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スイカ割り

大雨が懸念された日曜日でしたが、台風は過ぎ去り、日差しが戻りました。
雨が降ったら家族会へは行かないつもりだったのですが、予想外に晴れ、夫の体調もまずまずなので、小規模多機能デイの車で送ってもらい、夫を連れて家族会へ参加しました。

家族交流会は「日ごろの疑問に専門家がお答えします」と題して、会の顧問になっている4名(医師2名、作業療法士、研究者)らが、家族から出された疑問点を、それぞれの専門分野の観点から回答していくという企画。
別室で本人のつどいがあり、ご本人たちをボランティアの方々が支えてくださいます。
毎年夏の恒例で、スイカ割りが行われたようです。

夫は耳が聞こえないので、他の方々とのコミュニケーションのため、念のため、小さなホワイトボードとマーカーを持たせました。
ボードに「スイカ割りをやります」と書いて伝えたら、夫は「スイカは大好きなので、スイカを大きく切ってくれるよう希います」と書いたんですよ~と、あとでボランティアの方が教えてくれました。

スイカ割りh30729

写真もいただきました。
写真を見たら、ちゃんと目隠しをして、自分で歩いて、やっているふうなので、ちょっとびっくり。
通常、聞こえる人は、目隠しをして、周りの人の「右だ! 左だ! もっと前!」などと言う声を頼りにスイカを探ってたたき割るのですが、夫は聞こえないから、どうするのかなぁ?と思っていました。
目隠しをして、自分の勘で探り当てる方法だったようです。スイカまでの距離は短かったみたいですからね。
カメラマン氏によると、
「とても勘が良かったです。当たりましたが、割らないで、棒でスイカを撫でていました。」

夫は優しい平和主義者なので、スイカが可哀想で、棒で叩いて割るようなことはしなかった・・・!
と解釈しておきましょう。

終わった後は、サイゼリアに場所を移して、たくさんしゃべり、たくさん食べました。
夜7時半過ぎ、夫を車椅子に乗せて、家まで30~40分ぐらい?
昼間の熱気がもわっと夜の街に残っており、汗びっしょりで家に辿り着きました。

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「大変なことが起きちゃいましたっ!」

尿意がまったくないにもかかわらず、膀胱には大量の尿が溜まっている・・・
ということが判明した父は、7月23日から膀胱にカテーテルを留置することになった。
そのため、尿道カテーテル(とも言う)を着けた父の様子を観察することを目的に、急遽、ショートステイに戻し、その間に、ケアプランの見直し、ケアマネとデイサービスの看護師さんと母と私の4人で打ち合わせの場を持った。

カテーテルを留置した翌週、再び、主治医と面談して、入浴時の注意事項などを聞いてきたのだが、「特別なことは何もない。普通にして良い。」という話だった。
私は、自宅で風呂に入れられるような状態ではなく、週に2回だけ施設で入浴するだけなので、衛生状態があまり良いとは言えないので、お風呂に入れない時は、陰部洗浄のみで良いか?と訊くと、主治医は、「あまりそんなことはする必要がない」というような答えだったのだ。
「でも、父は、もともと慢性腎臓病だし、万一、細菌感染を起こして腎盂炎にでもなったら、腎機能が極端に悪化してしまうのでは?」と訊くと、
「あまり心配する必要はないですね~。カテーテルを留置しないでおいて、膀胱から貯まった尿が腎臓に逆流してしまうほうが、よっぽどリスクが高いですからね。バスタブにも入って良いです。」

こういう趣旨のやりとりが主治医との間であったことをケアマネとデイサービスの看護師に伝えた。
話し合いの結果、週2回利用のデイサービスの時にもシャワー浴をお願いすることになった。
これで、ショートステイ中の3泊の間に2回シャワー浴をし、私が週1回実家を訪ねた時に父のシャワー浴をして、今までは週に2回だけだったのが、5回はシャワー浴ができることになりそうだ。
来週からまた、火曜日から金曜日までは自宅に帰り、在宅中の2日間はデイサービスを利用し、土曜日~月曜日はショートステイに泊まるというパターンでの生活が始まる。

会議が終わりケアマネが帰った後も、私はまだしばらく実家に居たところ、電話のベルが鳴った。
ケアマネからだった。

「実はですね~、大変なことが起きちゃったんです。
 さっき、○○の家(父のショートステイ先)から電話があって・・・」

(スワッ! 父の身に何か起きたか?!)

