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我が家の流行語大賞 → 「安心して下さい・・・」

 2015年の新語・流行語のトップ10の中に
「安心して下さい、穿いてますよ」が入ったとか・・・
 実は、テレビで発表を見るまで、
 この芸人、このフレーズ、まったく知りませんでした f^^*)

 が、今年、我が家でもこの「安心して下さい」を
何度言ってきたことか・・・

 安心して下さい、ここはあなたの家ですよ

 昨日は、友人2人が来宅し、趣味の会の打ち合わせ。
 夫も最初は一緒に席についていましたが、
会の運営話など、聞いていても、おもしろくもないでしょう。

突然、夫の頭がうしろにそっくり返り、
   口を開けて爆睡。
初めて見る人は、「意識喪失?!」と
びっくりしてしまうのですが、
いつものこと。

 そっと夫を起こして、
「もう、上(3階)で寝ていいよ。布団敷いてあるから」

 友人たちも、
「どうぞ、どうぞ、遠慮しないで、休んでください」

 夫、
「そう? じゃあ、失礼して、休ませてもらいます」

 こうして夫は3階へ上がり布団にもぐり込んだ。

 1時間ほどすると、夫が2階のリビングへ下りてきた。
 トイレをもよおしたようだ。

 夫は、友人たちに会釈して、
「すみません。お手洗い貸してもらいます」と。

 そして、トイレから出てくると、
「まだ眠いので、もう少し休ませてもらいます」と言う。

 自分の家に居るとは思っていない感じですね。

 私は夫が階段を上るのを後ろから支えて一緒に3階へ行き、
夫を布団に寝かせて、

「大丈夫よ。
 安心して下さい。
 ここはあなたの家ですよ
 ここはあなたと私の家なのよ。
 今、2階は、●●会の打ち合わせのために
   場所を貸しているだけなの。
 だから、安心して下さい」

 夫は、そうか~。そうだったか~という表情。

 けれども、その後、夫は何度も、
 2階のリビングに下りてきては、
 友人たちに会釈をし、そして3階へ戻る。

 そのたびに、私も3階へ一緒について行き、
「安心して下さい。ここはあなたの家ですよ。
 打ち合わせが終わったら、皆帰るからね。」

夫には、今、自分が居るところが、
自分の家ではない別のところ・・・
昔の職場(学校)だったり、
旅行先のホテルだったりする。

「ここで夜ご飯、食べられるの?」
「ここで、私がご飯をつくって、あなたと二人で食べるよ。」

「今日はここに泊まるの?」
「ここはあなたの家だからね。
安心して下さい。
 毎日ここでくらしているのよ。」

 今年の我が家の「流行語大賞」決定! 

 安心して下さい。ここはあなたの家ですよ。

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「暗くて道が分からないから、明日にします」

いつも朝寝坊の夫。
今日は午前9時50分に小規模のデイサービスのお迎えの車が来る。
午前9時をまわったところで、さすがに起こさねば…と3階へ上がる。
布団の中で夫は目を開いていた。
私の顔を見ると、

 「あ~、良かった。居たんだ~。
  おばあさんの植木が見えないから、
  (ここが)どこかな?と思っていたんだ」


 「おばあさんの植木」というのは、
昭和20年3月10日の大空襲で消失してしまった
自宅2階の表通りに面した窓辺で、
夫の祖母が鉢植えを丹精して作っていた、
そのことを指して言っているようだった。
 この10月に、夫の妹と弟に会いに仙台まで行った時に、
2歳下の妹と夫が、空襲で焼失してしまった自宅の間取り図を、
二人で思い出しながら描いていた。
 その図に、この2階の窓辺の鉢植えが描かれており、
夫の部屋はその隣に描かれていた。
 子どもの頃、朝、目を覚まして、ぐるりと見渡すと、
「おばあさんの植木」がすぐに目に入ったのだろうな。

 夫は朝から見当識障害はひどかったが、
どういうわけか機嫌はとても良く、
「箸が転んでもおかしい」かのように、
ケラケラ笑う。
 ちょっと笑い過ぎ・・・
「大丈夫か?」と心配になる。
 でも、同じ「せん妄」なら、
陽気なほうがいいな。

