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箱根強羅温泉の旅(1)

7月は夫の誕生月なので、どこか温泉にでも行きましょう。
出掛ける1週間前に、ネットで検索。
近場で、お部屋に温泉が付いていることが条件。
最低でも、貸切風呂(できれば無料の)があるところで・・・
夫は一人で大浴場が利用できないからだ。
また、温泉地の宿でも、お部屋に付いているお風呂は温泉でないことが結構ある。
せっかく温泉地に行くのだから、お部屋の風呂も温泉でなくっちゃ!
・・・ということで、今回は箱根・強羅温泉に。
小田急ロマンスカーの終点・箱根湯本の宿でもよいのだけれど・・・
強羅温泉にしたのは、箱根登山電車に乗りたかったからだ。
特に箱根の観光地を回る予定はしていなかったので、せめて登山電車に乗って楽しみたい。
ちなみに、夫は、多くの男子がそうであるように、小さい頃から汽車や電車が好きなのだ。

小田急ロマンスカーは全席指定席だ。
平日の出発なので、当日でもとれると思ったが、時間に余裕を持つためにネット予約にした。
さて、乗りたい電車が決まったら、車椅子用座席(トイレの近く)がある車両の番号をネットで確認。5号車だった。
購入時に希望する号車番号を入力すると、空席座席一覧が表示される。
見ると、車椅子用座席(左右2列席のところ、1席がとりはずされている状態)とそれに接する席(左右の各2席)は、色が変わっていて、ネットでは予約できないようになっている。
ハハア~、車椅子用の席はネットでは予約ができないようになっているらしい・・・
なので、その更に1つ後ろの席は空いていたので(その日はかなりガラガラだった)、そこを予約。
今まで、小田急ロマンスカーを何度か乗っていが、指定座席から別の席に移動していても、検札の際に声をかけられるが、その席が空いている限り、そのまま座り続けることができる。
 
私たちが乗った車輌は、こんなにスペースに余裕があり、そこに車椅子をおけた。
車椅子のまま座ることも出来るのだが、夫は座席に座り換えて、この写真の左斜め向かい側に、並んで座った。ドアが見える方向が進行方向。
ドアが開くと・・・すぐに車椅子用のトイレ。頻繁にトイレに行く夫にはとても助かる。
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小田急の箱根湯本駅と箱根登山鉄道とは同じホームで乗り換えができる。
小田急新宿駅で、箱根湯本経由で強羅駅までの切符が帰るので、それを買っておいた。
箱根湯本駅では、小田急の係員さんが下車を手伝ってくれて、箱根登山鉄道の係員さんのところまで案内してくれてバトンタッチ。
箱根登山鉄道の車輌の乗り口とホームとの段差はかなり大きかった。
少しぐらいの段差なら私一人でも車椅子を載せられるが、この高さはちょっとスロープがないと無理。
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箱根登山鉄道の楽しみは、車窓の風景。
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平日のせいか、車内がそれほど混んで居らず、運転席がよく見える席に座れた。
(スイッチバックして登っていくので、一番後ろにもなる)。
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写真右の線路を登ってきて、「信号場」でスイッチバックして、左側の線路に登っていく。
運転手さんと車掌さんが、スイッチバッグするたびに、前と後ろを歩いて交代していた。
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到着した強羅駅から、「観光施設めぐりバス」に乗って10分。「萬岳楼前」下車。
本日のお泊まりは明治4年に湯治場として創業した「萬岳楼」。
名前の通り山の中の宿という感じのところ。