「9月いっぱいでショートステイ○○の家が閉鎖されることになったんです!」

父の容態が急変したとかではなかったのでほっとしたけれども、
「え~? 閉鎖されるんですか?」

「スタッフに知らされたのも8月1日だそうで・・・」

ケアマネは、父のショートステイを、○○の家でずっと先まで押さえておいたので、あらためて、他にショートステイ先を探さなければならない。

○○の家は、ショートステイ専門の施設で(上の階にはグループホームがある)医療的ケアが必要な利用者を積極的に受け入れ、看護師さんが常駐していて、一人一人の健康状態をかなり細かくチェックして、問題があればすぐにフィードバッグしてくれるところだった。

それに、かなり柔軟に、臨時の利用にも対応できるので、いざというときに頼りできるところだ。
でも、逆に言うと、いつも定員いっぱいになっていないから緊急時にも対応できる・・・ということで、そうしたことが経営を圧迫する原因になっていたのではないかなぁ?
詳しい事情はわからない。
残念だ。
ショートステイのロング利用で、父としても、ようやく馴れてきたところなのに・・・

本当は、看護小規模多機能のような施設を利用できればベストなのだが、父の住んでいる市や近隣の市には看護小規模多機能施設がない。
市内には普通の小規模多機能施設は、あるにはあるが1カ所だけで、場所が自宅からは遠いし、サービス内容(通所の利用開始時間帯が10時30分からと遅い。)についても今ひとつと感じる。隣の市のも数が少なくだいぶ遠い。
それに今担当してもらっているケアマネさんがとても良い方なので、今、ムリをして小規模多機能施設に変更するメリットが感じられない。

先ほど、ケアマネさんから電話があり、10月以降のショートステイ先を一応確保できたとの電話があり・・・が、看護師が常駐しているわけではなく、併設のデイの看護師が必要な時に来て看る・・・というような感じらしく、今までのように細やかに看てくれる体制にはなっていない・・・とのこと。一応、1カ所確保し、他に、もう少し看護体制ができているところが他にないかを当たってみる・・ということになった。

母は
「ショートステイがダメだったら・・・、いいよ。お父さん、うちで引き取るからさ・・・」

「引き取る」って? 今だって、施設に入所しているわけではないよ~。

その母が、まあ、ちょっと、頼りにならないから・・・・
でも、父の在宅生活は、その頼りない母を頼りにせざるを得ないのが、なんとも苦しいところで・・・

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鼻からの胃内視鏡検査

区民健康診査・がん健診を受けてきた。
今年から、胃がん健診の方法が変わり、バリウムを飲む胃部X線検査か、胃内視鏡(胃カメラ)(2年に1回)が選べるようになった。
私は、十二指腸にポリープがあるので、毎年、区民健康診査を受けるのと同時に、医療保険を使って胃カメラで検査をしてきた。
けれども、区民健診で助成を受けて胃カメラで受けられるなら、そのほうが費用が助かる。
ところが、私が毎年区民健診を受けていた病院に問い合わせると、その病院では区民健診を使っての胃カメラ検査はやっていないとのことだった。
同封されていた病院・検査項目一覧表で調べて見ると、区民健診で胃カメラをやるところは限られており、今年は、我が家からは少し離れているけれども、別の内科クリニックで区民健診を受けることにした。
それに、毎年同じ医者に診てもらってきたけれども、違う医者の目で診てもらうのも良いかも知れないとも思った。

予約された日時に出向いた。そのクリニックは初めて行くところだ。
尿検査から始まり、肺のX線、身長、体重(2年前に逆戻りで増えた)、
担当の看護師さんから昨年までの健診をどこで受けたのか? 等と雑談。

「区民健診の胃カメラはやったことがありますか? ゲーゲーなったりします?
 区民健診の胃カメラは、麻酔無しでやるんですよ。」
「え? 麻酔無し? 
 いつも麻酔の注射を打って、気がついた時には終わっているというやり方でしか、やったことがありません。麻酔がなかったら、ゲーゲーなるかもしれません・・・ね?」

そんな話をしている間に、血圧測定・・・

血圧 188/105 

えぇ~  そんなに高いの? 何かの間違いじゃないの?
でも、そういえば、少し頭痛がする。
看護師さんは、血圧計の調子が悪いのかも?と、別の血圧計を持って来て再度測る。

血圧 179/102

この結果にかなり、ビビった 
こんな高い血圧で、麻酔なしで胃カメラやって、ゲーゲーしたら、血圧200超えちゃうかもしれない・・・
それは、看護師も同じだったようで「血圧がこんなに高いと、胃カメラは・・・・。先生に話して、血圧を下げる薬を飲んでもらうかもしれません・・・」

「いや、すみません。保険診療に切り換えて、麻酔をかけてやってください。」とお願いする。

看護師は医師と相談。
十二指腸ポリープもあることがわかっているし、医療保険を使って麻酔をかけてやることになった。

「朝から禁食だけど、水は飲んでいいんですよ。水飲んでないでしょ?
 脱水気味だから、血圧が高いんじゃない?
 点滴で麻酔を入れれば、血圧も下がってくるかもしれないわね。」