 午前中、私は体操教室へ。
 夫は、小規模多機能のデイサービスへ。
 昼に夫を迎えに行き、一緒に小規模で昼食
(夫はデイの昼食、私は自分で作ったお弁当)を
食べてから、夫とともに車で自宅まで送ってもらった。

 その後、夫は、1時間ぐらい昼寝。
 私は掃除や整理、事務作業などをボチボチ。
 夫が起きてきて、私の作業を見ている。
 そしてご飯の心配。
 「夜ご飯はどうするの?」
 「もう少ししたら作り始めるね。」

 夜ご飯が済み、しばらくすると、

「長い間お世話になりまして、ありがとう。
 両親や妹弟が居る家に帰りますので・・・。
 また、会いに来ますから。」


 ああ、またか・・・

「お父さんやお母さんは亡くなっているのよ。
 それに妹や弟だって、みんな結婚して、
 家から出て行って、いないよ。
 実家のあったところには、
 ●子さん(末妹)が済んでいるけど、
 家全体をリフォームして、
 以前の家とは全然変わってしまっているし、
 あなたの部屋なんか、もうないよ。
 あそこに行っても、あなたの居場所はないよ」

 「それはわかっているけど…
  何とかなります。」


 まるで、私が、夫を引き留めたくて、
でまかせを言っている、とでもいうようなお答え。

 だいたい「せん妄」になっている時は、
いつもと目つきが違うので、すぐに分かる。
 思い詰めたような、ちょっと暗い目つきをしている。
 私が一所懸命に笑いかけても、
一歩ひいたように他人行儀で、親しく乗ってこない。

 「これはせん妄の始まりだぁ!」と、
急いで、抑肝散をいちごチョコ味の服薬ゼリーに溶かす。

 「はい、これ」と言って、差し出すと、夫は
 「要らないよ。キミ食べれば」と言う。
 「いやいや、いつも食べているじゃない」と
 もう一度渡すと、素直に食べてくれた。

 しかし、何を言っても、今日は出掛けるという決意が固く、

また、会いに来るから

 と言って、出て行こうとする。

 私は、「知らない!」プイッとそっぽを向いたが、
夫は1階への階段を下りていき、ついに玄関ドアを開けた (;゜0゜)

 夫が出て行きたくならないように、鞄は隠しておいたのだが、
鞄も(お金なども)何も持たずに・・・
 夫の靴は玄関の靴箱に入れておいたので、
 夫は、玄関に出ていたサンダルを履いて
玄関の外へ向かって歩き出した。
 時刻は夜8時をまわったところ。

 足下のおぼつかない夫が、
サンダル履きで傘もささずに・・・

転倒でもしたら大変~ 。゚(゚´Д`゚)゚。 
あわてて、夫の後ろから長傘をさしかけ、
転倒しないように上着を後ろからそっと掴んで
夫の後ろについて出る。

 自宅敷地と道路の境目あたりで、
傘を差しながら、そっと夫の腕を組んだ。
 夫は、暗い道の向こうの方を見る。
 タクシーのヘッドライトが光って近づいてきた。

 もし、タクシーに乗ろうとしたら、どうしよう~
 ケータイもお財布を持ってきていないし(夫も私も)。

 だが、タクシーはお客さんを降ろして、
向こう側に走り去ってしまった。
 ホッ、良かった~ (* ´ ▽ ` *)

 夫は暗い道の向こう側に目をこらしている。
 私は、夫の腕を組んだまま。

 「行かないで、ここに居てね」と懇願する私の顔を見て、
 夫は、クスッと笑って、
 「カワイイ 」 とのたもうた。

 あっ、笑ったから、大丈夫かな?
 案の定、その後、夫は、

  「もう暗くて、道が分からないし、
   行くのは明日にしようと思います。
  明るくなれば、誰かに訊いて道も分かると思うし。」


 夫は、自分で「今日は行かない」と決断してくれました \(^o^)/

 何とか、今日も無事乗り切れました。

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5年前の京都旅行の写真に涙 。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。

 今日は雨だったので、終日、夫と家に閉じこもり。
我が家の猫、モカとミルクと一緒にゴロゴロ。

H27-12-4モカミルク

 不思議と、今日は夫の「せん妄」は出ずに、落ち着いていた。
 どういう時に「せん妄」が出て、
 どういう時に「せん妄」が出ないのか、
 いろいろ考えてみるのだが、
 まったく分からない。