バリアフリーではない宿でした。
和室と部屋の周り廊下(と言うのでしょうか)との境にこんな段差がある。
あらかじめ宿の紹介写真で、和室に段差がある部屋を見て、それとは別の部屋を予約したのに、こちらの部屋も段差があった。この部屋の写真はなかったから確認できなかったのだけど。
案の定、夫の目では、この廊下と和室の縁の段差を区別できず、最初に和室から廊下に足を下ろした時に、ガクっとなって、ビックリしたようだった。
一人で歩かせられません。夫が歩き回るのについて歩かないとキケン。
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トイレも、手すりなどはなし。
夫はペーパーホルダーに掴まったり、壁に掴まったりしていた。
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部屋に付いている内風呂です。手すりなどは一切なし。
夫が入るには難あり。湯船に入れても、湯船から出る方が問題。
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しかも、源泉掛け流しで、湯の温度はとても熱い。
せっかくの源泉掛け流しも、冷ますために、水でうめなければならず・・・

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お部屋についている露天風呂は樽風呂。見ての通り、またいで入るのは結構大変そう。
写真の中に見えている茶色い木製の台に足をかけて入ることが想定されているのだろうけど、そのほうが返ってキケンだと思われたので、夫の手をとって、直接またいで入らせた。
出る時も、隣の木の壁に手をついてまたいで出てきたが、なんとか温泉に入れたよ!
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白い濁り湯は硫黄の匂いがする。
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温泉から出た後も、汗がなかなか引かない。よく温まる良い温泉だった。
一風呂浴びた後、さっそく和洋室のベッドに横になる夫。
窓から見える緑が心地よく、ヒグラシと野鳥の鳴く声しか聞こえない。

(つづく)

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箱根強羅温泉の旅(2)・・・あの誓いは、どこへやら??

さて、箱根強羅温泉の宿・萬岳楼の夕食の時間です。
一眠りしている夫を起こして、食べ過ぎないように注意しましょう~。

萬岳楼は10部屋しかない小さなお宿で、夕食はすべて1品ずつお部屋に運んでくれます。

まずは、はしつけ=胡瓜かに合え、土佐酢ジュレ
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小鉢=胡麻豆腐、山葵 
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お椀=玉蜀黍のすりながし・・・トウモロコシが甘くて絶品でした。
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酒肴彩々=もずく海老、里芋、花豆、枝豆、鮭照り焼き、チーズ焼き、煮昆布、こけもも・・・
あと何だっけ?
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お造里=鮪中トロ、平目エンガワ、海老、ほんの1口ずつでした
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皿=和牛ロースとアスパラのステーキ、南瓜(カボチャ)、紅茄子(トマト)、沢芥子(クレソン)
これはさすがに、夫にはステーキは2割ぐらいだけ小さく切って食べさせました。
残りの8割は、勿論、自分の分と合わせて私が食べましたから・・・ご心配なく!
献立には「ロース」とあるけれども、「ヒレ」か? まったく脂っぽくありませんでした。
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口直し=紅紫蘇のシャーベット・・・脂っぽさをさっぱりとさせるためだそうで・・・
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なんかだいぶ食べましたけど・・・まだ出てくるの?
煮物=丸茄子の味噌煮、身欠鰊、湯葉、伏見唐辛子、茗荷。
 あ~ この身欠鰊(みがきにしん)が、うんまいなぁ~。
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えぇ? ちょっと・・・まだ、食べるの?? 
食べ過ぎないようにって言ってたじゃない?
でも、鰻ご飯ですよ! 清まし汁(じゅんさい)、香々
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まだまだ、あります。水菓子=メロン よく熟れていました。
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いよいよラスト!
 甘味=杏仁、沖の岩、ふかみどり、レモンゼリー、大納言
   もう、これがホッペが落ちそう。つるりとお腹の中に収まりました。
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「お腹、大丈夫?」と訊きながら食事を勧めたが、結局、牛ステーキ以外のものはすべて完食した夫。よく食べたなあ~、大丈夫かしら?
でも、1品1品はちょっとずつだったし、お腹にもたれるようなものは少なかったので、何とか大丈夫みたい。
こんなふうに食べられることに感謝しないと。