脱水気味だと、普通は、血圧は下がるものじゃないかなぁ?と思いながらも黙って聞いていた。
水分が十分だとは言えなかったから。

コップに2杯ほどの水を飲み、しばらく待って、検査室に呼ばれ、ベッドの上に横になって、再度、血圧を測る。

血圧 166/102

何度か測ってみたが、上は160台、下が高くて100を切ることがない。

点滴のルートを確保すると同時に採血をしてから、点滴バッグにつながる。

「うちの病院のは、○○病院のように強い麻酔ではないので・・・」

去年まで受けていた○○病院は、腕の静脈に注射針がプスッと入るやいなや、もう、意識がなくなっているような麻酔(サイレース)だった。

今回は、薬液名を確認はしなかったけれども、ずっと意識は、普通に、あった。
少しぼんやりはしているのかなぁ? というぐらい。
いわゆる安定剤?だったのか。

「口からと鼻からとありますが、どちらにします?」

いつもは口からやっているけれども、何事も経験だし、鼻からのほうが楽だと聞いていたので、鼻からの内視鏡検査でお願いした。

「鼻からやるわけなので、鼻血が出やすくなるので、最初に、鼻に薬を入れます。」

横向きに寝ている下側(左)の鼻から入れることになり、長いノズルのようなものでチュッーと薬を入れられた。鼻の粘膜を保護するようなものか? 薬名は確認できず。

その後、麻酔薬が注入された。たぶん、キシロカイン? 少し苦みがある。

それから、鼻内視鏡と同じ太さのダミーのチューブを、左の鼻の中に入れていき、馴れさせるために少し動かしてみたり・・・
そして、麻酔が効くまで?馴らすため?しばらく、そのチューブを鼻の穴に入れたまま待つ。

なんだか、胸がドキドキと早鐘のように打ってきた。
胸苦しいような感じがする。
大丈夫か? 私? 副作用じゃないよね?
ドキドキドキ・・・緊張して、ドキドキしているの?
息はできる、大丈夫、大丈夫、たぶん、大丈夫・・・ゆっくり、息をする。
そのうち、胸のドキドキもおさまってきた。

「心臓病や緑内障はないですか?」
「え~と、たぶん、今のところ、そう言われたことはないです。」
「じゃあ、胃の動きを押さえて、それから痛みも止める薬を入れま~す。
 ちょっと、心臓がどきどきするかもしれませんね。」

薬が入って、しばらくすると、ホントだ~。心臓の鼓動が早くなってきた。
でも、さっきのほうがドキドキは強かったぐらいだ。
心臓の鼓動はトクトクトクトクと早くなったけれども、まあ、大丈夫そう。
そうか~、この薬はコリン作動薬? 身体を戦闘態勢にしているのだな?
これによって、胃の動きが抑えられ、痛みも感じにくくなるわけだ・・・

それから、医師が登場し、検査本番。

「はい、首と肩の力を抜いて~。
 目は開いててください。目は開いているほうがいいんです。」

目をぎゅっとつぶってしまうほうが、顔の筋肉に力が入ってしまうからかもしれない。

「はい、入りました~。ゆっくり行きますよ~。
 はい、これが喉の奥です・・・咽頭ガンなし、と。
 これが声帯ですね~。
 はい、この後、変な感じがあるかもしれませんが、大丈夫ですよ~」

ぐわぁ~っ
思わず、おぇ~っとなりそう・・・だけど、おぇ~とはならない。
薬で抑えられているからだろう。
泣くつもりは全然ないけれども、自然と目から涙がこぼれる。
食道に入ったのだ。

食道を診て・・・

胃を診て・・・
「胃液がたくさんありますから、胃液を吸い出しますね~。」

胃液じゃなくて、さっき飲んだ水じゃあないかなぁ?
胃液を吸い出すこともできるんだぁ・・・
しばらくすると、胃液が吸い出されたらしい。
胃の中がはっきりとみえるようになった。

その後、
十二指腸に入り、ぷっくりとしたポリープ発見。

「あぁ、これですね。十二指腸ポリープ。
 ガンじゃないと思いますがね。
 ガンだとトゲトゲ(ゴツゴツ?)していることが多いのでね。
 でも、一応、組織を採って検査をしましょう。
 ちょっと、ちくっとしますよ~」

うん? ちょっと、ちくっ・・・とした感じ。

「もう一度、胃に戻りま~す。さっき見えなかった部分を診ます。
 この入り口のところ、ちょっと赤くなって浮腫んでいますね。
 ここも一応、組織を採って検査をしておきましょう。
 はい、ちくっとしますよ~」

うん? ちくっと・・・した感じはある。
モニターが患者側からも見えるように鏡が貼ってある。
つまめるようになっている機械で、ぶすっとつままれた後に、血がふわ~と流れる。
さっき、十二指腸ポリープの組織を採ったときには血は出なかったようだ。見えなかっただけか?

「血は自然に止まりますから・・・」

再び食道へ戻り、食道も問題なし・・・と
あとは、するする戻って来るだけで、入っていく時のような抵抗感はほとんどなし。

終わった後も、残りの点滴を最後まで入れて終わり。
その後、もう一度、血圧を測ったけれども、相変わらず高いまま。
上が160台で、下も100ちょっと。

医師から、2週間分の血圧の薬と、胃が荒れているようなので・・・と総合胃薬を出された。

喉に麻酔がまだ効いている。
話をすると、声が嗄れている。
喉に麻酔がされているので、食事は1時間後にと注意される。
受付のところで、水をゆっくり飲んでみてください。ゆっくりなら飲めるはずです・・・と言われ、水を飲んでみる。