 夫の幼馴染みのTさん夫婦が10月下旬に
介護付き有料老人ホームに入った。→(そのブログ記事
 妻のY子さんは、現在、抗がん剤治療を受け、闘病中。
 Tさんは、我が夫と同じ頃、認知症を発症。
 うちの夫よりは、まだ、Tさんの見当識障害は軽いみたいだが、
新しい環境に移り、頼りの妻Y子さんが副作用で苦しんでいるという状況で、
Tさんは不安にかられていないだろうか?
 あれこれ案じられる。

 5年ぐらい前に、Tさんと私たち夫婦は3人で、
2泊3日の京都旅行をした。
 車椅子のY子さんは、夫のTさんと24時間一緒にいて、
少し息抜きが必要だったため、私が、
夫とTさん二人の見守りでの旅行となった。
 その時に撮った写真をまだ整理していなかった。
 焼き増しして、アルバムを作り、
 Tさん夫婦に送ってあげようと思いついた。
 
 仁和寺の二王門左右の金剛力士像の前で、
二人それぞれ「阿(あ)」「吽(うん)」のポーズ。
 高雄のもじぢ家本館の貸し切り風呂に浸かっている二人。
神護寺で厄除けの「かわらけ投げ」は、二人同じポーズで投げている。
神護寺の長い石段を二人でサクサク登っている写真も…
 こんなに歩けたんだなあ~
 夫とTさん、二人で楽しいやりとりをしている写真が、
沢山ある!
 こんな時があったんだなあ~と、
   何だか泣けてきた  。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。

 Tさん、Y子さん、どうしているかな。
 会いたいよ~


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映画『ゆめのほとり -認知症グループホーム 福寿荘-』

 昨日までの雨が止み、きれいに晴れ上がったので、
夫を車椅子に乗せて出掛けた。
 いつものバスに乗るためにバス停で待っていると、バスが来た。
 おや? 同じ方向へ行くバスが続けて2台連なって来ている。
 本数の多いバス路線だと、前のバスが何らかの理由で遅れると、後のバスが追いついてしまうことがある。
 1台目のバスに合図して乗ろうとすると、運転手さんが下りてきて、
「こちらのバスには既に車椅子の方がひとり乗っているので、後ろのバスの方に乗ってもらえますか?」
 車内に車椅子の方が見えた。
「もちろん、いいですよ。」
 バスから下りてきた運転手さんが、わざわざ、後ろのバスの運転手さんのところまで行って、私たちをこちらに乗せてくれるようにと声をかけてくれた。
 後ろのバスの運転手さんが、2つの座席を折り畳んで、車椅子用のスペースを作ってから、降車ドアにスロープを渡して、私たちを乗せてくれた。
 そして、折り畳んだ座席のところに取り付けられている黒いマジックテープ付きのバンドを夫の車椅子のフレームに巻き付けて固定した。
 2つ分の座席を折り畳んでいるので、夫の小さな車椅子だと、後ろにかなりスペースが余る。
 車内が混んでいる時は、そのまま夫の車椅子の後ろあたりに立つのだが、今日はバス2台が連なっていたせいか、車内は比較的空いていて、車椅子の前の席が空いていたので、夫に「右側についてた手すりに掴まっているよう」言って、私は前を向いて夫を背にして座った。
 バスが発車してしばらくすると、

  ズサッ

 と音がした。振り返ってみると・・・

  ∑q|゚Д゚|pワァ~!!

 夫が、車椅子ごと、後ろにひっくり返りそうになっている!