夕食後、夫は、またいつもの「せん妄」状態になり、ちょっと落ち着かない。
「せん妄」状態になっている時は、顔つきが特徴的に変わるので、すぐそれと判る。
夫の場合、口をとがらせて、眉根を寄せた顔になる(「困惑している顔」というんでしょうかね?)
そして、
「今日は、もう、学校(職場)へ行くのを止めるよ。」と夫。
「あら? そうよ。だって、ここは箱根の山の中だから、学校なんて行けないよ。」
でも、「せん妄」になっているけど、「今日はもう学校へは行かない」と、つまり「この場に留まりたい」と言っているのだから、問題はない。
「疲れたでしょう。そちらにベッドが用意してあるから、もう寝てください。」と言って寝かせて、呼吸器(ASV)を装着したら、すぐにグ~グ~と眠りに落ちました。

夫は、夜中に1回と明け方に1回トイレに起き、一緒に付き添う。
和洋室のお部屋で、トイレは和室の方に近いため、和室の周り廊下をずっと歩いて行かなければならず、このお部屋の配置についても、ちょっとね~。
尿瓶があれば、それで取りたかったけれども、今回の旅行では持っていくのを忘れたので、やむを得ずトイレまで歩いて行った。
案の定、間に合わなかったりしましたけど、これは仕方のないことですね。

(つづく)

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箱根強羅温泉の旅(3)

強羅温泉の2日目はあいにくの雨。
外気温が下がっていたせいか、目覚めると浴衣一枚の身体は冷え切っていて、あったかい温泉に浸かりたい。
でも、露天はご覧のとおり↓ ぴしゃぴしゃ雨降りなので、内風呂の方であったまりました。
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さて、朝ご飯は午前8時半にお部屋に配膳されましたが、夫はまだグ~グ~と眠っていて起きる気配がありません。これはいつものことなので、寝かせて置いて、先に私だけで朝食です。

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鰺の開き、枝豆ひじき、かまぼこ山葵漬け、焼きたらこ

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冷やし茄子、卵焼き、味噌汁

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野菜・ウインナー焼き、烏賊納豆オクラうずら玉子

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ご飯とおかゆの2種類

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果物のヨーグルトがけ

チェックアウトは10時半でしたが、夫は9時45分ぐらいにようやく起きてきて、まずは果物のヨーグルトがけを食べた(自宅ではこれだけでの朝食で終わりだが・・・)。
それから、もうちょっと勧めて、おかゆを2口3口、鰺の開きも2口3口、卵焼きと冷やし茄子、かまぼこは食べたかな? 残ったおかずは、また、私のお腹の中に収まりました。さすがにおひつのご飯は食べられなかったけれども、おかゆは全部食べたわ~。

皆さんのあきれた顔が目に浮かぶよう~。
でも、「食べ過ぎないように」という注意は、あくまでも夫に対してのものであって、私に対しての注意ではありません・・・(。´・(ェ)・)

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「萬岳楼」のロビーにて

さて、昼にかけて雨はますます激しくなり、当初は「観光施設めぐりバス」で強羅駅まで行くつもりでしたが、さすがに、この雨の中、いくら車椅子用の合羽を用意してきているとは言え、大きな荷物もあり、それらも合羽の下にしまわねばならず、そんな状態ではバスの乗り降りも容易ではないので、タクシーを頼んで強羅駅まで下りました。

雨でなければ、箱根湯本駅で外へ出て、ちょっとお店などを見てまわろうと思っていたけれども、この雨ではね。
箱根湯本駅のカフェで、箱根プリンを食べて、珈琲を飲んだだけでお昼代わりにして、ロマンスカーで真っ直ぐ新宿駅まで帰りました。
なお、帰りの座席は、箱根湯本駅で車椅子用の座席を指定して買いました。