そっっと水を口に含む。ちょろっと飲める感じ。
1口、2口、3口・・・飲んだら、喉の奥に痛みが・・・
気管に水が入ったようだ?
でも、咳が出ない。薬で咳反射(嘔吐反射)が抑えられているからだろう。
嚥下障害があるって、こんな感じなんだろうな。
喉に麻酔がかかっていなければ、咽せて、咳き込むところなのに、咳も出ない・・・
怖くなって、水を飲むのをやめた。
もうしばらくして、麻酔がきれてからにしよう。

トイレに行きたくなって、クリニックのトイレに入った。
ところが、ところが、おしっこが貯まっているようなのに、おしっこが出ない。
どうやら、これもコリン作動薬の影響らしい。
身体はまだ戦闘モードのままだから、「おしっこなんて、してる場合じゃないでしょ!」というわけだ。ま、これも、もう少ししたら出るようになるだろう。

「鼻血が出やすくなっているので、今日一日、鼻をかまないように・・・鼻はぬぐう程度にしてください。」と注意された。

胃カメラを入れた、左の鼻の穴から喉へと繋がるあたりに、少し痛いような感じが終日あった。
喉の声の嗄れたような感じもちょっと残っていたが、いずれも翌日にはいつも通りに戻った。

今回、処方された薬は以下のとおり。

血圧の薬
 アジルバ錠20  一日1回 夕食後に服用
 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)。
 血圧を上昇させるホルモンであるアンジオテンシンⅡの働きを阻害する。
     
胃の薬  
 テプレノンカプセル 1日3回 毎食後服用
 胃粘液分泌を増加させ、胃粘膜の保護や修復を助ける。
 通常、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善および胃潰瘍の治療に用いられる。


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発達障害? 軽度認知障害(MCI)?

先週の金曜日は、夫を小規模多機能に宿泊させて、私は実家に泊まった。
父がショートステイから火曜日に自宅に戻っている。
毎週金曜日に私が必ずやるべきことは・・・

1.翌週自宅で服用する薬を「お薬カレンダー」に配薬
2.ショートステイへ行くための荷造り、持ち物リスト・連絡票の作成
3.父のシャワー浴、爪切り、髭剃り・・・等
4.水分補給用のゼリー等の残数チェック、注文等

一泊している間に、母のあれこれが気になった。

1.慢性腎臓病を患う父のための「低タンパクおかずセット」冷凍品を定期的に通販で購入しているもので、一度にまとめて14食分届く。届いたら冷凍室に入れて保管しなければならない。ところが、冷蔵庫を開けてみたら、一部が冷蔵室に入っていた。
 母は「大丈夫よ~」と言うが、全然、大丈夫でないよ~。

 冷凍室に入りきるのか、心配していたのだが・・・冷凍室を整理すれば、入らないことはない。
 けれども、使い切るまで時間がかかりそうなので、次回の購入時期を後ろにずらした。
 「冷凍おかず」の残数も毎週チェックする必要があるなあ。

2.父のショートステイ用の鞄を開けると、「未洗濯」と札のついている衣類が袋の中に詰め込まれたままだった。火曜日にショートステイから帰ってきて以来、そのままになっていた。
 母は「向こうで洗濯してくれるんだと思ってたわ~」

 いやいや、今までだって、ショートから帰ってきたら、持ち帰った衣類を、母自身で洗濯していたはず。今回は、父が帰って来たことのほうに気が行って、鞄の中のものを取り出すのを忘れたのか。

 今後、父が火曜日にショートから帰ってきたら、母に電話で声かけをしよう。
「ショートからの連絡票の確認をして。最終排便日はいつだったのか?
 それから、鞄から衣類を取り出して、洗濯をしてね。」と。

3.土曜日の昼に、サークルでお世話になった方が亡くなられて、サークルの仲間と一緒に、その方のご自宅へ弔問に行くことになった・・・と木曜日に母から電話で聞いていた。
 父は土曜日の午後1時にショートステイの迎えが来る予定だが、「私が居るから大丈夫だよ。弔問に行ってきて。」と言っておいた。
 土曜日の朝、母は朝から、弔問用の喪服やバッグや靴、ストッキングなどを用意していた。
 そして、朝10時半にはすっかり服を着て「早めに行くわ」と、出掛けようとする。
「え? ちょっと待って。何時の約束なの?」
「え~と、11時半・・・」
「まだ1時間もあるよ。○○さんの家は、どこにあるの?」
「すぐ近くよ。(同じ町内会)」
「だって、ご自宅にお伺いするのでしょう? この暑い中、外で待っているわけ?」
「大丈夫よ。マンションの中に入って待つから。」
「この暑いのに、座る所もないのに、そこで1時間もずっと立って待っているの? とんでもないわ!」
「だって、家が近いのに、遅れていったら悪いから・・・」
「みんなとは何時に行くという約束をしているの?」
「・・・・」
 どうやら、約束の時間が何時だったのか?自信がなくて、早めに行こうとしているということが分かった。
 他の人たちは、サークルが終わってから、その足で弔問へ行くことになっているらしい。
「お母さん、サークルは12時までなんでしょう?
 サークルが終わってから、みんなで行くんでしょう?」
「いつも11時半頃には終えるのよ。」
「じゃあ、11時半以降なんじゃないの? 電話をして、時間を確認したらいいじゃない?」
「だって、みんなサークルに出掛けているから、自宅に電話をしても出ないわよ。」
「じゃあ、サークルの会場に電話をすればいいじゃない?」