 かろうじて、車椅子のフレームをマジックテープ付きのバンドで固定していたので、転倒せずにいた。

 周りの乗客も、ワァ~!っとびっくりして、助けようと、思わず立ち上がっていた。

 私は、慌てて、持ち上がってしまった車椅子の前輪を元に戻した。

こりゃ、やはり、車椅子の後ろに立って、しっかり掴んでないと危険だわ。

 まったく\(;゜∇゜)/ヒヤアセモン☆でした。

 ところが、夫本人はと言えば、周りの心配をよそに、どこふく風で、まったく平静でした(^-^;)

--------------
 さて、バスで向かった先は、新宿のミニシアター K's cinemaです。

 『ゆめのほとり-認知症グループホーム 福寿荘-』の上映最終日でした。

 『妻の病 -レビー小体型認知症-』も同時上映でしたが、こちらの映画は、以前に、この同じ映画館で夫と二人で見ていたので、今日は『ゆめのほとり』だけ。

 85分間の映画ですが、夫はおとなしく画面を見ていました。
 上映中、私はずっと夫の手を握り(館内が暗いので不安にならないように)、
そっと様子をうかがうと、夫は、時々は目を閉じていましたが、ほとんどの時間は、ちゃんと目を開けて映像を見ていました。
 夫はどんなふうに見ていたのでしょうか。
 最近の夫は、テレビの中で伝えられることを、今この場で起こっていることと混同することがしばしばなので、いつもの小規模多機能居宅介護センターに居る時の日常の風景と同じように、自分の生活の中に実際に生きている人たちのごとく、映像の中のグループホームの人々を見ていたのかもしれません。
 グループホーム福寿荘で暮らしている方々、働いているスタッフ、訪問されるご家族の方々が、穏やかで笑顔でいられるので、ほっこりした気持ちになりました。

 『ゆめのほとり』『妻の病』の今後の上映日程は、、「いせフィルム」のホームページに掲載されていますので、ご確認ください。

 
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「家」に帰ってみました

 夫が「せん妄」を起こした時に「家に帰ります」というところの「家」に、夫と二人で久し振りに訪ねた。
 「家」は、現在、夫の末妹夫婦が住んでいる。

 末妹に電話をして訪問の日時を調整する時、予定を確認してから再度の電話をくれることになっていた。
 5分ほどして、末妹からOKの返事が来た。
 そして、10分ほどして、再び末妹からの電話があったので、
「都合が悪くなったのかな?」と思って話を聞いてみると、
さっきと全く同じ内容の電話だった。
 自分でこちらに電話をしたことをすっかり忘れて、まだ、返事の電話をしていないと思っての電話だった。

 末妹と話をしている限りでは、陽気で、はきはきしていて、
以前とまったく変わらないようだが、やはり認知症が始まっているのかな?
 夫と末妹は11歳年が離れている。

 朝から、何度も、夫に
「今日は「●●(地名)の家」に行くからね。
 妹のK子さんに会って一緒にお食事をするよ」
と繰り返し話す。
 「そうか~。楽しみだな」
と喜ぶ夫。
 しかし、道中すぐに忘れて、
 「今日は、これからどこへ行くの?」
 こんなことは日常茶飯事、お安いご用で、何度も繰り返し説明致します。

 電車に乗って、約1時間半ほどで最寄りの駅に着いた。
 駅から「家」への道、夫を車椅子に乗せて歩く。
 どうやら「家」へ向かっているということは分かっているようだ。

 ところが、「家」に着いても、夫の反応はちょっと鈍い。
 分かっているのか、分からないのか・・・
 「家」の外観も内装も全面的にリフォームされており、
夫が住んでいたのは50年以上も前のことなので、
当時の「家」の面影はほとんど残っていないからかな。

 「家」に上がらせてもらって、まず、お仏壇にお参りをした。
 お仏壇は昔の「家」のものそのままだからか、
 両親・祖父母にお参りをしていると分かっていたようだ。
 夫は、仏壇の前に正座して、私に隣に座るように指示して、
末妹も一緒に正座して、お参りをした。

 その後、お食事までの間、お茶を飲んで談笑。
 きょうだいや両親、祖父母の昔話など、あれこれ。
 もっぱら妹が話をするのだが、夫も、時々、笑って話を聞いていた。

 ふと見ると、壁に「お薬カレンダー」がかかっている。
 水色のシートのよく見慣れた錠剤が目に飛び込んできた。
 アリセプト5mgD錠・・・
 やっぱりそうか・・・
 なるほど・・・アリセプト5mgを飲んで、こんなに明るく元気で穏やかでいられるのは、他でもない「アセチルコリンが欠乏している状態=アルツハイマー」ということなんだろうな。