箱根強羅温泉「萬岳楼」、なかなか渋い、良い温泉です。
ただ、例えば、私の両親を連れてこの温泉宿に来れるかと言うと「No」です。
露天風呂も内風呂も足腰が弱っている人には、ちょっと無理。
トイレも手すりがないので、立ち座りができないと・・・
お部屋の中の段差もキケンです。
私たちは本館の部屋に泊まりましたが、新館の方は、本館から渡り廊下を通って、階段を登る必要があるそうです。
今回、夫はギリギリ、露天温泉も、トイレも、部屋の段差も介助があってなんとかなりましたが・・・ もともとバリアフリーをうたっている宿ではないので、こんなもんでしょうね。
なので、この宿は、まだ足腰元気な「介護者」の「リフレッシュ休暇用」にはお勧めです。

以上で「箱根強羅温泉の旅」おしまい。

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銀座で最古?! ドアが手動式のエレベーターに乗る

またまた朝ドラ「とと姉ちゃん」に少し関連した話題。
常子たちは、新しい出版社の事務所を銀座に構えましたね。
実際、空襲での焼失が免れた銀座西8丁目のビルだったようです。
ドラマでは、大きな窓が印象的な広いステキな事務所ですが、実際のところはどうだったのでしょうか?

夫の教え子の作家(夫は絵を教えていたわけではありませんが)の新作展が、銀座の画廊であったので行ってきました。

画廊は銀座1丁目にある奥野ビルの中にあります。
地上7階地下1階。
昭和7年にできたので、築84年! ほとんど夫と同い年だわ~ 
同潤会アパートメントを設計した川元良一氏が設計し、銀座の高級アパートメントとして建てられました。
この銀座1丁目~2丁目あたりは、昭和20年3月10日の東京大空襲の際に、多くのビルが焼け落ちてしまいました。けれども、この奥野ビルは奇跡的に焼け残ったようです。

奥野ビル見上げて 

私たちが入った画廊の3畳ほどで狭いところでしたが、いろいろな広さの部屋があるようです。
テナントは画廊が多いようです。  

奥野ビル1階アンティークショップ
1階玄関横のアンティークショップの窓。

エレベーター写真
このエレベーター、ドアを手で開けなければなりません。
エレベーター内はとても狭い。2~3人乗りぐらい?

 エレベーター階表示
これ、エレベーターが今どこの階に居るのかを、
時計のような針がグィ~ンと動いて、指し示してくれます。
見ているだけで、なんだか、ワクワク楽しくなりますよ、これは!
写真撮影技術が下手くそなので、このレトロなビルのステキさが伝わるでしょうか ( ノД`)
皆さんの想像力で補ってくださいね。
 
蛇腹手動ドア
エレベーター内から撮ったドアの写真。

本来は、エレベーターに乗りこんだら、まず、外側の白っぽいドアを手で締めてから、内側の黄色い鉄の蛇腹のドアを手で締めます。
けれども、私と夫がこのエレベーターに乗り慣れないので、心配した人が、外から、内側の黄色い蛇腹のドアを閉め、それから外側のドアを閉めようとしているところです。
夫の小さい車椅子が、1回目は黄色い蛇腹のドアにひっかかってしまい、もう一度、ぐっとエレベーターの壁に押しつけるようにして、ようやく閉めることができました。いっぱいいっぱいです。

ギャラリー内
作品を前にして。
私・夫・教え子の画家さんです。

この方の作品展を年に1~2回は見に行きますが、必ず、知り合いの誰かしら(夫の教え子さんたち)が画廊に来ています。
皆さん、作家在廊日に合わせて見に行くからですね。
ちょっとした同窓会の様相を呈します。
夫は、教え子たちに会っている時の方が、適度な緊張感があり、頑張っている感じです。
私たちはこういう機会を大事にしています。

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入院したためアップできなかった「土用丑の日」用の記事

土用丑の日にブログにアップしようと構想をあたためていた記事。
ところが、土用丑の日7月30日の土曜日は、夫の体調がだんだん悪化してきていて、布団から起きられない状態になってしまい、夜9時には救急車要請・・・入院となった次第。