と、会場に電話をかけさせ、サークルのメンバーを呼び出して、時間を確認。
弔問に行く約束の時間は、12時半 だった。
みんなは、サークルが終わってから12時頃に出るという。

もし、10時半に家を出ていたら・・・
12時半まで2時間も、猛暑の中を、
外で、喪服で、立ち続けて待つことになっていたよ~。゚(゚´Д`゚)゚。。

母は電話で確認ができて、やっと落ち着きを取り戻した。
そして、あらためてカレンダーを見て、

「あら? ここに12時半と書いてあったわ~ (´∀`*;)ゞ
 12時半なんて、へんな時間よねぇ?
 お昼が出るのかしら?」

「お昼、出るわけないよ。
 お昼なんて、もらっちゃいけないし。
 10人で行くんだから、ご迷惑だから、お線香をあげたら、すぐに帰ってくるのよ!」

母は、サークルの仲間から聞いた12時半という時間が、昼時にかかるし、おかしいわね?という思いがあったのだろう。
だから、12時半というのは聞き間違いで、もっと早い時間なのではないか?
と思い、
午前11時半かな? いやいや、もっと早い時間なのかも? 
と、あれこれ想像を巡らせ、午前10時半に出ようとするに至ったようだ。

記憶が曖昧で自信がないので、早く出掛けることによって失敗しないように・・・という殊勝な考えなのだろうが、この猛暑の中で外で立って待ち続けるなんて、熱中症になってしまうわ~。
ちょっと電話をして、確認をすれば、それで解決できるのに、そのことに思い至らないのが、ねぇ。
もし、私が泊まっていなかったら、母はやっぱり2時間、猛暑の中、外で待ち続けたのかも・・・

母は12時15分ぐらいに歩いて出掛け、12時45分ぐらいには家に帰って来た。
6畳ほどのお部屋に10人も行ったものだから、座ることもできず、立ったままで、すぐにお邪魔したようだ。

その他、いろいろなことが行き届かない母。
 包丁を使おうとしたら、包丁もまな板も、十分に洗えていなくて、前に切った食材が付いているし、食器棚から取り出した食器も同じく、洗い直さないと使えない。
 しょっちゅう、あれがない、これがない、と探し回っている母。
 この間は、あらたに行く事になった半日デイサービス(スポーツクラブ経営のマシンなどを使った体操をする)の契約の際、利用料引き落としのための手続きで、通帳が見当たらず、探し回っていた。
 まあ、こうしたことは、母の場合、以前からそうだったからなぁ。
 部屋も、私が子どもの頃から、家の中はいつも衣類が山のように積まれて散らかしっぱなしだったし・・・もしかして、母って、片付けられない発達障害なのかも?
 発達障害と認知症の境目、グレーゾーンかなあ?

でも、そんな母でも、母がいなければ、父は自宅に戻ることはできない。
なんとか、声かけをしながら、もうちょっと頑張ってもらおう。


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父の現状について

父は膀胱留置カテーテル(バルーンカテーテル、尿道カテーテルとも言う)が身体に付いている状態にだいぶ馴れてきたようで、付いたばかりの頃、気にして触ったりしていたのだが、そういうことはしなくなった。

膀胱にカテーテルを入れて、バルーンを膨らませてカテーテルが抜けないようにしてあり、膀胱から尿を尿バッグに排出させているので、おしっこをするためにトイレに通う必要はない。

(ちなみに、以前、夫が尿道カテーテルを着けられた時は、尿意がなくならず、尿意を催すと、トイレに行こうとするのを、なだめるのが大変だったが、父の場合は、そもそも尿意がなくなってしまって、膀胱に大量に貯まったおしっこを排出できなくなりカテーテルを着けることになった。)

父には尿失禁の心配はなくなった。
今までリハパンにパッドを重ねて使っていたが、現在はリハパンだけになった。

いっそのこと布パンツにすることができるのではないか?と思ったが、ここ最近、デイサービスで便失禁をしてしまったことが2回あり。
自宅では、「大きいのがしたくなった」とトイレに行き、ちゃんとトイレで排便できているのに、なぜデイサービスでは便失禁になってしまうのか?
スタッフが忙しくて、トイレへの誘導ができていないのか? 
あるいは、父がトイレに行きたいと言えていないのか?
あるいは、お腹がゆるくて間に合わないのか?
デイサービスの主任には、「自宅ではいつもちゃんとトイレで排便していますが・・・?」と伝えてはいる。
・・・まあ、そんなわけで、便失禁の可能性があるので、リハパンは継続中。

