていてね」と言ったところで、覚えていられるわけがない。
 ドライバーとも話したが、やはり、あの場面では、シートベルトを外さない方が良かった。
 シートベルトを外してくれたので、夫は「ここで降りるんだ」と思ったのだろう。
 ドライバー自身は、複数の利用者さんを車から降ろす時には、もう一人スタッフに来てもらって介助してもらう必要があるなあ…と言っていた。
 デイサービスは2階にあるので、車の到着の様子は見えない。だから、ドライバーが到着したら、デイのスタッフにケータイで連絡して、2階から1階へ降りてきてもらう必要があるわけだ。

 そう、私は、日頃から、夫には、車の乗り降りを一人ではさせていない。
 一人で車に乗らせようものなら、必ず、乗り込むときに頭をぶつけてしまう。
 空間認知能力や注意力が落ちているから…。
 降りる時も同じ。

 車の外に一人で出た場合、夫は、立位が不安定のため、おそらく車のどこかに掴まっていたはずだ。
 そして、自分の指がそこに置かれていることに注意がいかないまま、自分でドアをガァーッと閉めて、指を挟んでしまったのだろう。

 幼児と同じように、日常の様々な場面に潜む危険に対して、細心の注意を払わないといけないのだ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

 今日の午後は、若年認知症関連の講演会で、スリブリさんのお話を聞いてきた。
 スリブリさんと奥様の歩んでこられた過程でのエピソードのひとつひとつが心に残った。

 スリブリさんの知人がお見舞いに行った時の花子さんの写真と、
 スリブリさんと対面している時の花子さんの写真。
 2つの表情の違いに、愕然。

 また、向精神薬を服用している当時の表情に比べて、向精神薬を止めた現在の花子さんの表情のなんと穏やかで明るいこと! 会場からも「オ~」というどよめきが…。

 スリブリさんが、
「妻はもう、私と妻の一緒に歩んできた歴史は、すっかり忘れてしまっています。
けれども、今、私のことが一番大好きな人だということはわかっています。」
という趣旨のことをおっしゃっていた。(スミマセン、言葉遣いは正確ではありません)

 夫も、私が妻であるということや、ここが二人の家であること等、忘れつつある。
 けれども、夫にとって、私が一番大好きな人であってくれるように、努力しよう。


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「正常性バイアス」による判断ミスか?

 夫は、昨日、車のドアに(たぶん)右手中指の爪のあたりを思い切り挟まれて、流血し、爪の下に青黒い内出血ができ、指全体が青黒く腫れた。
 今日になって、手の甲の方まで、内出血した血が落ちてきて、赤紫のような色になってきた。

 しかし、今日は、朝から眼科の受診の日だ。
 病院は小規模デイのすぐ近くなので、朝は小規模デイの送迎車で病院まで送ってもらう。

 午前中、視力検査、眼圧検査、目の写真撮影、一診目の医師の診察を終えたところで、正午前になり、二診目の医師の診察まで、「あと何人?」と受付に訊いたところ、「まだ、前に15~16人待っています」と言われたので、昼食を食べに小規模デイへ。
 夫の昼食は小規模デイで用意してもらい、私は病院のコンビニでお弁当を買って、デイで皆さんと一緒に食べた。

 昼食の際、夫の指の先の方から血がジワジワと出てきていることに気づき、小規模デイのスタッフの看護師さんに見てもらったが、取り敢えず、絆創膏を貼っただけだった。

 その後、もう一度、眼科に戻り、終わった後、貼った絆創膏が赤黒くなって、引き続き出血しているようだったので、ちょっと心配になる。
 眼科のその病院で、診察相談担当の看護師に相談したが、もう既に今日の診察は終わって医師が帰ってしまっているので、近くの整形外科へ行って、取り敢えず骨が折れていないか確認するために、レントゲンを撮ってもらうことをに勧められた。

 でもな~、今日は車椅子を持ってきていないので、近いといっても、夫を歩かせて行くのはムリだし。
 小規模の送迎車で、整形外科まで連れて行ってもらうように頼むこともできるけれども、なんとなく気が引けてしまい、そのまま受診せず。
 眼科受診を終了し、薬局に寄ってから、小規模デイに戻り、それから自宅まで送ってもらった。

 帰宅後、ほっとしたところで、ブログのコメントを見たところ、mikomonaさんから、
爪が傷つくと治りが遅いですし、化膿しないように気を遣いますね。毎日の処置が大変だと思います。」と。
そして、mikomonaさんが指を挟んでケガした時には「全治2ヶ月でした」と。

 え? このケガって、そんなに大変なことなの?
 化膿しないように、毎日の処置が必要? ・・・全治2ヶ月って?