誤嚥性肺炎との診断、禁食、そして肺炎がおさまってきたところで、抗菌薬による副作用で激しい下痢 → 意識レベル低下となり、一時は医師から「気管挿管するかどうか、考えて決めておいて下さい」と言われるまでに・・・(;д;)

その後、下痢もおさまり、食事も再開できて、無事退院となりました。
今後は、誤嚥をできるだけ減らし、肺炎を発症しないよう体力・免疫力をつけることが求められています。
そして、あらためて、口から食べられるということのありがたさを感じます。
食べられるものは、食べられるうちに、なんでも食べておこうという気になります。
だから・・・という訳ではありませんが、夫が肺炎になる10日ぐらい前に、夫と一緒にうなぎを食べに行った記事を書きたいと思います。

場所は東京都荒川区南千住。
南千住駅はJR常磐線、筑波エキスプレス線、東京メトロ(地下鉄)日比谷線が通っています。
南千住駅から徒歩7分ぐらいのところにある鰻屋さん「尾花(おばな)」(ススキという意味ですね)に行ってきました。3~4年ぶりに訪れます。

「尾花」へ行く道の途中に、「回向院(えこういん)」という浄土宗のお寺があります。
両国にある「回向院」の弟寺にあたるそうです。
実はこのあたりは江戸時代はいわゆる「仕置場(しおきば)」=刑場でした。
斬首刑にされた人の首を台にさらしておく「獄門」刑を執行する場所で、小塚原(こつかっぱら、又は、こづかっぱら)と呼ばれていました。
そうした人たちや行き倒れた人たちを弔うために「回向院」が立てられました。
両国の回向院と区別するために「小塚原回向院(こつかっぱらえこういん、又は、こづかっぱらえこういん」と呼ばれています。

明治維新の志士、あの吉田松蔭も、伝馬町刑場で斬首された後、本来は斬首者は弔うことも認められていなかったところ、桂小五郎(木戸孝允)らの尽力により小塚原回向院に葬られました。(その後、高杉晋作らによって、毛利家の別邸があった太夫山、現在の世田谷区松蔭神社に改葬されています。)
小塚原刑場_写真 
明治時代に入っても小塚原の「お仕置場」は、「梟示(きょうじ)場」=斬罪・梟首(きょうしゅ=さらしくび)をする所として、明治13年に廃止されるまで、残っていました。
写真の「首切地蔵」さんは、回向院の敷地に線路が引かれることになったときに、線路を挟んだ側が「延命寺」として独立して、そちらのほうに置かれています。
(『荒川区史跡散歩』髙田隆成 学生社より)

下記の地図は「明治十一年 実測東京全図Ⅴ」によるものです。
(『江戸から東京へ 明治の東京 古地図で見る黎明期の東京』人文社より)
手書き文字で「梟示場」とはっきり書かれてありますね。
タイプ文字は私が入れたものです。
うなぎ屋「尾花」はですね、刑場の隣の「焼場」あたりになります。
小塚原刑場_地図 「梟示場」の下の方に「泪橋(なみだばし)」とあります。
この泪橋の、地図の下側に延長した先に、浅草があります。
泪橋は「思川(おもいがわ)」という用水にかかっていた橋で、ここを渡ったら刑場に至り、もう再び戻ってこれないと「泪を流した橋」だから「泪橋」と言うようになったとか。
現在「泪橋」という名称は、明治通りと交わるこの交差点の信号機の下に「泪橋」と残っています。
当時の川も橋も既に明治時代にはなくなっています。
その下のほうに「山谷(さんや)地区」と書きました。
このあたりは日雇労働者が仕事を探す「寄せ場」があったところで、日雇い労働者向けの安い簡易宿泊所(いわゆるドヤ)が軒を連ねているところです。
こうした日雇い労働者たちが建設現場で働き、日本の高度経済成長を支えました。
 ♪今日の仕事は辛かった~、あとは焼酎をあおるだけ~(中略)
  みんな山谷を悪く言う~ だけど、おれたちいなくなりゃ~
  ビルも、ビルも道路もできゃしない~、誰もわかぁっちゃくれねぇが~♪
と歌ったフォークシンガー岡林信康の「山谷ブルース」をご存じでしょうか。
これらの簡易宿泊所は、現在、外国人向けの宿(バックパッカー向け)に衣替えして営業しているところが増えています。