父はいつもお尻が「かゆい、かゆい」と言ってお尻をボリボリ掻くので、リハパンだけにしたら少しはマシになるかもしれない。

これで夜間に、おしっこのためにトイレに起きることはないはず・・・
けれども、私が泊まった夜は、夜中の1時に、父が起きてベッドに腰掛けているのに気づいた。
私が父のベッドの足下に布団を敷いて寝ているので、歩き始めないで座っていたのかもしれない。
「お父さん、どうしたの?」
「大きいのがしたいんだよ・・・」
「え~? ほんと? 今、夜中だよ~」
と言いながらも、一応、父をトイレに連れて行く。
トイレに座らせると、プ~とおならが・・・
排便ありました。
ベッドに戻って寝かせて・・・
また午前1時半頃、ふと気がつくと、父がまたベッドに腰掛けていた。
「お父さん?」
「○美よぉ、大きいのがしたいんだよ・・・」
「え? また? さっきしたんだよ? また出るの?」
また父をトイレに連れて行く。
トイレに座った父は、座ったまま頭をたれて寝ているかのよう。
「お父さん、お父さん! 大きいの出るの?」
「う~ん、出そうな感じがする。」
「でも、出ないでしょう? あんまり頑張らなくてもいいよ。
 あんまり頑張っていきみ過ぎると、腸が出てきちゃうよ。
 (父は本当に直腸が肛門まで出てきてしまうのだ。)
 また、朝、すればいいよ~。」
となだめて、ベッドに戻る。

なんで夜中に排便するかなぁ?
父の場合、結構、夜中に便意を催すことが多いのだ。
これはどうしたわけだろう? 
せっかくおしっこのためにトイレに行く必要がなくなったのに、夜中に便意をもよおして何度もトイレに行くようでは、そのたびに起きなければならない母が大変だ。

それから、今回の泊まりで気づいたこと。
父も、また、睡眠時無呼吸症候群だった!
睡眠時無呼吸症候群の夫と、父は似たようなタイプの無呼吸と思われる。
それほど大きないびきをかくわけではないのだが、
スー、スー、スー、スッ・・・・・・・・・・・・・・・・呼吸が止まる
・・・・カッ!(呼吸再開)、はぁはぁはぁ、はぁ~
の繰り返し。

父も睡眠時無呼吸症候群の治療をしたほうがよいのだろう・・・
けれども、ハードルが高い。
睡眠時無呼吸症候群は服薬治療というものはない。
CPAPとかASVという呼吸器を使う必要があるのだが、認知症の人がこの治療をしようと思うと、介護者の側の負担も大きい。
父の場合は、膀胱留置カテーテルに加えて、寝る時にもし呼吸器の機械をつけてとなると、母には大きな負担となる。認知症の父は自分で呼吸器を付けることはできないし、母も、ただでさえ機械の操作を苦手としていて、しかも初期認知機能障害もあり。
また、治療をするためには、入院しての無呼吸の検査も必要だし、原則、月に一度の通院が必要となる(ここの部分は私が担当せねばならないだろう)。
現実的には、このまま治療せずに行かざるをえない。

慢性腎臓病の進行を遅らせるために、低タンパク食にしなければならないのも、悩みの種だ。
タンパク質って、肉や魚や卵だけではく、普通のご飯やパンやうどんや蕎麦にも入っているし・・・
しかも、カリウムも制限しなければならないので、野菜や海草類も摂りすぎてはいけないし・・・
他方で、便秘気味なのだ。便秘解消に良さそうなものでも、摂りすぎてはいけない。
あれこれ考えると、もう、食べられるものがない!
何を食べたらよいのか、わから~ん!

食欲があまりない父。
なんとか食べてもらいたいのだ。
低タンパクおかずセットには、あまり食指が動かない父。
そこで、禁断の(?)鰻だ!
鰻の長焼き(半身)を買ってきて、父母と私と3人で分ける。
テレビでやっていたように、ウナギの上に乗っている甘いタレを水で洗い流してから、
アルミホイルに載せて軽く焼き、小さく切ってご飯に混ぜる。
錦糸玉子と紫蘇の葉と茗荷と胡麻を混ぜ入れる。
父はこれをよく食べてくれた。
娘が来ているハレの日のご飯だもの、
ちょっとぐらいはいいよね!

ところが、翌朝、父が「鰻はいつ来るんだ?」と。
「えぇ? 鰻は昨日食べたじゃない? 今日はないよ。」
またしばらくして、「鰻はいつ来るんだ?」と。
あぁ、もう、いいわ。
食べられる時に食べなくて、どうする?
食べられる時に、鰻を食べさせてやろう!
・・・と昼ご飯に、鰻重を注文することにした。
と言っても、例のデリバリー釜飯屋の鰻重だけど・・・
父はこの鰻重も完食。
好物は食べられるのね・・・

鰻重を食べてから、午後1時に、お迎えの車が来て、父はショートステイへ行った。
まあ、たぶん、夜ご飯は、食欲がなくて、あまり食べられないのだろう。
これで三食しっかりと量を食べるのだとしたら、タンパク質オーバーだけれども、全体の食べる量が少なければ、それほどタンパク質オーバーにはならないのではないかな?(私の希望的観測デス)

腎機能の低下を緩やかにするために低タンパク食を厳しくすると、食事がおいしくないのか、食欲不振になってしまう父。
どのあたりでバランスをとるのか、難しいところだなぁ。