 あれ~? なんか、私、もっと軽く考えていた。
 私、間違っていたんじゃない?
 
 そして何より、夫の指の先から、血がジワジワ出続けて、絆創膏がすっかり赤黒くなっているじゃない。
 普通は、ケガをした翌日にもなっているのだから、出血は固まって止まっているものじゃあないの?
 だんだん、心配になってきた (;゜0゜)

 が、夫は、一日中病院で待たされて続け、疲れて、布団で寝てしまったので、とりあえずは夕食の用意だ。

 夕食を終えてから、夫の指をじっくり見たが、見れば見るほど不安になってきた。((((;´・ω・`)))

 とにかく、これは訪問診療医(夜の当番医)の24時間緊急連絡先へ電話をして、相談してみよう。
 医師に状況を説明すると、夜10時過ぎになるが…と、訪問してくれることになった。

 夜10時をまわった頃、訪問診療医到着。
 赤黒く腫れた指の状態を見た医師は、

 「う~ん、蜂窩織炎(ほうかしきえん)が心配です。
  毎日、消毒しないといけません。
  抗生物質も今からすぐに飲んでください。


 え~、蜂窩織炎? えぇ? そんなに大事だったんだ?
 うわぁ~、ショック。

 消毒処置をしていただき、訪問診療所から自宅に預かっている「緊急用医薬品セット」の中から、医師が抗生物質メイアクトを取り出し、朝昼晩飲むようにと指示あり。
 また、「明日も訪問して、指の状態を見させてもらいます。薬についても、また別途指示を出します」。
 医師に同行して薬剤等を抱えた事務員の方からは「明日の朝9時に、訪問時間の調整の電話を入れます」。

 訪問診療中も、医師の緊急用電話には呼び出しの電話が入っており、インフルエンザの季節ということもあるのかもしれないが、夜間中ずっとこんな感じなのだろうな…
 本当にありがたく、大変なお仕事です。
 こんなにお忙しいのに、私の判断ミスで、昼間に来てもらうことだってできたはずのものを(昨日のケガなのに)、夜間に呼び出してしまった。

 なぜ、夫が指を挟んだ時に、すぐ医師に診てもらおうと思わなかったのか?

 夫が、泣きもしない、痛いとも言わず、平然としていたから・・・ということも、医師に診せるまでもないと判断された一因だろう。(認知症の本人からの訴えがなかったから…というだけで判断してはいけなかった。客観的な傷の状況から判断すべきだった。)

 さらに、小規模デイの中に、看護師資格を持っているスタッフがいるのだが、その判断としては、消毒して、絆創膏を貼って、冷やしておけばよいだろうというものだった。
 私が昼食時にデイに寄ったときに、夫のケガのことを初めて知ったのだが、看護師を含めたスタッフたちからは、「医師に診てもらいましょう」という言葉が出なかったのだ。
 スタッフの誰も騒いでいないし、看護師も居る中での判断なのだから、「病院で診てもらうほどのことではないんだな。」と思うべきだろう・・・と思った。

 でも、これって「多数派同調バイアス」や「正常性バイアス」のひとつではないかな?
 今日、たまたま池上彰の「教科書で学べない災害」をテレビで見ていて、緊急時の避難を遅らせてしまう原因に、このバイアスがあると言っていた。

 「多数派同調バイアス」とは、簡単に言うと、今まで経験したことがない事態が起き、どう対処したらよいか迷ったときに、周囲の人の動きを探りながら同じ行動をとることが安全と考えること。

 「正常性バイアス」とは、これは異常ではなく「まだ正常」という心理が働き、「異常事態発生!」という緊急スイッチが入らない状態、つまり異常をも正常の範囲内ととらえてしまうこと。

 私の心理にも、

 「看護師さんもいるし、他のスタッフも大勢いて、誰も、夫のケガのことを大袈裟に騒いでいる人はいないじゃない?
  だから、夫のケガは大丈夫なんだ。
  絆創膏を貼っておけばよい程度で、たいした傷ではないんだろう。
 もし、私一人が、夫を病院に連れて行きたいなんて言い出したら、
 「何? クレマー? モンスター介護者?」とかって思われてしまうんじゃない?」

 というバイアスが働いていた。

 逆に、もし、私一人だけの時に、夫がケガをしたら、恐らくすぐに病院に連れていくか、訪問診療医に相談して、訪問して診てもらっただろうと思うのだ。

 う~ん、人間の心理って難しい。多数派同調心理って、案外、怖いものですね。

 今回は、mikomonaさんのコメントがあったお陰で、「あれ? もしかしたら、夫のケガに対する私の判断はおかしいのかも?」と我に返えることができました。感謝です!

 今回の出来事が今後の教訓となるように、ここに記録として残しておきます。


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アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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