 夫は、末妹の年齢の頃には、既に認知症を発症していたと思われるが、
まだ確定診断がなされておらず、アリセプトは飲んでいなかった。
 74歳になってようやくアルツハイマーと確定診断され、
アリセプト3mg→5mgを飲み、結構、長い間、安定した状態が続いていた。
 一時10mgに増量した時だけは、いきなり怒りっぽく、凶暴になって、
噛みつく等の副作用が出て、びっくりして5mgに戻したところ、
また元のように穏やかになった。
 ただ、記憶障害だけは確実に進んでいったけれども。

 末妹は、早期のうちにアリセプトを飲み始め、この薬が今合っている状態にある。
 きっと、夫と同じように、認知症の進行はゆっくり、ゆっくり、だろう。
 まだまだ、いろいろ楽しく暮らすことができるよ。

 今の夫は、アリセプトもリバスタッチも、もう効かない。
 いや、確かに作用はするのだが、記憶障害が重度になり、
見当識障害がひどくなったため、その「元気に意欲的に活動させる」という効能が裏目に出るようになったので、服用を止めた。
 これで正解だったと思う。

 末妹夫婦と私たち夫婦、四人でお食事。
 夫は時々「おいしいね」と言うぐらいで、しゃべるのはもっぱら末妹とその旦那さんと私。
 デザートを食べて、写真を撮り合って、そろそろ帰りましょう。

 「家」の門を出て、表の道に出る。
 夫は、「家」の前の道の左右をキョロキョロ眺めて、一言、

 「●●の家によく似ているなあ!」

と言い放った。

 そうだよ。
 だって、ここ、「●●の家」なんだもの。
 あなたがいつも「帰りたい」っていう「●●の家」に来ているんだよ。

 でも、あなたのほんとの「●●の家」は、
   もう、あなたの心の中にしかないんだよね。

 さあ、私たちの家に帰りましょうね。



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アルツハイマーの人がアリセプトを止める時期は?

 夫はアルツハイマーと確定診断されてから約10年が経過しているが、「せん妄」状態が現れるようになったのは2年ぐらい前からだ。
 「認知症」と「せん妄」は、似て非なるものだ。
 「せん妄」は一時的な意識障害に陥っている状態だ。
 目は開いているけれども、夢を見ているかのような状態っていうことかな。

 ★夫の場合の「せん妄」状態になった時の外形的なサイン一覧
 ・眉間に皺が寄る。
 ・おちょぼ口になる。
  (何か顔つきがヘンだなと思ってよく観察したら、口を尖らせていることが分かりました。)
  ・猜疑心にかられているような目つきになる。
  ・「おかしいな」という独り言が増える。
  ・「ありがとうございます」を連発する。
  (慇懃無礼になる→人(人や場所の見当識障害)
  ・妻がわからない。妻の名前も分からない。
  (「せん妄」でない時には、ちゃんと分かるんです。)
  ・鞄の中身をゴソゴソ確認し、鞄の中に物を詰め込み、鞄を持ち歩く。
  ・部屋の中を歩き回り、カーテンを開けて窓の外を確認する。

 「せん妄」状態になる時は、不安に駆られていたり、「どこかへ行かねばならない、家に帰らねばならない」等と思い詰めて不穏になり、外へ出掛けようとする。

 アリセプトは、適正な量さえ間違わなければ、アルツハイマーの人の初期にはよく効くと思う。

 けれども、記憶障害が進行し、「せん妄」が出るようになって、一緒に暮らしている家族の顔も分からなくなったり、自宅に居ることも分からなくなるような人や場所の見当識障害が出るようになったら、もうアリセプト(リバスタッチ等も)を止める時期に来ている。

 そのままアリセプトの服用を続けると、激しい徘徊や不穏状態になり、本人も辛いし、介護者もその対応に悩まされることになる。

 認知症が重度になると、アリセプトを10mg処方する・・・ことになっているのだが、10mg処方されて平穏無事に暮らしている認知症の人は果たしてどれだけ居るのだろうか?

 例えば、身体が日本人の標準よりとても大きいとか・・・?