先日の父の腎機能の数値 eGFR は 19。腎機能は高度低下状態だ。
eGFRが15未満になると、人工透析を考えなければならない。
父は、ご飯を食べる時とトイレに行く時以外は、ほとんど傾眠している。
こうした傾眠や食欲不振、身体がかゆい・・・といった父の症状は、腎機能の悪化による尿毒症の症状が出ているのかもしれない。

こんな本を買った。↓
『高齢者ケアと人工透析を考える
   本人・家族のための意思決定プロセスノート』

   

 第1章 透析療法が必要といわれたとき考えたいこと
 第2章 腎臓の機能を保護するための生活と治療
 第3章 腎不全の治療選択について理解しましょう
 第4章 慢性腎臓病の方の人生の最終段階のケア

本人と家族で話し合いながら、記入していけるようになっている。
意思決定プロセスノート記入例も載っていて、参考になる。
私の父についても、そろそろ、このテーマを家族で話し合おうと思う。

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羽衣をかけられた人

最近、夫はトイレに頻繁に行く。
1時間に1回は行っている。
トイレに行くというので、
慌ててトイレへ 頑張って 座らせる。
(トイレの座り方が分からず、座らせるのが大変なのだ)
やっとのことで座らせると、
既にパッドにたっぷりと出ている。
パッドはまだ温かい。
まだ出たばかりだな~、と思って、
新しいパッドに取り替えて、リハパンを上げる。
やれやれ、とばかりに、トイレから出てきて、
その途端に、
「おしっこしたくなった」・・・
さっきのパッドのあれは、以前にしたものだったのか~?!
「今さっき、トイレに座っていたじゃない。
 なんで、さっき、おしっこしないの?!」
と言いながら、リハパンを下ろしてパッドを見ると、
さっき替えたばかりの新しいパッドに
いっぱいおしっこが出てる~
 あぁっ!! 
  もう~、ばっかぁ~~ o(`ω´ )o 
   なんでなんだよ~

そんなふうなことで、心がささくれだった時、
聴きたい曲・・・

「いのちの記憶」
かぐや姫は、羽衣をかけられて、この世での記憶をすべてなくし、月へ帰っていく。
お迎えがこなくても、天から落ちてきた羽衣を、拾って、かけてしまう人もいる。
夫も、どうやら、その一人らしい。
でも、でも・・・いのちの記憶は残っているよ。



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ひまわりの家の輪舞曲(ロンド)

夫がデイサービスから帰ってくると、
たいてい喉に痰が絡んでいる。
たぶん、食事の時に、いくらか誤嚥をして、
それが痰になってあがってくるのだと思う。

痰が絡んでいても、夫にはその自覚がない。
たぶん、聞こえないから・・・という要素が大きいかなぁ?
喉に痰が絡んだ音がするから、今、強く咳をすれば、
痰を吐き出せる・・・

そこのところが、夫にはよくわからないところで、
私が一所懸命「はい、ごほん!と咳して~」と言ってみたところで、
夫の耳には何も届かず、咳をするということがわからない。
自然に、咳の反射が出る時はできるけれども、
意識的に咳をすることができない。

ガラガラいう喉の音が聞こえるのに、
夫はなかなか吐き出せないので、
側にいて、じれったいったらありゃしない。

それでも、自宅に居る時は、私が努めて、
夫に咳をさせようと、
ティシューを渡し、「ゴホン!」と、真似をさせてみたり、
うがいをさせてみたり、
アカペラという痰を排出しやすくさせる器具を使ったりして、
痰を出すように促す。

でも、デイサービスでは、
「痰が絡んでいるから、痰を出すように促す」
なんてことまでは、やってくれない。
短い間だけならいいけれども、
宿泊を伴うときのような長時間にわたる時は、
この点が心配の種なんだなぁ。

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆

さて、今日もまた、ジブリの歌を・・・
2008年に公開された映画「崖の上のポニョ」
10年前なんですね。
これ、夫と一緒に見に行ったと思う。
日本の映画だから、日本語字幕が付く日程に合わせて
映画館は有楽町のマリオンだったか、日比谷だったか?

この映画の中の
デイサービス「ひまわりの家」の場面のためにつくられた曲だけど、
実際の映画には挿入されることはなかった曲。

うちは、夫が耳が聞こえないので、
私一人が音楽を楽しんでいると、
なんだか悪いような気がしてしまうのだけれども。
最近は、歌詞を手話に換えて、
メロディーに合わせて、
夫の前で、テキトーに踊ったり(!)している。
見ているのは、夫と猫2匹だけだから、
いいんです。

「ひまわりの家の輪舞曲(ロンド)」

  私の好きな「いのり・はなみ」バージョンで・・・




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見えない眼に見えるもの

10年以上、夫が通院してきた大学病院の眼科の主治医に、
「今後は、お近くの眼科医で診てもらうようにしてはどうでしょう・・・」
と言われた。
「いえ、私たちは構わないんですよ。
 でも、今日のように長時間待っていただいても、結局、検査もできないようなら・・・」
そうなのだ。
大学病院の眼科で、定期的に夫は目の検査をしてきた。
しかし、現在はどの検査もできなくなってしまった。