漫画「あしたのジョー」でも、この「泪橋」がモチーフになって出ていました。
「泪橋」のたもとに丹下のおやっさんとジョーのボクシングジムの小屋があり、ボクシングで強くなって、「泪橋を逆に渡ってやろう!」って言うわけです。

前置きが長くなりましたが、まあ、そんないろいろないわくがある場所の近くに「尾花」という美味い鰻のお店はあります。

午前11時半に開店ですが、11時25分ぐらいに着いたら、外まで列ができていました。
写真右側はJR常磐線の線路です。
尾花行列 

11時半の営業開始と同時に先頭から店の中への案内が開始されました。
敷地内には大きめの玉砂利が敷かれてあり、車椅子は四苦八苦。
私たちのすぐ後ろに並んでいた外国人連れの昼接待のビジネスマン風の人たちが車椅子を押してくれました。
私たちの6人前ぐらいから、店内に入れず、外の軒下で座って待つことに。
店内に入れるのは12時45分ぐらいの見通しとのこと・・・
この待っている間に、うなぎの注文を取りにきます。蚊取り線香も置かれました。

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敷地内に「伏見玉姫稲荷神社」があります。

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待つこと約1時間、12時半過ぎに店内に入れました。
店の玄関から見た店内の様子。店内はしきりなしの大広間の畳敷き。

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夫(赤い半袖)には椅子を用意してくれました。店内満席です。

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蒲焼きがあがるまでの間、「うざく」(鰻の酢の物)を注文。
うんめぇ~、\(//∇//)\ ペロリだよ~、あっという間になくなってしまったぁ。よ、予算の関係上、二人で一皿だからね。

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午後1時10分をまわって、ようやく蒲焼きがやってきました。じゃ~ん!

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ふわっ、ふわっの、熱っつ、熱っつ。
鰻はやっぱり「尾花」に限る。
たぶんね、注文を受けてから、鰻を割いて、それから焼くので、平均40分はかかるのだけれども、その焼きたての香ばしさが、きっと蒲焼きをおいしくしているんだと思う。
麻布の「野田岩」の鰻も有名だけど、なんかね、ちょっと冷めてしまっていたんですよ。
鰻のランクは同じだったとしても、やぱpり冷めてしまうと味が落ちる。
その違いかなぁ。

夫は、この鰻の蒲焼きを食べて、誤嚥して、肺炎になったわけではありません。たぶん・・・

こんなん食べられていたのに、肺炎になった途端、「すわっ、誤嚥性肺炎だから、禁食ね!」とばかりに、1週間食べさせてもらえなかった。
最近では、高齢者の誤嚥性肺炎で、禁食にすることによって、肺炎は治っても、体力が低下してしまい退院の目途がたたない・・・という弊害も指摘されるようになり、誤嚥性肺炎であっても、「早期に食事をさせよう」というガイドラインが出ているというのに。
そういう最近の流れをちゃんと把握していなかったので、医師の言いなりに、禁食させたのですが、抗菌薬の副作用で下痢を起こして、著しく体力が低下。
お腹に力が入らなくなっています。
酷暑のせいもあるけれども、自宅に帰った今も、「フラフラする~。めまいがする」と言って、足下がおぼつきません。
食欲も今ひとつ。
また、鰻の蒲焼きを食べに行けるように、夫の体力を養いたい。

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子どもはいません。
2人と猫2匹の家族です。

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