 認知症になった個々人は、身体の大きさも、脳の障害状態もさまざまなのに、誰にでも一律の増量規定を適用するのは無理があると思う。

 製薬会社の増量規定はまったくナンセンスだと思う。

 幸い、夫の主治医(大学病院、在宅クリニック)らは、夫を介護する私の話や、薬についての私の意見に耳を傾けてくれて、これまで意に反する処方を強制されたことはない。(→これまでの夫の抗認知症薬についての服用歴のブログ記事) 
 医師は、短時間しか患者を診ていないのだから、本人の日頃の状態というのは分からない。
 介護者の立場から、医師に、日常生活で困っていることをはっきり伝え、薬を服用した結果をよく観察して、感じていることや意見を率直に言って、医師と議論しよう。
 もちろん、そのためには介護者自身も勉強をしておかないとね。

 
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眼科の診察がうまく行かない

 もう2ヶ月近く、夫の目の調子が悪い。
 右の眼球の白目のところに何かできている。
 ポツンという盛り上がりが2カ所あり、その部分が、
 太い血管を捲き込んで、赤く充血しているような状態。

 最初は近医で2週間ほど診てもらい、よくなる気配がないので、
いつも行っている大学病院の眼科で診てもらって1ヶ月半。
 いろいろ目薬を替えたり、抗生剤の点滴を打ったり、
抗生剤の服用をしているけれども、変わらない (ノ_<

 眼球の部分のCT検査をすることになった。
 CT検査室の外で待っていると、案の定、

  あ~ ヽ( ̄д ̄;)ノ 動かないで~!

という声が聞こえてきた。
 途中で中止になってしまうか?と心配したが、
何とか終わった。
 CT検査室に呼ばれて入ってみると、
技師さんの一人が鉛の防護エプロンを着けていた。
 夫が動かないように抑えていてくれたのね。
 ありがとうございます (。-_-。)

 目の状態をよく見るために、

 左を見て下さい~、
   上を見て下さい~、
      下を見て下さい~

 という、この簡単な指示どおりに、夫は動くことができない。

 同じところをじっと見続けることができないのだ。
 どうしても、キョロキョロしてしまう。


  「左を向いたまま、5秒数えてね~」

と言っても、
垂れた瞼で隠れている眼球をよく見るために、
医師が瞼に触った途端、びっくりして、
眼をあちらこちらにキョロキョロ。
こういう状態を「注意転導性の亢進」というんだろうか?


私は、思わず、医師の前で、

もう、4時間以上、この診察のために待ったのに o(`ω´ )o
この5秒ぐらい我慢してね!


と口走ってしまったが、
夫は「 怖い~(*゚ロ゚) 」と言って、
どうしても、できない。
 これ以上無理にやると、泣き出すかもしれない。

 本当は、目薬の効果や経過の比較のために、
今日の状態の眼球の様子をきちんと写真に残しておきたいのだが、
どうしても、できない。

 仕方がないなあ (´・_・`)
 
 今日は、朝9時30分の予約で、
午前9時に診察券を受付機に通し、
終わったのが午後2時だった。
 その間、昼食もなしで、ずっと待っていた。

 認知症の夫に、これだけ長時間待たせるだけでも
大変なことなので、本当だったら、病院を替えたい。

 けれども、眼科で手術が必要になった場合、
夫は全身麻酔をしない限りできないので、
夫の認知症や心臓をずっと診てもらってきたこの大学病院で
やるしかないので、我慢している (T_T)

 仕方がないなあ~。
 また2週間後に受診予約済み。
 何とか自然によくなって欲しい、夫の眼 


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夫は「片付け魔」

 「おかしいなあ」は、夫が「せん妄」になった時によくつぶやく言葉。
 けれども、最近、私も「おかしいなあ」とつぶやくことが増えた。

 ちょっとそこに置いておいた物が、消え失せてしまい、
見つからないことがしばしば。

 えっ? さっきそこに置いたはずなのに、ない?
 おかしいなあ・・・どこに行ったのかなあ?

 きっと夫がどこかにしまったのに違いない。
 (「夫が盗んだに違いない」とは言いません)

 どこだ~?ミルク


 履こうと思って出しておいた靴下がない。
→ 夫の外出用の鞄の中にあった。

 米を炊こうと思ったが、米袋が見当たらない。
→ 冷凍庫の中に入っていた。(我が家の冷凍庫はガラガラだから)
  バナナまで冷凍庫に入っていた。

 iPadが見当たらない。
→ 食器棚の引き出しの中に入っていた。
→ まな板置きに挟まっていた。
→ ブックエンドに挟まれた本と一緒に入れてあった(まあ、普通?)