視力検査はかろうじてできる。
右眼が、もう、ほとんど見えない。
10センチぐらい近づければ、なんとか C の空いている方向がわかる。
しかし、30センチ離すと、どこに対象物があるのかもわからないようで、目が宙を泳いでしまう。
右眼の視力は0.03だとか書かれていたようだが・・・
私も両目とも悪くて、とりわけ右眼の視力は0.02だけれども、全体がぼやけてしまっていても、見るべき対象物がどこにあるかは分かる。
しかし、夫の場合は、右眼では見るべきものがどこにあるのかを見つけられない。
左眼だと、右眼の時とは違って、ちゃんと反応して、C の空いている方向を指し示すので、認知症によって視力検査の意味が理解できないのではないことが分かる。
想像するに、右眼は視野が極端に狭くなっているのではないかと思う。
だから、視野が狭すぎて、見るべき対象物を見つけ出すことができない。
見えないので、目がとろ~んとなってしまい、しまいには目をつぶってしまう。

眼圧を測る検査(空気が瞳に当てて測るタイプ)や、その他、眼底の網膜や視神経の状態を写真に撮る検査は、目を開けて、定められた一点を見続けることができない(耳が聞こえないから、見続けるように言葉で促すこともできない)、瞼が瞳にかかってしまうので、瞼を検査技師が指で押し上げなければならないのだが、触られるのもイヤ。目に光を入れられるのもまぶしくてイヤで、検査台から顔を外してしまう。ムリヤリ押さえつけると、泣き出してしまう。
午前10時の予約で、9時半には入って、いろいろ検査をやって、何の成果も得られず、主治医の最終診察時間が午後1時半。
4時間もかけて、あれこれ検査を試みても、結局、たいして何もわからないのなら・・・ね?

ただ、主治医が言うには、眼科医には定期的に眼を診てもらって、新生血管が出てきていないか等を確認したほうがいい。
いろいろな機械を使った検査はどうせできないのだから、自宅近くの(待たされない)眼科医で診てもらう方が楽ではないかという意味なのだ。
私が、何とも返答をしないでいたら、「まあ、一応、12月に予約は入れておきますが・・・」と。

返答をしなかったのは、反対しているわけではない。
それが現実的な対応なのだと思う。
それに、今まで長時間待たされても、頑張って通院してきたのは、白内障手術を全身麻酔でやる可能性があったからだけれども、夫の右眼が見えなくなった原因は、おそらく白内障ではない。
主治医が言うには、右眼のほうが左眼よりも確かに白内障は進んでいるが、これほどの視力に差が出るほど白内障が進行しているわけではないというのだ。
白内障の手術をしても、右眼が今よりも見えるようになる保証がない。
そうであれば、敢えて、全身麻酔のリスクをおかしてまで手術を決断することはできない。
となれば、大学病院の眼科にムリに通院し続ける理由がなくなったということだ。

夫は耳がまったく聞こえないから、眼は外界から情報を得るための大事な窓だ。
その右眼がほとんど見えなくなってしまった。

手を洗わせようと、洗面所に夫を連れて行き、水道の蛇口をひねって水を出しても、夫はぼ~っとしている。
夫の手を、蛇口の下に持って行き、水に触らせると、そこで初めて「あっ、水が出ている!」と驚いたような顔をする。
夫の眼には、白い洗面台と蛇口から流れ出る水は一体化してしまって、見えないらしい。
もし、耳が聞こえていたら、耳で「あっ、水が出ている!」と分かるのだろうが。

夫の眼はよく見えないので、そこにないものを、あるもののように見る。
「そこに居るのは誰?」と、誰も居ないところを指さす。
「そこに猫が居る!」と、猫の居ないところを指さす。
「雪が降っている」と、この猛暑の8月に言う。
「川が流れている」と、室内で言う。
夫の眼は、空間に見えるぼんやりとした色や形から判断して、それが何かだと判別する。
もし、認知症がなければ、仮に、よく見えない眼にそれが雪であるかのように見えたとしても、
「今は暑い夏だし、しかも家の中に居るから、雪であるわけがないよなぁ?
 では、何かなぁ?」
と、自分の眼に見えたものが、現実にはあり得ないはずだから、自分の見間違いだろうと訂正するのだろうが、夫にはそういう訂正機能が働かずに混乱する。

「雪じゃないよ。もっと近づいて見てごらん」とか、
夫が、猫だと指さす方向にある、黒っぽい服だとか、丸い物だとかを私が手にとって、「これのこと?」と夫の近くに持っていくと、「あれ?」
「見間違いだったね?」

こういうのを幻視というのだろうか?
何にもないわけじゃない。
何かはある。その色や形が、眼や脳できちんと捕らえられなくて、ぼんやりしているのを、自分の頭の中で、それに近い、別の物だと認識しているだけ。
だから、ちゃんと見えるような場所まで近づいたり、近くに持ってきて見せれば、「見間違いだった」と訂正がきく。
厳密に言うと、こういうのは「幻視」とは言わないんじゃないかな?


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Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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