 夫と外出しようとしたところ、夫のいつもの外出用鞄が見当たらない。
→ 3階の押し入れ収納の中に置いてあった。さんざん探し回った。

 友人に写真を郵送しようと封筒や便箋、切手を机の上に出して、いざ写真を送ろうとしたが、写真が見当たらない。
 どこだ? 今朝、パソコンの横に置いておいたのに。

 「おかしいなあ~」

 あちらこちら探し回り、食器棚の引き出しを開けたら、
さっきテーブルの上に出しておいたはずの封筒や便箋、
切手が入っている~ (*゚Q゚*)  

 なんと、私が写真を探している間に、夫がテーブルの上の封筒・便箋・切手を
食器棚の引き出しに片付けたらしい w( ̄o ̄)w

 夫から見ると、
 私が、部屋を「散らかしている」ので、 「片付けてやった」のだ。

 けれども、「何を片付けたか?」や「どこに片付けたか?」などを
夫に訊いても無駄なので、黙々と探し回るしかない。

 さて、友人に送ろうと思っていた写真は、1階の部屋に移動していた。
今朝、夫がこの写真を見ていて、デイサービスに行く前に、1階に持ってきたらしい。

 これらはごく一例に過ぎない。

 私は、毎日、探しものをするが、
 夫は、探しものをしない。

 だって、自分で片付けたことを覚えていないのは勿論、
 「そういう物があった」という記憶がないからね。 
 何かがなくなったという認識がないから、
 探さないんだよ。

 ま、要は私がきちんと片付けておけばよい
    と言うことなんでしょうね、はい。 Σ(´Д`*)

モカ
 いつも応援ありがとうございます。
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「認知症」の人がアリセプトを止める時期・・・と書かなかった理由

 以前の記事で「「認知症」の人がアリセプトを止める時期」と書かなかったのは、あくまでも「アルツハイマー型」認知症の方に限っての話という意味が込められています。

 ピック病等「前頭側頭型」の認知症の方は、最初からアリセプトの適用がありません。

 「レビー小体型」認知症の方は、2014年からアリセプトが保険適用になり、アルツハイマーと同様の増量規定3mg→5mg→10mgが設けられ、症状により「適宜5mgまで減量できる」とされています(しかし、わざわざ「5mgまでしか減量できない」と規定している理由は何だろう?)が、一般に「レビー小体型」の方は薬剤過敏の傾向があると言われており、アリセプト少量服用で劇的に認知症状が良くなることがある一方で、服用量が本人にとって過量になると、て足が出なくなるという副作用があるようですね。
 患者や家族が、服用量を見直したいと申し出ても、保険適用の関係で医師が「5mgまでしか減量できない」と言い張って何も対応せず、その結果、症状が悪化したまま(足が出ない、傾眠等)なら、本人にとっての適正な服用量を調整してくれたり、別の薬に変更してたりしてくれる医師に替えるか、替えられないなら、「服用を止める」という決断が必要だと思います。

 問題は、初診の段階で、「アルツハイマー」なのか「レビー」なのか、「前頭側頭型」なのか、あるいは「うつ病」なのか、医師が正しく診断できるかということなのだろうと思います。
 これはどんなに経験を積んだ認知症専門医であっても難しいことのようなので、常にどのような症状が出ているのかを見ながら、本人に合う薬を探してくれたり、本人に合う用量を調整してくれる医師が必要ですね。

 我が家の場合は、これまでの経緯から、夫は「ほぼ」「アルツハイマー型」認知症であろうと思っていますが、下記のような「レビーかも?」と思うようなこともあります。
 ここ1~2年は「幻視」(ないものが見える)が現れた時もありましたし、「錯視」(あるものが見えるけれども、別のものに見えてしまう)に至っては結構頻繁に起きています。また、寝言もとても多く、レム睡眠行動障害らしきものも見られます。
 「アルツハイマー」から「レビー」に変わっていくケースや、もしかしたら、併発するということもあるかもしれません。
 けれども、今、夫が通っているデイサービスに、「レビー小体型」の典型的症状と思われる方がいらっしゃいます。その方の症状と夫の症状はかなり異なっており、やはり夫は「アルツハイマー型」がベースなんだろうと感じます。

 「歩行障害」についてですが、夫は、アルツハイマー型認知症と確定診断されてから、約8年経過してから、急に、歩行困難が出てきました。
 歩行困難が出てきた頃から、認知機能が急速に低下、尿・便失禁(尿意・便意はあるが、すばやく動けず、間に合わない、いわゆる「機能性失禁」がほとんど。体調によって「意識障害」が出ている時も失禁がある)も出、「せん妄」も頻繁になってきた。
 夫の歩行困難は、認知機能の低下による「同時に物事が処理できない」ことが原因の「歩行障害」かなあ・・・と思っています。

 認知機能の低下がそれほど目立たないのに、「歩行困難」が先だっている場合は、「レビー小体型」やその他の認知症(「進行性核上性麻痺(progressive supranuclear palsy: PSP)」等)かもしれません。
 夫の妹の一人が、このタイプの認知症です。
 まだ、物忘れの程度がまだ軽いのですが、「歩行困難」が出現したので、受診し検査たところ「レビー小体型」と診断されたとのことです。

 いろいろあって難しいです。
 常に症状をよく観察して、現状の服薬のままでよいのかどうか、医師にフィードバックしていくことが大切だと思います。もちろん、そのためには患者家族もよく勉強しないとなりませんよね。


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「長い間お世話になりました。」

 午後から夕方、夜にかけて夫は「せん妄」が出てくる。
 時間帯は、その日によっていろいろで、昼食後にすぐに出ることもあれば、昼寝をした後、日が暮れてから、また、夕食後のこともある。
 「せん妄」の時は、決まって、私のこともわからなくなり、マシな時は「恋人」か「愛人」。「妹」になる時もあれば、「職場の同僚」、はては「ヘルパーさん」等いろいろ。
 そして、自宅に居るのに、自分の家とは思えなくなり、「家に帰ります」。
 時には、「お母さんの家に行ってきます」という場合もある。

 先日は、夫から「長い間お世話になり、ありがとうございました。両親やきょうだいの居る家に帰ります。また、来ますから・・・」と言われた。

 そんな夫だから、一人で家に置いておくことができない。
 2時間以上、私だけで外出する必要がある時は、小規模多機能のデイサービスの臨時利用をする。
 1時間以内なら、冷蔵庫のドアに貼り付けてあるホワイトボードに、「●●(私の名)は買い物に行って来ます。●時●分頃までに帰宅します。」と書いて出掛ける。
 今日の夕方、家から徒歩5分ほどのところにあるマーケットにちょっと買い物に出たかった。いつもなら、夫に「買い物に行ってくる。すぐ帰ってくるから」と言って、ホワイトボードに書いてから出掛けるのだが・・・

 今日はちょっといつもの仕返しをしたくなって、

 「長い間お世話になりました。私、出て行きます。」

 と言ってみた。

 夫は、「えっ?」という顔で私の顔を見た。

 「今から、出掛けますから。長い間お世話になりました。」

 夫は黙っている。

 「私、出掛けますけど、一人で大丈夫ですか?」

 夫は、「大丈夫!」
 と割と平気な顔をしている。

 ふ~ん・・・ちょっと悔しい。

 もっと慌てるかなあ~と思ったのに、私がダイコン役者過ぎた?

 まあ、そんなふうにして、ホワイトボードにも書かずに、買い物に行って帰ってきた。正味15分ぐらいだもの。
 帰宅してみたら、夫は椅子に座って、頭を後ろにそっくり返して口を空いて爆睡中。

 今度、夫が「せん妄」を起こして「家に帰る!」と言ってきたら、逆に、


 「いえいえ、私の方が家に帰らせていただきます!」


と言って、出て行ってみようかな?

 だって、いつも追いかける立場じゃ、悔しいじゃない?
 追いかければ、逃げる・・・と言うし。
 今度は、夫に「行くな~」と言わせて、
             私にすがらせたい!


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Author:アワキビ
夫と2人暮らし。
子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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